コラム
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2024/07/02コラム
- 【川﨑先生コラム】アスリートと歯の健康
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第54弾をお届けいたします! アスリートのリカバリー 歯がスポーツにおける身体能力に関わりがあるということを知っていますか? プロの選手や一流アスリートはとても歯を大切にしていて虫歯や歯周病がほとんどないそうです。 より良いパフォーマンスを発揮するためには、虫歯や歯周病がない健康な歯で、とくに噛み合せが重要となります。 歯の噛み合せが悪いことで、顎関節症や頭痛・肩こり・腰痛・姿勢異常、睡眠の質低下などの身体的な不調が生じることがあります。 また、高齢者では、歯が健康であるほど脳機能の活性化や生活の質の向上、また運動機能に優れていることが明らかになっていて、介護の分野において、転倒予防や認知症予防を目的とした口腔ケアが重要視されています。 歯の健康を維持することは、食物を咀嚼する消化に関わる事だけでなく、会話を楽しみいつまでも自分の歯で美味しいご飯を食べるなど日常生活の豊かさにもつながります。 近年では歯科を通じて、スポーツ外傷の予防、栄養管理、体力づくり、健康の維持・増進など健康コントロールにスポーツコンディショニングの一つとして重要とされています。 だから、スポーツトレーナーも歯とスポーツの関係について知識を伝え、歯の健康指導を行っています。 歯にかかる力はどれくらい 成人男性(20~30歳)の噛みしめ時に奥歯にかかる力(咬合力)の平均は 60kgで、歯を食いしばった時には自分自身の体重に匹敵するくらい大きな力が奥歯にかかっています。 普段の食事の際に奥歯にかかっている力(咀嚼力)は最大咬合力の 1/2~1/4でおよそ10~20㎏程度の力がかかっています。 噛む力の強さより、左右の奥歯でしっかり噛めていることが大事です。 歯の噛みしめで大切なこと 歯の噛みしめで重要となるのは奥歯です。 噛み合せが悪く奥歯に均等に力が入らないと身体の筋力が最大に発揮できなくなります。 歯並びや噛み合せが良いアスリートは、全身の発揮筋力が4~6%程度UPするそうです。 全身の発揮筋力を1%上げるだけでも大変と言われているのでこれだけUPするのは凄いことですね。 静的動作の時にしっかり歯を噛みしめることで、筋肉への神経伝達が良くなり体幹が安定し筋力や瞬発力が発揮しやすくなります。 皆さんも、重い荷物を持つ時などに歯を食いしばって持つと思います。 一度、口を開けた状態で持ってみてください。力の入り方に違いを感じると思います。 噛み合せと運動能力への影響 筋の働きをスムーズに発揮するためには顎の位置を固定することが必要です。 力を発揮するときに顎が正しい位置になければ十分に力が発揮できません。 顎を正しい位置にするためには歯並びが重要で、噛むことにより咬筋に力が入り頸部が安定します。 歯並びや噛み合せが悪いと顎や頭部の位置が不安定になり、身体のバランスが崩れ安定した姿勢が調整できなくなります。 それにより運動能力が低下し、最大パフォーマンスが発揮できなくなったり障害の発生につながったり、頭頚部を安定させようと過緊張状態になり肩こりや頭痛、顎関節症につながります。 噛む力のバランスは体のバランスと考えていくことができます。 柔道整復師はスポーツトレーナーとして選手のコンディショニングケアを行いますが、痛みや障害の発生している原因が骨盤や体幹のコアバランスという視点だけでなく、噛み合せの問題からもコンディショニングを捉え、スポーツ歯科と協力しスポーツマウスガードの活用や全身バランス調整+頭頚部とフェイスマッサージなども加えてケアしていくことも必要です。 スポーツ選手がガムを噛む理由 スポーツ観戦をしているとガムを噛んでプレーしている選手がいますね。 噛むという動作で運動機能を司る脳の運動野の働きが活発になり、脊髄の運動神経が活性化されます。 それにより体の軸がぶれにくくなる効果が生まれるので、動作に合わせて噛むことができれば体の反応が良くなり競技力の向上が期待できます。 また、認知機能を司る前頭前野の血流も上がるため試合中の集中力が高まり判断力にも影響があります。 スポーツ選手がプレー中にガムを噛んでいることは意味があります。 口腔ケアの重要性 スポーツ選手は身体的、精神的ストレスにより、交感神経が優位になり血管が収縮するため、唾液は水分が少なくなったネバネバした唾液で分泌量が少なくなります。 また運動中は口呼吸になることで口の中が乾燥しがちです。 この状態はミュータンス菌(虫歯菌)が増殖しやすい環境です。 スポーツドリンクを摂取すると、そこに含まれている糖分をもとにプラーク(歯垢)を作り、ミュータンス菌は増え続け唾液のPHが低下(酸化)し虫歯の原因になります。 予防方法としては、スポーツドリンクを摂取した後、水で口をすすぐと虫歯予防になります。 唾液の分泌が低下すると、虫歯が発症しやすくなるのに加えて、上気道感染(カゼ症候群)も起こりやすいという研究結果もあります。 その他、スポーツ選手は3度の食事以外にエネルギー補給をするため食事の回数が多くなります。 歯を痛めると柔らかい食物を取りがちになり炭水化物が多くなり、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足してし栄養摂取からパフォーマンスに影響を及ぼしてしまいます。 日本オリンピック委員会では、選手の健康のコントロールに力を入れていて、試合や遠征で歯が痛くなると結果に影響が出るため、派遣前に内科・整形外科・歯科の受診を義務付けています。 最大のパフォーマンスを発揮するためには虫歯や歯周病がなく、歯の噛み合せがしっかりしていることが大切です。 日頃の歯磨きだけでなく虫歯や歯周病予防のための口腔内ケアをしっかり行い、規則正しい生活やバランスの取れた食事、よく噛んで食べるなどのオーラルケアを続けて頂ければと思います。 また、噛み合せが良いことは、しわやたるみをなくしてフェイスラインの美しさにつながりますよ。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/06/20コラム
- 【片橋先生コラム】足首をひねったら・・・②
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第54弾をお届けします! 足首をひねったら・・・② <<前回のコラムはこちら>> 足首をひねったら、実は、骨折になることがあります! 前回お話しした捻挫、靭帯ではなく、骨が折れてしまうことがあるんです 靭帯や筋肉の端である腱は骨についています 骨のように固くはないのですが、骨を引っ張った結果、骨の方が負けて折れてしまうことがあるのです 前回出てきたよく捻挫しやすい靭帯、外くるぶしについてる前距腓靭帯 この靱帯が外くるぶしを引っ張って、くるぶしが欠けたように折れてしまうこともたびたびあります ですから、「足首をひねった=捻挫」ではないのです また、足首をひねった角度によって別の靱帯を痛めることもあります 前距腓靭帯の少し前に二分(にぶん)靱帯というものがあります ここを捻挫することもあります この靭帯も周りの骨についています ですから、周りの骨を引っ張って骨折になることもあるんですよ (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
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2024/06/14コラム
- 【山中先生コラム】~自律神経調節~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第29弾をお届けします! 自律神経調節 皆さんは、季節の移り変わりで身体に不調をきたしていませんか? なんだか疲れが抜けない、寝たいのに寝付けない、身体がだるさ等感じている方に必見の場所を3つご紹介します。 梅雨・・・そして夏がやってくるその前に体調管理を始めましょう。 ①百会(ひゃくえ)穴 頭のてっぺんにあります。 季節の変わり目や、天候によるすっきりしない頭痛にも効果的! ②合谷(ごうこく)穴 母指と示指の間で、示指寄りにあります。 ※鏡に映る場所(目・鼻・口・喉・耳・肌)の悩みにも効果的! ※美容にもオススメです。 ③太衝(たいしょう)穴 足の甲足の第1指と第2指の間です。 ※ストレスチェックにも使えるので、日々の体調管理にもオススメ! これから迎える梅雨や暑い夏を、ツボ押ししながら快適な毎日に変えていきましょう。 是非試してみてください。 日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員 山中 直樹 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
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2024/06/11コラム
- 【川﨑先生コラム】アスリートと歯の健康
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第53弾をお届けいたします! アスリートのリカバリー アスリートは全てのトレーニング要素が重要ですが、トレーニング効果が構築され短期的・長期的にスポーツを成功に導くカギとなるのはしっかりと身体のリカバリー(休息)をすることです。 トレーニングは体にストレスを与え続けるため、運動後のクールダウンを放置してしまうと翌日の生活やトレーニングまた競技パフォーマンスに影響を及ぼしてしまいます。 トレーニングと同じようにリカバリーにも気を配り蓄積した疲労を早期に回復させることが大切です。 1.リカバリーの重要性 リカバリーとは、「疲労回復」を行うことです。 頑張るためには休むことも大切です。 トレーニングによる疲労というと、筋肉の使い過ぎと考えることが多いと思いますが、筋肉だけでなくそれをコントロールしている神経も関連します。 神経-筋活動の反射が低下したり、自律神経系のバランスが悪くなると、睡眠の質が下がり疲労が回復しないケースもあります。 適切なトレーニング刺激は、年齢、経験や経歴などの要因により異なりますが、激しいトレーニングを行う事と同じように、時々強度を落とし「運動」と「休息」をコントロールする必要があります。 例えば、筋力やパワーの向上などを目標にした「激しい運動」をした日の翌日は、運動量と負荷を軽減させた「軽い運動」を行うようにスケジュールを組み、肉体的な休息だけでなく精神的な休息ができるように全体的に調節をしていきます。 リカバリーができないスケジュールを組むとパフォーマンスが低下し、オーバートレーニングの危険性があります。後々、障害につながる要因となってしまいます。 2.ユーストレス(正のストレス)とディストレス(負のストレス) スポーツ選手は、結果や競争がもたらす「状況的ストレス」や、より良いパフォーマンスを発揮しなければならないという「心理的ストレス」を感じながら競技に向き合っています。 ストレスは不安、葛藤、欲求不満、情緒不安、心理的外傷、挫折感などの様々な心理状態が含まれていて、人間にとってネガティブなものであると考えられますが、必ずしもパフォーマンスに悪影響を与えるものではありません。 プレッシャーをきっかけとして競技パフォーマンスが良い方向に向く事があり、状況によって有用性があると考えられています。 ストレスには、「ユーストレス」と「ディストレス」の2種類があります。 「ユーストレス」は、快い適度の刺激で意欲や向上心を掻き立て、活き活きとした活動や成長のために必要なもので、力を引き出す活力となります。 「ディストレス」は、過度の刺激やプレッシャーで、身体の運動機能や働きなどの生理学的限界をもたらし、意欲を低下させいずれ健康までも損なってしまうもので、力の発揮を妨げる因子となります。 例えば、ストレスレベルが低い環境なのに力を発揮することができなかったり、ストレスレベルが高すぎて仕事や勉強に集中できなくなってしまうという経験はみなさんあると思います。 ストレスを出来る限り軽減すれば良いということではなく、適度なストレスがある方が最適なパフォーマンスを発揮できることがあるということです。 3.汎適応症候群に注意 ディストレスになってしまった場合、私たちは過剰なストレス反応を起こします。 ストレスを受け適応反応が起こることを「適応症候群」と呼び、さらに全身に反応が起こったものを「汎適応症候群」といいます。 汎適応症候群には大きく分けて3つの段階があり、それぞれの段階によって心身に現れる適応反応が異なります。 ①警告反応期:ストレスを受けた初期段階で、交感神経と副交感神経がバランスを保つように働き苦痛・不安・緊張等を緩和させ、ストレスに適応するための反応が起こります。 ②抵抗期:ストレス状態がさらに続き、体が抵抗を続けてストレスと戦っている段階です。 副腎皮質ホルモンの分泌によって体の抵抗力を高めストレスとのバランスを保とうと働きますが、この段階で無理をしてバランスが崩れてしまうと次の疲幣期に移行してしまうことになります。 ③疲弊期:ストレスを受け続け耐えられなくなり疲れきっている状態で、ストレスに対する抵抗力が衰えている段階です。 メンタル的にはやる気が起きなくなり「燃え尽き症候群」に陥ってしまう状況です。 疲弊期が続くとホルモンバランスが崩れ、睡眠障害や精神疾患、心拍や血圧、体温などが低下するなどの症状がみられ病気へとつながる可能性が高くなります。 この最後の段階がオーバートレーニング状態ということになります。 疲弊期に入る前に、ストレスを管理し十分にリカバリーを行うことで心身を回復させることが最も重要となります。 アスリートは、トレーニングの強度に慣れており、苦痛を好む傾向にあります。 むしろ、何もしないで休むことが不安に結びついたり結果が出ないという考えを持っていたりします。 休むことやリラックスすることが、ケガの治癒や予防、心身の健康、身体の強化に重要であるという考え方を持ち、トレーニングとリカバリーのバランスを取ることが最も効率の良いエネルギーの使い方であると認識する必要があります。 4.運動負荷に応じたリカバリー方法 運動負荷に応じたリカバリー方法に、アクティブレスト(積極的休養)とパッシブレスト(消極的休養)があります。 「アクティブレスト」は積極的に軽く体を動かし疲労回復を行うリカバリー法です。 ウォーキングやストレッチ、ヨガなど20分~40分の範囲で軽い運動を行います。 代謝系や免疫系の機能にストレスをかけることなく、血液循環が高まり酸素を含んだ血液が筋線維に流れ、各細胞に供給されます。 これにより体内の疲労物質の排出を促し、乳酸の分解やカルシウムの再吸収により筋肉が収縮しやすくなります。 運動後に軽く体を動かすクールダウンもアクティブレストの一つです。 例えば、サッカー選手が試合後にランニングしている姿をみたことがあると思います。 試合後に疲れないのかな?と思ったことがあると思いますが、選手は疲れを残さないためにリカバリーをしているんですね。 身体を動かさずに休むだけでは、疲労物質が排出されず疲労感が残ったままになってしまう可能性があります。 デスクワークが多い人や休養を取っているのに疲れが取れないという場合は、アクティブレストが有効です。 「パッシブレスト」は睡眠や入浴、マッサージなど身体を動かさずに安静にすることで身体や脳の疲労を回復させるリカバリー法です。 その他、瞑想や音楽鑑賞、アロマテラピーなども含まれます。 パッシブレストは長く続けると疲労感が蓄積され、疲れやだるさなどが生じることがあるため少し回復したらアクティブレストに切り替えて使い分けると日々のパフォーマンスを維持しやすくなります。 計画的なトレーニングは、競技パフォーマンスの向上に必要不可欠な要素です。 そして、リカバリーもトレーニングの一つだと考えてください。 「あと少し、あと一歩」力が発揮出来たら結果が変わっていたかもと思ったことはないでしょうか。 次の一歩のためのコンディションをコントロールして、更なるパフォーマンスを高めて下さいね。 リカバリーによる身体の変化や効果を感じ取ることでモチベーションも維持することができます。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/05/31コラム
- 【片橋先生コラム】足首をひねったら・・・①
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第53弾をお届けします! 足首をひねったら・・・ みなさんは足首をひねったことはありますか? きっとありますよね ひねった程度によっては、残念ながらケガになってしまうことがあります どのようなケガになるでしょうか? それにはケガをしたときの足のひねり方が関係しています どちらの方向にひねりましたか? 絵のような方向にひねったのではないでしょうか つまり、つま先が中を向いて、足の裏が内側に見えるような方向です 足の形から、この方向にひねることが多いのです 内がえしといいます そうすると、どこを痛めますか? そう、足の外側ですよね 足の外側の何を痛めるでしょうか? 「じんたい」を傷めたと聞いたことがある方、いらっしゃいますね 「靱帯」と書きます 靭帯は、骨と骨をつないで、関節の動きを制御しているヒモです これが切れると・・・捻挫(ねんざ)になります 靭帯は関節の周りにたくさんあって、どこの靱帯を傷めても捻挫というのですね その中で、傷めやすい靭帯がいくつかあります まず、足の外側にある外くるぶしの少し前、捻挫ではここの靱帯(前距腓靭帯)を痛めることが圧倒的に多いです ケガの程度がひどいと、この靱帯の後ろにある靱帯(踵腓靱帯)も切れてしまいます それから、足の甲の外側 こちらには別の骨を止めている靭帯(二分靱帯)があって、ひねった時の角度によって傷めることがあります ほかにどこを痛めそうですか? 実は、同じように足をひねっても、骨折になることがあります! 足をひねって傷つくのは靭帯とは限らないのです 靭帯がくっついている骨の方が折れてしまうことがあるのですね この続きは次回、お話しますね (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
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2024/05/24コラム
- 【山中先生コラム】~腰痛・転倒予防~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第28弾をお届けします! 腰痛・転倒予防 皆さんは、腰痛で困った経験はありませんか? また、現段階で腰に何らかの異常をきたしている方はいませんか? 今は症状がなくても、今後腰痛を起こさないようにするためにもこれからご紹介するポイントを試していただければと思います。 対処法として『入浴、ストレッチ、休息』など自分でケアをしているのに変化がない!そんな時におススメの場所をご紹介します。 ①腰痛点(ようつうてん) 図を参考に、手の甲で示指と中指の間・薬指と小指の間にあります。 腰が痛いときなど、押しながら体を曲げたり倒したりしてみましょう。※腰痛対策 ②足臨泣(あしりんきゅう)穴 足の甲にあり、第4指と第5指の間の指と指の間にあります。 仰向けで両膝をかかえて、曲がりの悪い側を押してみましょう。 ※股関節の可動域(動く幅)up!・転倒予防・腰痛対策 毎日のセルフケアが、大きな怪我(ぎっくり腰 等)の予防につながります。 運動をされる方はパフォーマンスのアップにつながりますし、年齢の高い方は転倒防止につながります。 年齢に関係なく、足臨泣で股関節周囲の動きを改善し日々の生活を有意義なものにしていきましょう。 是非試してみてくださいね。 日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員 山中 直樹 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
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2024/05/20コラム
- 【川﨑先生コラム】スポーツアロマ・マッサージで梅雨の時期を乗り越えよう💛
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第52弾をお届けいたします! スポーツアロマ・マッサージで梅雨の時期を乗り越えよう💛 6月から梅雨の季節になりますね。各地の梅雨入りの発表もありました。 これからは、気圧の変化により体調を崩しやすくなる季節です。 特に梅雨の時期に体調を崩しやすい人は、「お天気病」といわれるもので、天候の変化に よって体に不調を起こし、低気圧が来ると自律神経のバランスが崩れ、頭痛・めまい・むくみ・肩凝り・関節痛・集中力が低下する・気分が落ち込みやすくなるなどの症状を引き起こしやすくなります。 昔から、「雨の日は古傷が痛む」と言われていますが、低気圧により体の内圧が高まり、血管や神経が圧迫され循環が悪くなることで痛みを引き起こします。 人は大気の中で暮らしていますが、空気にも重さがあり(大気圧)、地上の人の身体にも圧力がかかっています。 人間や動物の体は、空気や液体が満ちあふれ外の空気と同じ圧力を持っています。 空気の重みは感じませんが、身体の中からも同じ圧力で空気を押し返して、その内外の微妙な圧力の変化を自然に調節しています。 もし、気圧よりも体の内圧が高くなってしまうと膨らんで身体は破裂してしまいます。 不調は、こういった自然な身体バランスを良好に保とうとする反応の一つです。 運動不足の人や、ストレスを抱えやすい人、これから暑くなる季節に冷房による冷えや外気との温度差などが原因で自律神経が乱れて症状を引き起こしやすくなりますので、日頃の生活習慣や環境に気を配ることが大切です。 最近では、スポーツ選手も心身のケアとして取り入れている、快適に過ごせる一つの方法としてスポーツアロマ・マッサージのお話をしたいと思います。 スポーツアロマ・マッサージとは 植物から抽出した香り成分である精油(エッセンシャルオイル)を使い、心と体のリラックスやリフレッシュを行い体の不調を回復させ、疲労回復を目的に行うケアの一つです。 症状や目的に合ったオイルを使用し、その成分を活かしてマッサージすることで筋肉痛の緩和やケガの予防など、様々な効果が期待でき、競技能力を高めることができます。 コンディショニングを整え、心身を穏やかに回復させ、健康や美容にも役立ちます。 アロマオイルの効果 ①香りの効果 エッセンシャルオイル(精油)の香りを嗅ぐことで、香りの刺激が嗅覚から脳に届きます。 香りの情報は自律神経系や神経系を鎮静させ気持ちを鎮めリラックスさせたり、消化活動を活性化させて食欲増進や胃を健やかにするように働きかけます。 また、ホルモンバランスを整え、免疫を活性化させる効果もあります。 鼻の中の天井部分には嗅上皮があり、そこに嗅細胞という神経細胞がたくさんあります。 匂いの認識は、嗅細胞から脳の嗅球で認識されます。 人の五感(視覚・聴覚・触覚・味覚、嗅覚)の中で、嗅覚だけが記憶や感情、本能行動、自律神経調節を支配する大脳辺縁系に直接伝達することができるため、香りで脳を刺激することにより身体機能の調節をすることができます。 ②身体の効果 エッセンシャルオイル(精油)を塗りこむことで、皮膚から吸収されたオイル成分が毛細血管やリンパ管で吸収されることで様々な効果をもたらします。 皮膚に塗られたオイル成分は分子構造が小さいため皮膚の奥までしみこみ、皮膚の保湿や乾燥から肌を守り美肌にも役立ちます。 また、マッサージを行うことで、全身の血行を良くして身体の老廃物を取り除き、筋肉の緊張を緩和したり、障害部位の回復を促進し、本来の身体機能を正常な状態に戻すように働きかけてくれます。 血行が良くなり代謝がUPすると、筋肉を動かしやすくなりエネルギーの燃焼も良くなるため痩せ体質につながります。 日々の疲労を回復するセルフケア 効果がある方法は、入浴時によく筋肉を温めてからオイルを塗り込みマッサージを行います。 入浴時でなくても大丈夫です。 1)疲れている患部にオイルを手のひらで擦るようにマッサージしていきます。 2)オイルが浸透してきたらゆっくりと筋肉を手の圧力を強めて圧迫したり、つまむ様に刺激を加えていきます。 3)オイルのべたつきがなくなってきたら、手のひらで優しく皮膚表面を擦りマッサージを終了します。 1部位のマッサージは、3分~5分程度を目安に行ってください。 ♢ 使用するオイルは、適度に肌滑りが良いものが扱いやすく皮膚トラブルを起こしにくいです。 ♢ 香りが好きな方は、体調や気分に合わせて色んな香りを楽しんで下さいね。 ♢ 香りが苦手な方は無香料のオイルもありますので心配ありません。 ♢ 敏感肌の方は、低刺激性のオイルを使用することをお勧めします。 ♢ また、アレルギーをお持ちの方は成分を確認してからご使用ください。 ♢ オイルには植物性と動物性のものがあります。植物性のものがお勧めです。 ♢ 美容効果をプラスしたい方は、美容液成分が含まれるオイルがあるので美肌効果がUPしますよ。 日々の活動に疲れている方や、スポーツ選手でも、心と体のバランスがとても大事ですね。 普段のケアに、スポーツアロマ・マッサージを加えることで予防医学と障害予防の相乗効果をもたらし、生活の質を改善・向上させてより快適な日々を送ることができます。 是非、身体のメンテナンスとして取り入れてみてください。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/05/10コラム
- 【片橋先生コラム】登山
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第52弾をお届けします! 登山 ゴールデンウィーク、みなさんはいかがお過ごしでしたか? 私は、家族に子どもがおりましてこのゴールデンウィークは登山に行きました 「山には何があるの?」「山に登るとどうなるの?」「どうやって登るの?」などなどの質問がありました 「何があるのかねぇ」「登ってみたらわかるんじゃない?」「大変なのかな、楽しいんじゃないかな」 行きは歩いて登って帰りはケーブルカーで帰る予定を伝えながら、登山口へ 「えぇぇぇ~⁉どうして歩いて登るの?」「ケーブルカーで行けばいいじゃん」「あしが痛くて登れないよ~」 ぶつぶつぶつ・・・ 知恵を絞り、歩いて登らない理由を並べていました だから、登山の経験をさせたいんだよねーというのが親心なのです 登り始めると、同じ年頃や年下の子どもたちが何人もいました 負けないぞという気持ちや話したり交流したりの楽しさがでてきたようです 大きな虫を見つけて教えてくれたり、巨木に抱きついてみたり、崖の深さに驚いたり。 自分のペースで休憩をとりながら、急な坂を登り、大岩をよじ登り、頂上に着きました! 子どもたちはまだまだ元気いっぱいでした 意味のある苦労はよい経験・体験になりますね みなさんはどんな経験や思い出ができましたか? きっと、ゴールデンウィークでリフレッシュしましたよね 日本医専の学生たちは久しぶりに登校して元気な姿を見せてくれていますよ 次の長期休暇の夏休みまで、がんばりましょう! (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
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2024/04/26コラム
- 【山中先生コラム】~デトックス~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第27弾をお届けします! デトックス 皆さま、新年度が始まり生活のリズムはついてきましたでしょうか? 生活リズムや生活スタイルが変わったことにより体調に変化がでていませんか? 浮腫み(むくみ)が出ている、便秘気味になっている、体型の変化が気になる・・・等、 体調の悩みは出てきている方もいるのではないかと思います。 そんなあなたにおススメのポイントをいくつかご紹介します。 ①太谿(たいけい)穴 内くるぶしとアキレス腱の間にあります。 ペコっとへこんでいる場合は、疲れが出ているサインでもあります。 身体の元気を全身へ巡らせるポイントでもありますので、温めたり揉んだりしながら体に刺激を入れてみましょう。 ②天枢(てんすう)穴 臍の両側、指3本分のところにあります。 硬くなっている場合は、硬さをやさしくほぐしましょう。 冷えている場合は、ホカロンなどで温めてみてください。 ③大腸兪(だいちょうゆ) ちょうど、ウエストの高さにあります。 腰(骨盤の骨)に手を当て、親指のあたるところを目印に押したり温めたりしてみましょう。 上記の3点以外にも、たくさんツボはありますが刺激のしやすい所をご紹介いたしました。 足・お腹・腰を刺激して、身体に溜まった老廃物を体外に出していきましょう。 是非試してみてください。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
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2024/04/19コラム
- 【川﨑先生コラム】運動で頭が良くなる!
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第51弾をお届けいたします! 運動で頭が良くなる! 皆さん、新年度が始まりいかがお過ごしでしょうか? 学生は新しい勉強やクラスの雰囲気に慣れず、社会人は仕事で緊張が続き、そろそろ疲労・倦怠感を感じている方が多いのではないでしょうか。 一生懸命頑張ろう、期待に応えようと気持ちが張り詰める一方、不安感も大きくなり気づかないうちにストレスを感じ体調不良になってしまうことが多くみられます。 このような状況での解決策は、リラックスできるように環境調整をしてストレスから距離を置くことと、運動をすることです。 運動というと、ダイエットやメタボ改善、体力増強など体に良いということはわかっていると思いますが、脳の健康にも関係しています。 運動と脳の関係 運動は、ストレスの解消や生活の充実につながることがわかっています。 体に良いというだけでなく、運動をすることで、生活の中で物事を判断したり、遂行したり、社会的な生活を送るうえで欠かせない重要な機能である、記憶や思考、理解、判断などの向上、加齢に伴う老化現象や認知症、アルツハイマー、パーキンソン病などの神経性疾患の抑制や、運動神経障害からの回復など脳神経系への様々な効果をもたらし、脳の健康にも有益であることがわかっています。 全く運動をしない人に比べ、1週間に運動を約2時間以上している人は、抑うつになるリスクが約半分に抑えられるという調査結果があります。 リズミカルな運動をすると、セロトニンという悩みや不安をやわらげる物質が多く分泌されます。 セロトニンは、心身をリラックスさせ、脳エネルギー代謝の調節を行い、脳を活性化することで記憶力の向上や冷静な判断ができるように働きかけてくれます。 セロトニンは脳内神経伝達物質の一つなので、脳に関係すると考えるのが普通ですが、実はセロトニンは腸で作られ90%は消化管に存在しています。 脳内に存在するセロトニンは2%ほどで、セロトニンを増やすには食生活がとても大事になります。腸は「第2の脳」ともいわれ、腸内環境を整えることが脳や心身の健康につながります。腸活ってとても大事なんですね。 運動すると頭が良くなる! 運動で学力が向上することは科学的に実証されています。 脳の記憶をつかさどる海馬は脳に記憶を保持する役割をしています。 また、大脳の白質は情報を伝える役割をしています。 これらは身体活動量が多い人ほど活性化し体積が大きくなるとわかっています。 脳は30歳代から萎縮が始まり60歳代から明らかに進行していきます。 海馬が萎縮すると新しい情報を覚えにくくなります。それがもの忘れの症状として現れます。 しかし、運動により脳の働きを活発にして海馬の神経を新生することにより萎縮や衰えを抑制することができるのです。 ストレスも海馬の萎縮リスクが高まる要因とされているので、ストレス発散のためにも運動することが大切で、適度に体を動かした方が集中力が高まり学力を伸ばすことができます。 短期記憶から長期記憶へ 海馬は記憶の司令塔ですが、すべての記憶を保存するわけではありません。 「短期記憶」に関係があり、新しい記憶は海馬に一時保存されます。そのあと大脳皮質で大事な情報が「長期記憶」として保存されます。 短期記憶は、最高でも約7つまでしか暗記することができず、その記憶は10秒~15秒、長くても1分程度しか持たないと言われています。 しかし、短期記憶ができる情報量は情報のタイプによって変化していきます。 聞きなれない単語や、特徴などをイメージして、関連付けることで記憶量は増えていきます。 また、似た単語同士や派生語などをまとめて覚えるなど、大量の情報をあるグループに分けて覚えていくチャンキングにより増やすことができます。 短期記憶は意識的に維持しようと努力しないと忘れてしまい、長期記憶につなげていくためには、何度も復習と暗記を繰り返していくことが必要になります。 エビングハウスの忘却曲線から時間の経過とともに人の記憶がどのように変化していくかというと、人は以下のスピードで記憶を忘却していきます。 20分後 覚えた内容の42%を忘れる 1時間後 覚えた内容の56%を忘れる 1日後 覚えた内容の74%を忘れる 1週間後 覚えた内容の77%を忘れる 1ヶ月後 覚えた内容の79%を忘れる すぐに忘れてしまうと思うとがっかりしますよね。 しかし、人間の脳は忘れることにより記憶が整理され、より効率的に必要な記憶が引き出せるようにできています。 だから、忘れてしまうことは当たり前なんです。 長期記憶として必要な情報は、脳の海馬に「必要」と判断させることです。 そうすると、記憶は長期記憶に分類され、分類された長期記憶はいつでも取り出しができる状態になっている記憶としてずっと覚えておくことができます。 さて、本校でもサッカー部や野球部、柔道部などの部活動を行い、心身の健康や学習力UPに繋げています。 他と違うところは、トレーナーを育成するために部活の後はコンディショニングや外傷処置の勉強をしているところです。 部活で体を動かした後だからきっと効率よく学べているはずです。 学生の成長がとても楽しみで、頑張っている姿がとても微笑ましいです。 課外活動としてお料理教室も楽しく開催しました。 今年度の第1回目は、中華風ハンバーガーです。美味しそうですね。 部活もお料理教室も、各学年の枠を超えた交流の場として大切にしています。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]