コラム
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2021/07/09コラム
- 【片橋先生コラム・第9弾】子どもの肘がぬける?!
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第9弾! ~肘内障~ みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 梅雨入りしましたね、暑さが少し落ち着いているようです。 お元気でしょうか。 接骨院や整骨院に来院される患者さんのなかにお子さんもいます。 お子さんが来院される理由のひとつが、「肘(ひじ)がぬけた」です。 聞いたことありますか? お子さんの年齢の多くは保育園や幼稚園に通う3歳前後。 親御さんが「子どもの手を引っ張ったら急に泣き出して、手を動かさなくなった」と言うことがほとんどです。 これは肘内障(ちゅうないしょう)というもので、ひじの骨を取り囲んでいるヒモ(靭帯)がひじを引っ張ったことでずれてしまったのです。 するとひじが痛くなるので、子どもは泣き、腕や手を動かさなくなります。 痛みはありますが、捻挫や骨折と違って、腫れや赤みがないのが特徴です。 靭帯(じんたい)は骨と骨のつなぎ目である関節を補強しているものです。 子どもの骨は成長途中で、まだ形が完成していないため外れやすいのです。 ですから、肘内障になったからといってひじに問題があるわけではありません。 接骨院で柔道整復師の先生が外れた靭帯をはめて(整復)、すぐに動くようにしてくれますよ。 お子さんによっては肘内障を何度も起こすこともありますが、心配いりません。 骨の成長とともに靭帯は外れなくなります。 それまで、ひじがぬけやすい状態にならないように、手首を強く引っ張らないように気をつけましょう。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]
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2021/07/02コラム
- 川﨑先生コラム 第9弾「梅雨の季節で気分は憂鬱、気象病かも?!」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です 川﨑先生コラムの第9弾をお届けいたします! 「梅雨の季節で気分は憂鬱、気象病かも?!」 本格的に梅雨入りとなりました。 雨が多く、湿気でジメジメした天候で不快を感じますね。 天候によって起きる様々な体調不良は「気象病」と言われています。 原因の多くは自律神経の乱れによるもので、検査などでは明らかに診断されない不定愁訴を訴えます。 また、体調が悪いと新型コロナウイルス感染症を心配したり、精神的なストレスも関わって更に心身反応として悪化させる要因となりいいことはありません。 どのような症状を感じるのか 自律神経は全身をコントロールしていて、無意識に循環器や消化器、呼吸器、免疫機能など各器官のバランスを調整しています。 自律神経が乱れることは交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで、生命維持活動の不調を引き起こします。 気分が憂鬱、頭痛、倦怠感、めまい、イライラ、便秘、下痢、冷え、ほてり、肩こり、耳鳴り、月経不順などの症状がみられ個人差が大きく多様です。 体調不良を感じる人の悩み 多くの悩みは、全身的倦怠感や頭痛などの症状によりイライラしたりして、仕事への集中力がなくなり効率が悪くなることです。 効率が悪くなると仕事のプレッシャーを感じ、頑張ろうと心身にストレスをかけ、症状を悪化させてしまいます。 症状を感じている本人にとっては頑張りたいと思っていても対処できずにいます。 曖昧な症状は説明するのも難しく、やる気がないなどと思われてしまい「周囲の理解を得る」のが難しいことが問題です。 誰もが元気に活き活きと働き、調和の取れた生活をしたいと願うものです。 気楽に相談できる職場環境や、周囲の人ができる限り親身に話を聞いてあげたりなど、協力できる対策を考えて乗り越えられる配慮が必要となります。 予防と対策 ①温度差をなくしましょう。 朝晩と日中の温度変化が大きい時期です。 また、室内冷房調節が原因となっていることがあります。 扇風機やエアコンの風が直接当たったり、極度に冷えた室内から暑い屋外に出た場合、急激な血圧の変化が起きて体調不良になりがちです。 日本では省エネ対策として室内温度の設定を28℃にするように推奨されています。 また、外気温と室内温度の差がないほど作業効率が上がるという報告もされています。 環境要因の改善を見直してみましょう。 難しい場合は、上衣を1枚持つなど衣服で調節できるようにしましょう。 ②適度な運動をしましょう。 雨で運動できないこともありますが、適度な運動をすることで脳内の神経伝達物質であるセロトニンが活性化されて精神の安定やストレスの改善につながります。 日光を浴びることも重要ですが、ウォーキングや室内でのストレッチなど30分程度の運動を試みて、幸せホルモンであるセロトニンをたくさん分泌してください。 ③バランスの良い食生活を心がけましょう。 体調不良で食欲が低下することが多いですね。 健康には偏りのないバランスの良い食事が基本です。 食事もセロトニンの分泌に関与します。 セロトニンは脳に関与する物質と考えられていますが消化管にも存在しています。 腸の働きも自律神経に支配されていますので、腸内環境を整えることでセロトニンの分泌が活性化され免疫力がアップします。 バランスの良い食事で腸活しましょう。 ④睡眠をしっかりとりましょう。 気象病の一つに朝の目覚めが悪く起きられない、入眠が悪いなどの症状があります。 寝不足で脳の機能が低下すると、作業効率の低下、イライラし、気分が晴れないなどが起きます。 睡眠にもセロトニンが関係しますが、特に睡眠をサポートするメラトニンという脳内物質が関係します。 メラトニンを活性化させるためには朝起きて日光を浴びることが必要です。 雨の日や曇っていても大丈夫です。 不規則な生活になっている人は生活リズムを改善し体内時計を整え、脳を休ませるようにしてください。 パソコンやスマートフォンの使用が交感神経を亢進させ睡眠障害の原因になっている場合があります。 睡眠前のスマートフォンの使用をやめることも改善に必要です。 ⓹入浴をして体を温めましょう。 毎日シャワーで済ませる人も多いと思いますが、36℃~40℃のぬるめのお湯に浸かることで副交感神経が優位となり緊張をほぐします。 緊張がほぐれることで肩こりの改善、冷えの改善、心身のリラックスによる精神安定、良質な睡眠に繋がります。 夏本番に向けて疲労を残さず生活環境を改善して、体調不良による気持ちの焦りを感じることなく、スローライフを心がけてください。 本校柔道整復学科専任教員 柔道整復師・鍼灸師 川﨑有子 最近、豆腐料理を食べています。 変わった物では豆腐皮というのがあり湯葉のような感じで平たく厚い皮です。 味は豆乳や高野豆腐のような味です。 細く切って麺の代わりにしたり、鶏肉を巻いて焼いたり、炒め物に入れたりなど工夫して食べています。 健康食を意識して野菜と魚料理を中心に頑張っていますが、ちょっと飽きてきたので考えてしまいます。 夏に向けて体力を維持することも大切なので無理しないで続けたいです。 >>ほかの柔道整復学科コラムはこちら]
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2021/07/02コラム
- コラム「柔道整復師のユニフォーム」
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こんにちは、日本医学柔整鍼灸専門学校です! 今回のテーマは「柔道整復師のユニフォーム」についてです。 皆さんはどのようなイメージがありますか? 柔道整復師の仕事着は様々なデザインや素材があり、個性がありオシャレで格好良くなっています。 接骨院、病院、介護福祉施設、スポーツ現場など働く場所によってさまざまで、イメージにも繋がるので重要視しているところもあります。 接骨院の先生の第一印象は重要 患者さんの集客率や再来院率を上げるためには、治療技術や運営力も重要となりますが、施術者の見た目も大切です。 患者さんが治療室に入ってからの先生の第一印象により、不安に思うか安心して治療を受けることができるか気持ちの面で大きく変わってきます。 印象の良い身だしなみが信頼に繋がり施術を成功させるきっかけとなります。外見的イメージはとても重要です。 白衣を着る意義 何故、白衣を着るのか? 一番は、白衣を着ることで施術者としての責任感を持つことです。 医療人としての重みを認識して倫理観を備えた人間性であることを自覚することです。 また、柔道整復師も白衣を着ることで職業上の信頼を得ることができます。 職業により制服がありますがそれぞれ礼節を重んじる意味があります。 どんな白衣が選ばれるのか 柔道整復師は医師や看護師とは異なり、動きやすいストレッチ素材で丈が短く抗菌作用のあるものが選ばれます。 治療院の先生というと「白の白衣」のイメージがあります。 色は印象を与える要素でもあります。 白は、清潔感や信頼感、威厳、明るさなど好感がもてるカラーとして選ばれることが多いですが、その反面、冷たいイメージを与えてしまうこともあります。 また、汚れが目立ち衛生面を保てないという欠点もあります。女性スタッフは下着やインナーが透けない配慮も必要です。 最近では白にこだわらず、治療院のイメージに合わせたカラーや形態が選ばれ、患者さんに元気や優しい印象を与える要素を取り入れているところが多くみられます。 白衣の種類 ①ケーシー型 一般的に多く用いられており白衣の王道といわれるタイプです。 スタンドカラーの横開きになっていて、スリット入りで動きやすいのが特徴です。 色は白がほとんどですが、ワンポイントとしてカラーのパイピングの入ったスッキリとしたデザインのものもあります。 ②スクラブ型 首元がV襟になっておりウエストのくびれがなく着脱しやすい様に肩の部分にボタンがついているタイプです。 生地が強く洗濯しても痛みにくく速乾性があります。 また、汗をかいても吸収性がよく着心地が良いのが特徴です。 無駄なファスナーやボタンがないため安全で、ポケットの数も多くメモやペンなど持ち歩くには便利な機能があります。 カラーバリエーションも豊富です。 ③チュニック型 女性のための白衣。 おしりが隠れるくらいの丈で、女性らしいシルエットになるようにデザインされたタイプです。 色は淡い落ち着いたものが多く、レース襟などデザイン性のあるものがほとんどです。 ④ポロシャツ型 汗を多くかき、活動量の多いスポーツ現場や介護施設で用いられているタイプです。 スポーツ現場ではチームカラーを基調としたロゴ入りのデザインが用いられています。 介護施設では動きやすさを重視して選ばれることが多いですが、介護のイメージを明るくするためにデザインも多様になっています。 ちなみに、本校の講師陣のユニフォームを少しだけ紹介すると… ★柔道整復学科専任教員 木下先生 ★柔道整復学科専任教員 西村先生 本校卒業生であり、本校付属の接骨院で働いている鈴木先生と渡邉先生のユニフォームはこちら! ★鈴木先生 ★渡邉先生 人それぞれ個性が出ますね! 医療従事者として白衣は責任感と礼節の一つと考えられていますが、格好いいデザインのユニフォームは、スタッフや先生の働く意欲に繋がり職業への誇りを感じることができます。 また、そのイメージから柔道整復師の職業に対する憧れや魅力を伝えることができます。 専門学校でも実技授業で白衣を着用します。 学生にとって白衣を着ることは新鮮で職業への意識付けに繋がります。 白衣を着ることで魅力ある医療人に成長することを期待します。 >>ほかの柔道整復学科コラムはこちら]
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2021/06/25コラム
- 【浮谷先生コラム・第8弾】あの先生が柔道整復の教科書に載っていました‼
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こんにちは、日本医学柔整鍼灸専門学校です。 歯科医師の浮谷先生コラムも第8弾です。 尾身さんが柔道整復の教科書に載っていました‼ こんにちは。柔道整復学科・浮谷です。 皆さん、連日のニュースで国民注目の尾身茂会長(新型コロナウイルス感染症対策分科会)が柔道整復の教科書に載っていたことをご存じでしたか? 熱心な3年生はすでに発見・確認済みかもしれませんが、 ★全国柔道整復学校協会監修の指定教科書 『衛生学・公衆衛生学』 (改訂第6版)第13章 「地域保健と国際保健」の中、②わが国とWHOとの関係で次のような記述があります。 「~本部または地域事務局職員としてWHOに勤務する日本人としては…(中略)1998年からWHO西太平洋地域事務局長に就任した尾身茂博士がいる.~」 これまで幾度も教科書を使用して参りましたが、この項目はさほど気にせず人名も見落としておりました。 尾身先生すみませんでした。 教科書の記述は上記一文だけでしたので詳しく調べてみますと、尾身先生は西太平洋地域事務局長としてその後10年間勤務され、SARS(重症急性呼吸器症候群)対策やポリオ(急性灰白髄炎)根絶に尽力されたそうです。 多大な功績ですね。 SARSやポリオウイルスは重要な感染症であり、柔道整復の国家試験にも出題されています。 それではWHOで活躍された尾身先生に敬意を表しつつ、国家試験予想問題をどうぞ。 問1.日本はWHOのどの地域に属するか。 ①アメリカ地域 ②東地中海地域 ③南東アジア地域 ④西太平洋地域 問2.WHOの西太平洋地域事務局はどの都市に置かれているか。 ①東 京 ②北 京 ③マニラ ④ニューデリー ※問1はすぐわかりますね。 問2は上記教科書を参照してください。 解答・解説は次回の私のコラムで、柔道整復学科3年生の皆さんはぜひ確認願います。 (監修/浮谷英邦先生:歯科医師・介護支援専門員) >>柔道整復学科コラムはこちらから]
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2021/06/18コラム
- 【片橋先生コラム・第8弾】予防接種と東京大学医学部
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第8弾! 予防接種と東京大学医学部 みなさん、こんにちは。 柔道整復学科専任教員の片橋です。 夏日が続いていますね、お元気でしょうか。 新型コロナウイルスのワクチン接種、大阪では未成年者への接種も始まり、東京は遅れているような気がします。 先日のコラムで予防接種 種痘の話をしました。 日本へジェンナーの牛痘由来のワクチンが長崎の出島に伝わったのは嘉永2年(1849)。 大阪ではこの年すでに、緒方洪庵が「除痘館」を開いて接種を行なったそうです。 江戸の「種痘所」が設立されたのは安政5年(1858)。 大阪より9年も遅かったのですね。 これは江戸では当時の中心的医学を行う漢方医の勢力が強大だったからです。 対して、種痘所を設立したのは西洋からの医学を行う蘭方医たちです。 最先端の情報は海外との貿易港のある長崎から入ってきたのですが、医学も同様でした。 種痘所を設立した江戸の蘭方医たちの中心がシーボルトの門人でした。 種痘所はワクチン接種のみでなく、蘭方医の研修育成も行っていました。 種痘や治療効果を目の当たりにし、幕府は西洋医学の重要性を認識していきました。 それととともに種痘所の名称が「西洋医学所」になり、さらに「医学所」に変化しました。 優勢だった漢方医学をしのぎ、医学=西洋医学になったのです。 そして、さらに名称を変更していき現在の東京大学医学部へと続いていったのです。 東京秋葉原駅、岩本町に「お玉ヶ池種痘所記念碑/東京大學醫學部」と書かれた碑が据えられています。 散策の際はぜひ足を止めて眺めてみてください。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]
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2021/06/17コラム
- 伊藤先生コラム 「バレーボールは腰痛の発症しやすいスポーツ種目の1つ」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 今回は柔道整復学科の副学科長・伊藤先生のコラムをご紹介します! バレーボールによる「腰痛」とその予防法 バレーボールのポジションによっても腰部へかかる負担は変わります。 レシーブでは中腰姿勢の反復により体幹筋に長時間の負荷がかかります。 スパイクでは★伸展回旋動作により左右非対称に負担が生じ、筋肉や筋膜の負担により障害の発生リスクが高くなります。 激しい体幹運動や無理な姿勢による腰部へのストレスが加わると、筋線維の損傷や筋付着部の炎症が生じ急性の腰部痛が引き起こされます。 また、筋肉に限らず腰椎の★伸展動作の繰り返しは、椎体間の関節にも強いストレスが加わります。 それにより関節部の炎症が生じ、痛みが発生します。 成長期(中学・高校12~17歳)では疲労骨折が生じる場合もあり、早期発見・早期治療が大切です。 ★バレーボールでの腰部伸展・回旋運動 スパイク、ジャンプサーブ、バックトス、フライングレシーブ 予防法 ①胸郭の動きをよくしよう! 肋骨がスムーズに動くと肩・腰への負担軽減につながり、強いスパイクを打つための効率の良いスパイクフォームになります。 ②体幹深層筋のトレーニングで体幹を安定させよう! 体幹を安定させることで運動時の腰部への負担を減らしましょう。 ③コア機能を高めよう! コアは過度な外力から脊柱を守り、また中心から外へ力を伝達する役割があります。 ④股関節・骨盤の柔軟性を高めよう! 中腰姿勢(レシーブ)での腰部・骨盤部の筋肉へのストレス軽減につながりレシーブのパフォーマンス向上にも効果的です! 参考引用文献 「医科学的トレーニングのすすめ バレーボールと腰痛 腰痛に負けるな、バレーボール選手たち!」 埼玉県バレーボール協会・医科学委員会 ISBN978-4-905519-04-1 C3075 2015年3月31日発行 (監修/柔道整復学科 伊藤恵里先生) オープンキャンパスではストレッチ体験、リハビリプログラム体験などを実施しております! 皆様のご参加をお待ちしております! >>オープンキャンパスやイベントの情報はこちら! >>ほかの柔道整復学科コラムはこちら! ]
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2021/06/11コラム
- 川崎先生コラム 第8弾「柔道整復師が診るテニス肘」
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今回はスポーツ障害の一つ、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)についてお話し致します。 テニスと言えば、大坂なおみ選手の精神的問題、心の健康について大きく取り上げられていますね。世界で活躍するほど注目を浴びマスコミにも様々な面で取り上げられます。スターである上での試練でしょうか。 私も、大学時代柔道の谷亮子さんと一緒に練習していましたが毎日取材などで安らぐ時間があまり無いだろうなぁ~と思うことがありました。 選手がいつもポジティブでいることは難しく多くの選手は優れた技術を持ち最高レベルのパフォーマンスを保持していますが、その裏ではかなりプレッシャーを感じながらプレーしていることも事実です。メンタルの維持は試合の勝敗にも関係してきます。 私たち柔道整復師もスポーツトレーナーとして、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようにフィジカル面でのサポートだけでなく、試合やリハビリなどの場面で前向きになれるようにメンタルのサポートをしていくことも必要です。選手のスキルアップの為に心と身体もケアできるスポーツトレーナーになることが理想ですね。 テニス肘とは テニス肘は上腕骨外側上顆炎といいテニスの愛好家に多くみられるため、テニス肘と言われています。 テニスのバックハンドストローク動作やゴルフ、パソコンのタイピング動作、重い物を運んだり手をよく使う作業などで肘関節の外側部の腱が炎症を起こし疼痛を引き起こします。 多くは使いすぎが要因で筋力の弱い40~50歳の女性に好発します。 テニス肘(外側上顆炎)の発生 発生要因としては、前腕を回内位(親指を下に向けるような回旋動作)で手関節の背屈(手首を上に上げる)時に、強い負荷がかかり前腕の伸筋群(短橈側手根伸筋)が強い収縮力を強いられることで緊張が高くなり、外側上顆に繰り返しストレスがかかることで炎症を引き起こします。 その他、筋が付着している外側上顆部での微小断裂や骨膜の炎症、滑液包炎などを起こすこともあります。 どんな症状が出るの? 手関節の背屈時や前腕を回内位で物を持ち上げたり、タオルを絞る動作などで、肘関節の外側部に圧痛や前腕部に疼痛が出現します。局所の熱感や腫れなども診られます。 症状を見分ける検査法 ① 手関節伸展テスト(Thomsen test) 患者さんの手関節を背屈させた握り拳を検者が抵抗を加えて掌屈(手首を下に向ける)させると疼痛が誘発される。 ② 椅子テスト(Chair test) 前腕を回内位で椅子などの重い物を持ち上げると疼痛が誘発される。 ③ 中指伸展テスト(Middle finger extension test) 患者さんの前腕を回内位で中指を伸ばした状態で検者が下に抵抗を加えると疼痛が誘発される。 治療法について 炎症が軽減するまでは安静にさせることが一番です。手の使用を最小限にし、テーピングや局所の安静のための固定(テニス肘バンド)を使用することも有用です。疼痛が軽減したらストレッチや筋力増強訓練を徐々に行い再発防止に努めていきます。 外側上顆に付着している筋肉は指の骨に筋の停止部を持つため、手首や指を動かすだけで短橈側手根伸筋の伸張ストレスが発生します。手首を動かすと肘の外側部の筋肉が動いていることがわかります。 私の場合は、局所の固定だけでは早期に痛みを軽減させることが難しく、筋肉の伸張ストレスを軽減するために手関節部の固定を施します。 仕事などで固定が難しい場合は、night装具を作成して手を使用しない時間や就寝時に固定を継続してもらい、安静にする時間を多くつくるように工夫をしています。 柔道整復師は患者さんの症状に合わせたオーダーメイドの固定具を作成できるところも魅力ですね。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科専任教員 川﨑有子 最近、暑くなってきましたね。 暑さで疲れやすくなっているので食事をしっかり取るようにしています。 最近の楽しみは学校の近くにおいしいパン屋さんができたのでよく買いに行きます。 炭水化物は控えて高タンパク、低脂質の食生活をしていましたが我慢ばかりはストレスになるので、疲れやすいと言う理由をつけて時々パン屋さんに通っています。(*^-^*) 皆さんも、暑い季節に加えてマスクをしているため熱中症になりやすいです。 水分をしっかり取り体調に気をつけてお過ごし下さい。 >>ほかの柔道整復学科コラムはこちら]
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2021/06/04コラム
- 【浮谷先生コラム第7弾】『続・あごの話』
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こんにちは、日本医学柔整鍼灸専門学校です。 浮谷先生コラムも第7弾です。 歯科医師の浮谷先生の「あご」のはなしの続編です。 『続・あごの話』 こんにちは。柔整科教員・浮谷です。 以前記したコラムの続編をお送りします。 顎関節脱臼とは? あごが外れること、すなわち「顎関節の脱臼」とは何らかの原因によって関節が正常な運動範囲を越えて関節面の正常な相対的関係を失い、下顎頭の転位を起こした場合のことを言います。(少々専門の解剖学用語が続きますが)顎関節では関節包、関節靭帯、下顎窩ならびに下顎頭などが異常顎運動を阻止するように構成されています。これら顎関節構成体の形態変化あるいは機能低下とともに、強制的な運動による下顎窩と下顎頭の正常な位置的関係の失われた状態が顎関節脱臼です。 顎関節脱臼の分類 顎関節脱臼は脱臼方向により、前方・側方・内方・後方脱臼などに分類されます。また脱臼後の経過時間により新鮮あるいは陳旧性脱臼があり、その程度により完全・不完全脱臼、さらに原因、症状から外傷性・先天性・習慣性脱臼などに分類されます。 顎関節前方脱臼について 症状:顎関節脱臼の大部分を占めるもので顔貌は長くなり、下顎前突様を呈します。 両側性では開口状態で固定され閉口不能となります。耳珠前部が陥凹し、下顎頭は頬骨弓下に突出します。片側性の場合でも同様の症状を呈しますが、下顎は健側に偏位します。 治療:新鮮例では徒手整復のあと、固定・安静をはかり再発・習慣化を防ぎます。 徒手整復ができない場合は全身麻酔下で整復することもあります。 整復法の例 脱臼症状により様々な整復法がありますが、ひとつの例を挙げますと、 まず患者の後方に立って患者の頭を術者の下腹部の高さに固定します。 次に術者の拇指を患者の臼歯後部に、小指を下顎角の後方に、薬指を下顎角の前方に、中指と示指をオトガイ下部にあてがいます。 ついで、腕を伸ばしながら術者の体重を拇指にかけるようにして後臼歯部を後下方へ押し下げると同時に、 手首をひねって示指と中指でオトガイ部を上方へ、下顎角部を中心に回転させるようにします。 このような手順できわめて容易に整復できると言われています。 以上は私が歯科学生時代に教わった内容です。柔道整復師を目指す皆さんは今後「柔道整復学」や「整形外科学」で学習すると思います。基本は「解剖学」ですから教科書を中心に頑張って取り組んでください。ご健闘を祈っています。 (監修/浮谷英邦先生:歯科医師・介護支援専門員) >>柔道整復学科コラムはこちらから]
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2021/05/31コラム
- 【木下先生コラム】スイマーに起こりやすい「水泳肩」とは?
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 柔道整復学科 専任教員の木下先生によるコラムです! スイマーに起こりやすい疾患、「水泳肩」はどのようにして起こるのか? また、その予防法をご紹介します。 「水泳肩」とは クロールやバタフライを泳ぐときは、腕の運動によって多くの推進力を生み出しています。 例えば、クロールの腕の動きは、水から抜いた腕を前へ運び、ふたたび水中へ入れることを繰り返す運動です(肩関節の動きとしては、前へ運んだ腕が入水前にくるんと内側に回転します) この動作を繰り返し行うと、肩甲骨に付いている靭帯や腱などが、関節の一部とこすれ合うことがあります。 このこすれ合うことが繰り返し起こると腱への血液循環が悪くなり、少しずつその部位が肥厚(分厚くなること)し、摩擦が強くなります。 その結果、肩に痛みがでたり、音がなったりする疾患を「水泳肩」と呼びます。 「水泳肩」の予防法 フォームの改善が効果的です。 ①入水時に母指側から入水するのではなく、小指側から入れるようにすることで、肩の内側への回転をおさえるように泳ぐ。 ②きれいな水中姿勢を保てるように、体幹のローリングを見直す。 ③呼吸をする側を変更する。 などは有効な予防法です。 ※前提として、肩甲骨周りの筋肉の柔軟性や、手首の柔らかさにも注意が必要です。 「人生100年」という現在、健康増進に効果的な水泳を行うことで、いつまでも若々しく年を重ねていけるように頑張っていきましょう。 (監修/木下美聡先生:柔道整復師 日本大学水泳部オフィシャルトレーナー) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]
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2021/05/28コラム
- 【片橋先生コラム・第7弾】腱鞘炎になったら…
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第7弾です♪ 腱鞘炎(けんしょうえん)になったら… みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 今年は梅雨入りが早いそうで、すでに雨の日が多くなっていますね。 暑いような、寒いような体感です。 お元気でしょうか。 筋肉は腱(けん)になって骨についています。 腱は場所によって腱鞘(けんしょう)というトンネルを通ります。 手や足の指を動かす筋肉の腱は長く、外れないように止めてあるのです。 手を仕事やスポーツ、作業でよく使うと腱鞘と腱がすれて、炎症を起こします。 腱鞘や腱が腫れて膨らんだり、傷ついて痛みが出たりします。 そして、腱鞘のトンネルを腱がスムーズに通れなくなると、指の動きが悪くなり、引っかかってガクンとバネのように動くこともあります。 手の甲側の親指の付け根で起こる「ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)」や手のひら側の指の付け根で起こる「ばね指(弾発指)」があります。 接骨院や整骨院に来院される方の中には、腱鞘炎の方が割合多くいらっしゃいます。 聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。 あるいは、なったことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 腱鞘炎は指の使い過ぎで起こります。 例えば、 ・パソコンのキーボードやマウスなどでの反復的な操作 ・スマートフォンの長時間の操作 ・ピアノなど指を多く使う楽器の演奏 ・グリップやボールなどを握るようなスポーツ ・家事やパートの作業で手をよく使う などが原因となります。 また、更年期の女性や妊産婦に多いことが知られていて、女性ホルモンの分泌に関連すると考えられています。 糖尿病、リウマチ、腎臓病で透析をしているなど基礎疾患がある方にも発生しやすいです。 実は私もなったことがあります。ドケルバン病です。 出産して10ヵ月ほどしてからです。女性ホルモンの関係もあるのでしょうが、やはり使い過ぎだと思います。 育児休暇を終え、職場に復帰したあとのことです。 離乳食作りで食材を大量にみじん切りにする、子どもを抱っこする、ベビーカーを操作する、洗濯の下洗い、仕事でパソコンの操作をする、など手を酷使していました。 どんどん痛くなって、何をしても痛い状態に。 使い過ぎなのはわかっていて、安静にすればよいのも理解していて、でも使わざるを得ない日々。 試しに近所のクリニックに行ってみました。サポーターを処方されしばらく使用していましたが、残念ながらあまり効果がありません。 親指を使い過ぎているのに親指が動いてしまう形のサポーターでした。 サポーターを諦め、親指が動かないように手首から指先まで包帯で巻いてみました。 するとどうでしょう、随分と痛みが軽減したのです! 包帯は柔道整復の基本です。 その重要性をまさに体感したのでした。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) >>柔道整復学科の過去のコラムはこちらから >>本校の資料を請求する場合はこちらから >>オープンキャンパスや説明会についてはこちらから]