コラム
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2024/08/09コラム
- 【川﨑先生コラム】スポーツ外傷で多い、膝の靭帯損傷
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第56弾をお届けいたします! スポーツ外傷で多い、膝の靭帯損傷 皆様、暑い日が続いていますが恙なくお過ごしでしょうか。 先日、膝の内側側副靭帯断裂をしてしまった私・・・・(´;ω;`)ウッ… 怪我をした日は、朝から気温が38℃の猛暑日、疲労が蓄積してコンディショニング不調の悲劇でした。 幸い、夜間部の3年生が膝のXサポートテーピングとIcingまでバッチリ対応してくれて無事に歩いて帰宅できました。感謝!(*^-^*)感謝!! 柔道整復師としての技術や対応力はベテラン先生に負けないくらいの技量があり、とても素晴らしかったです。 卒業後は、もっと魅力を発揮して活躍してほしいと願っています。 膝の靭帯損傷とは 膝の靱帯損傷は、下肢のスポーツ外傷の中でも多く発生しているケガです。 特にジャンプやブレーキをかける、急な方向転換、接触などで損傷を起こすことが多く、発生頻度が高い靭帯は内側側副靭帯と前十字靭帯です。 靭帯はヒモ状の結合組織の束で、①関節包の強化、②骨と骨の連結を補強、③運動や可動域に制限を加えるなど関節の支持機構としての役割をしています。 膝の靭帯には、関節包外靭帯である「内側側副靭帯・外側側副靭帯」と関節包内靭帯である「前十字靭帯・後十字靭帯」の4種類で構成されています。 関節包外の「内・外側副靭帯」は、血行が良く修復組織が速やかに形成されますが、関節包内の「前・後十字靭帯」は、関節周囲組織との連続性が疎であるため完全に断裂すると断裂端の連続性が失われ、修復組織も不十分でかつ血行不良により靭帯線維の再生を促すことができないため靭帯が癒合されない特徴があります。 前十字靭帯断裂の選手が手術をする話はよく聞きますよね。 理由は血行が悪く自然治癒しないからなんです。 膝の十字靭帯を断裂すると自分の組織(腱)を用いて再建する(自家腱移植)手術を行う必要があります。 関節鏡視下膝十字靱帯再建術という内視鏡手術によって、入院は約1週間程度で術後のリハビリ期間は6~9ヶ月で、ほとんどのアスリートは、術後はケガをする前と同様にスポーツ復帰し活躍しています。 アスリートにとって、膝の靭帯損傷は競技人生を左右する重大な問題で、長いリハビリ期間を経て競技復帰が可能となるため、エクササイズ・トレーニングで姿勢やバランス感覚を強化し、ケガのリスクを取り除く「一次予防」や「再損傷の予防」に取り組むことが重要となります。 靭帯損傷の程度による分類 損傷の程度により、Ⅰ度~Ⅲ度損傷に分類されます。 Ⅰ度損傷 靭帯線維の微小な損傷 関節の不安定性は認められない Ⅱ度損傷 靭帯の部分断裂 関節の不安定性が軽度から中等度みられる Ⅲ度損傷 靭帯の完全断裂 関節の不安定性が著明にみられる 膝の靭帯損傷の発生と特徴 1.内側側副靭帯損傷 内側側副靱帯は膝の内側に位置する靭帯で、内側への移動を防いでいます。 膝関節の外反強制力が加わり損傷します。 大きな外力を受けると前十字靭帯や内側半月板の損傷を合併することがあります。 「不幸の3徴候」と呼ばれるケガなどは代表的な複合損傷として知られています。 特徴的な症状は、内側側副靭帯に沿った圧痛や膝の腫脹、疼痛、皮下出血がみられます。 部分断裂では膝関節30°屈曲位で外反不安定性がみられます。 完全断裂では膝関節伸展位でも外反不安定性がみられ、前十字靭帯損傷や半月板を合併していることがあります。 柔道整復師が行う徒手検査は、外反ストレステスト、グラビティテスト、牽引アプレイテスト(Distractionテスト)、Lateral instabilityテスト(側方動揺性テスト)が陽性となります。 2.外側側副靭帯損傷 外側側副靭帯は膝の外側に位置する靭帯で、外側への移動を防いでいます。 外側側副靱帯は膝の内側から力がかかった際に損傷する靭帯で、比較的稀ですが、スポーツ中の接触や交通事故などで起こることがあります。 特徴的な症状は、外側側副靭帯に沿った圧痛や膝の腫脹、疼痛、皮下出血、内反不安定性がみられます。 柔道整復師が行う徒手検査は、内反ストレステスト、グラビティテスト、牽引アプレイテスト(Distractionテスト)、Lateral instabilityテスト(側方動揺性テスト)が陽性となります。 3.前十字靭帯損傷 前十字靭帯は、後十字靭帯と十字のかたちに交差して膝関節を支えています。 膝関節が捻られた時のストッパーとして働き、脛骨が前方へ移動するのを防いでいます。 特徴的な症状は、関節内血腫による膝蓋跳動や膝くずれ(giving way)、受傷時に断裂音(pop音)がみられます。 また、膝関節の最終伸展での脛骨の外旋運動の消失が認められ不安定感がみられます。 柔道整復師が行う徒手検査では、ラックマンテスト、前方引き出しテスト(ドロワーサイン)、N‐テスト、Lateral Pivot Shift テストなどの検査が陽性となります。 4.後十字靭帯損傷 後十字靭帯は、前十字靭帯と十字のかたちに交差して膝関節を支えています。 膝関節が捻られた時のストッパーとして働き、脛骨が後方へ移動するのを防いでいます。 後十字靱帯は、スポーツでの衝突、膝を地面に強く着いた時など、膝が曲がっている時に前方から強い衝撃がかかった際に損傷しやすく、車の助手席で交通事故に遭った際にダッシュボードに膝を打ちつけて後十字靱帯の損傷を起こす「ダッシュボード損傷」なども有名です。 特徴的な症状は、関節血腫や膝窩部の疼痛がみられます。 急性期が過ぎても違和感や腫れなどの一般的な症状が続くのが特徴です。 柔道整復師が行う徒手検査では、後方引き出しテストやサギング徴候が陽性となります。 急性期には膝の痛みと可動域制限が生じ関節内血腫で腫れが出てきます。 約3週間ほどで症候は軽快していきますが、膝の不安定性が明瞭になってくることがあります。 この不安定性を放置してしまうと、半月板や軟骨の損傷が加わり慢性的な痛みや膝の関節水腫が生じてしまいます。 そして、将来的には変形性膝関節症になってしまうので、大腿四頭筋やハムストリングスを中心とした筋力訓練を行い、関節の支持性を高めることが必要です。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/08/05コラム
- 【片橋先生コラム】こむらがえり
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第56弾をお届けします! こむらがえり 今日はこむらがえりの話です みなさん、こむらがえりはご経験ありますか? ふくらはぎが急につるアレです 特に睡眠中に来るから、とってもツラいですよねー こむらがえりの原因ってなんだと思います? ① 水分不足 ② ミネラル不足 ③ 筋肉の疲労 ④ 冷え 正解は・・・ 全部! なんとー!! そして、どうしてこむらがえりになるかは、実はまだはっきりわかっていないそうです それ以外にも、妊娠、加齢、熱けいれんでも起こります 妊娠中は、血液循環が悪くなってあしがむくみますし、ミネラル(マグネシウム、カリウム、カルシウムなど)を含めた栄養素をあかちゃんに送りるので、妊娠中、私は本当に何度も身をもって痛感しました 対策としては、これらが起きないようにするということですね ・水分と共に塩分等も補給する ・疲労と運動不足に注意する ・体、特に足を冷やさない ただし、何度もこむら返りを繰り返す場合は注意が必要です なんらかの病気が原因で、こむら返りが生じることがあるからです 医療機関に相談してみましょう (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
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2024/07/28コラム
- 【山中先生コラム】~足の痙攣・こむら返り~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第31弾をお届けします! 足の痙攣・こむら返り 暑い日が続きますが疲れを溜め込んでいませんか? 疲労が原因で起こる症状についての対処法をご紹介いたします。 足が痙攣(つったり)したことはありますか? 経験された方は、どのように対処しましたか? 急に発症するので、つらい症状ですよね。 原因をいくつか挙げると、栄養不足や水分不足、冷えや熱中症、加齢や疲労等多くの原因で発生します。 サッカーなどを観ていると、炎天下で運動量が多くなってきた時などに足に痙攣症状が出てしまう選手を見ることがあります。 選手同士で足をのばす等の処置を行っていますね。 足(ふくらはぎ)がつったそんな時、皆さんならどのように対策をとるでしょうか。 誰かにやってもらう、自分で何とかする場合、踵とつま先をもち足首を返すようにふくらはぎを伸ばす方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。 素晴らしい対策ですしよく目にする光景だと思います。 伸ばす行動に移る前に行っていただきたい対策を、2つお伝えします。 ※伸ばしたくなる気持ちをグッとこらえてやってみてください。 ①陽陵泉(ようりょうせん) 膝の下(外側)で、腓骨頭(外くるぶしから上に指を動かしていくと膝付近で出っ張った骨を触れるところ)の前下方にあります。 図を参照ください。 ②委中(いちゅう) 膝窩横紋中央(膝のうらにある一番深いシワの中央)にあります。 上記の2カ所を、ふくらはぎを伸ばしてあげる前にやさしくもみほぐしてください。 やさしく揉みほぐしたのちに、踵とつま先をもってふくらはぎを伸ばしましょう。 この対策をとるか取らないかで、その後のパフォーマンスや痛みの残存に大きな変化が出てきます。 是非、試してみてください。 皆さんや、足がつってしまった方の大きな助けになりますよ。 日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員 山中 直樹 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
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2024/07/18コラム
- 【川﨑先生コラム】スポーツカッピングで筋膜リリース
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第55弾をお届けいたします! スポーツカッピングで筋膜リリース カッピングとは、「吸角(きゅうかく)」「吸い玉」「抜罐(ばっかん)」などと呼ばれるもので、数千年にわたる中国医学療法の一つです。 カッピングは、道具や薬など医療が発達していない時代に、虫などの毒や化膿した傷の排毒排膿の目的で使用されていた道具でした。 昔は、口で吸い上げていたものを動物の角を使用するようになり、現在の方法に発展していったものです。 治療院などで使用する吸い玉の方法は、火とアルコールを使用し真空状態にしてガラス玉を患部に吸い付ける方法を用いられることが多いです。 吸い玉内の空気を抜いて陰圧を利用し、体内から体外へ皮膚面を引っ張る刺激を与えるのが吸い玉の特徴です。 しかし、火やアルコールを使用した方法は使用自体が複雑で火傷のリスクがある方法なので、簡便で安全に使用しやすい吸引ポンプを使用した方法を用いる治療院も多くなりました。 スポーツ現場では、火の使用や大掛かりな仕様のものは使いづらく、フィールドでもコンディショニングケアができる安全なシリコン製のカッピングを使用します。 シリコン製カッピングであれば、軽量でコンパクトなので持ち運びがしやすく身体の凹凸にも適応しやすいメリットがあります。 スポーツカッピング スポーツカッピングとは、シリコン製のカップを使用して筋肉や靱帯などの組織を吸い上げながらマッサージすることで組織間にすき間を生み出し、筋膜の癒着を剝がしていく方法です。 筋肉は筋膜という薄い結合組織で包まれています。 筋は、筋全体を覆う「筋外膜」、筋線維を束ねる「筋周膜」、筋線維を包む「筋内膜」の3つの構造になっており、筋膜はそれぞれの隣接する組織が擦れ合って摩擦が生じるのを防ぐ役割をしています。 筋膜はコラーゲンでできており約85%が水分です。 筋膜が癒着することはこの水分が血行不良により脱水状態になっています。 その状態で活動を繰り返していくと筋膜が引っ張られ筋肉や腱、靭帯に小さな傷をつけて瘢痕組織を作ることになります。 これが、柔軟性の低下や血行不良を引き起こす原因となり、正常な筋膜まで引っ張ってしまい体の動きを制限し、最終的にケガにつながってしまいます。 スポーツカッピングは、筋肉の使い過ぎや疲労が蓄積すると筋膜組織の萎縮や癒着が生じ動きが悪くなっていくのを予防・改善し、筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を拡大させ凝りや痛みを軽減させる効果的な方法として取り入れられています。 スポーツカッピングの効果 筋膜は、同じ姿勢の維持、歪んだ姿勢、筋疲労、筋肉痛、運動不足、ケガの後遺症、ストレス、水分不足、栄養不足などで硬くなり癒着を起こします。 基本的には血液循環不良がベースにあります。 効果としては、筋膜の癒着改善・関節可動域の向上・血流の促進・組織代謝の亢進・筋肉痛緩和などの効果が期待できます。 また、自律神経の調節や免疫機能の向上、ホルモンバランスの調節、そして、近年問題となっている女性アスリートの健康障害、婦人科問題などの改善も期待できます。 スポーツカッピングの使用方法 スポーツカッピングの使用は、練習の前・後、練習中や試合のハーフタイムに使用することがあります。 基本的な使用方法は、マッサージオイルを肌になじませ、シリコン製のカップを患部に吸着させて、ゆっくりとスライドさせていきます。 その他、シリコンカッピングを吸着したまま、可動域訓練や筋膜リリースを行う方法もあります。 私の場合、ケアの後にテーピングを使用することがあるため、テーピングと併用できるマッサージクリームを使用して行うことがあります。 スポーツ現場で使用するマッサージクリームやオイルはペパーミントの香りを使用するようにしています。 ペパーミントは、気分転換や心の疲労を癒す効果もありますが、運動時の集中力を高め運動効率が高まる効果があります。 選手の好みやコンディショニングに応じた香りを使用するようにしています。 カッピングの痕が気になる 個人差による程度の違いがありますが、吸引により毛細血管を拡張させるため、吸引した箇所は丸い赤黒い斑ができ濃い赤や紫色の痕が残ることがります。 血行が悪い人や代謝が低下している人、体質により身体の状態により濃い色になることがあります。 体調が良く健康な場合は、ピンク色になり斑はほとんど出ません。 通常は3~10日前後で消えますが、血行が悪い人ほど痕が消えるまでに時間がかかることがあります。 終わりに スポーツカッピングは、東洋医学と西洋医学の考え方を備えた施術方法です。 手技による施術より短い時間で効果が出せるところも利点です。 私自身は、スポーツアロママッサージと一緒に行うとより効果的だと感じているので併用しています。 スポーツ以外でも、デトックス効果による美肌、美顔、セルライトの除去、冷えの改善、むくみの改善、腸内運動を活性化することで便秘にも効果が期待できます。 また、アトピー性皮膚炎や慢性的な疲労回復や肩凝り腰痛などにも効果が期待できます。 将来の資格取得を考えている方で、美容やスポーツに興味がある方は、是非!!本校のオープンキャンパスに来てくださいね。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/07/12コラム
- 【片橋先生コラム】げた骨折
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第55弾をお届けします! げた骨折 今回は、げた骨折のお話 げた、下駄です 日本の履物ですね 下駄を履いていて足をひねったときに、ここを骨折することが多いため、このような名前がつきました 場所は足の甲の小指側で、触ると一番出っ張っているところです 骨名は第5中足骨といいます 足をひねる方向は前距腓靭帯、二分靱帯と同じ内がえしで起こります ですから、やはり足の外側です 足をひねる角度の違いで負担のかかる場所が、つまり、ケガをする部位が変わるのですね 下駄は高さの同じヒールが2つ、前後についています 下駄を履いて足をくじくと、足首を真横にひねることになります すると、第5中足骨の付け根が引っ張られます ここには筋肉が腱となって着いていて、この腱に骨が引っ張られて骨折するのです 今はもちろん、履物の主流は下駄ではありませんからスニーカーなどの靴でも起きますよ 足首をひねる角度が問題なのです これから暑い時期ならではの楽しみがたくさんありますね 下駄を履くと一気に夏モードになって涼や雰囲気、気分が変わりますね 履きなれない方も多いと思います ケガには十分気をつけて夏を満喫しましょう! (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
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2024/07/04コラム
- 【山中先生コラム】~のぼせ~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第30弾をお届けします! のぼせ 暑い季節がやってきました。 梅雨はいったいどこへ❔ 暑さが厳しいそんな時、皆さんはどのように過ごしていますか? 首に冷たいものをまいたり、冷たいものを摂取したり、冷感のある服を着たり.様々な対策を取られているかと思います。 のぼせると、だるさが出たり、頭痛や発汗・鼻血や動悸など様々な症状が出てきますよね。 そうなる前に、対処法をいくつかご紹介いたします。 身体から余分な熱を追い出して、快適な日常を送りましょう。 ①百会(ひゃくえ)穴 頭のてっぺんにあります! 頭の先から余分な熱を追い出しましょう。 ②曲池(きょくち)穴 肘を曲げた際、肘に出来るシワの一番外側にあります。 (難しく言うと…肘窩横紋外側端にあります) ③太谿(たいけい)穴 内くるぶしとアキレス腱の間にあります。 ペコっとへこんでいると、疲れがたまっているサインかもしれません。 ④湧泉(ゆうせん)穴 足の裏で、指をぎゅっと曲げた時に一番へこむところにあります。 頭の先から、足の裏まで刺激をしながら余分な熱を追い出しましょう。 これからやってくる本格的な暑さに身体が負けないよう、今から対策をしていきましょう。 是非ためしてみてください。 日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員 山中 直樹 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
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2024/07/02コラム
- 【川﨑先生コラム】アスリートと歯の健康
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第54弾をお届けいたします! アスリートのリカバリー 歯がスポーツにおける身体能力に関わりがあるということを知っていますか? プロの選手や一流アスリートはとても歯を大切にしていて虫歯や歯周病がほとんどないそうです。 より良いパフォーマンスを発揮するためには、虫歯や歯周病がない健康な歯で、とくに噛み合せが重要となります。 歯の噛み合せが悪いことで、顎関節症や頭痛・肩こり・腰痛・姿勢異常、睡眠の質低下などの身体的な不調が生じることがあります。 また、高齢者では、歯が健康であるほど脳機能の活性化や生活の質の向上、また運動機能に優れていることが明らかになっていて、介護の分野において、転倒予防や認知症予防を目的とした口腔ケアが重要視されています。 歯の健康を維持することは、食物を咀嚼する消化に関わる事だけでなく、会話を楽しみいつまでも自分の歯で美味しいご飯を食べるなど日常生活の豊かさにもつながります。 近年では歯科を通じて、スポーツ外傷の予防、栄養管理、体力づくり、健康の維持・増進など健康コントロールにスポーツコンディショニングの一つとして重要とされています。 だから、スポーツトレーナーも歯とスポーツの関係について知識を伝え、歯の健康指導を行っています。 歯にかかる力はどれくらい 成人男性(20~30歳)の噛みしめ時に奥歯にかかる力(咬合力)の平均は 60kgで、歯を食いしばった時には自分自身の体重に匹敵するくらい大きな力が奥歯にかかっています。 普段の食事の際に奥歯にかかっている力(咀嚼力)は最大咬合力の 1/2~1/4でおよそ10~20㎏程度の力がかかっています。 噛む力の強さより、左右の奥歯でしっかり噛めていることが大事です。 歯の噛みしめで大切なこと 歯の噛みしめで重要となるのは奥歯です。 噛み合せが悪く奥歯に均等に力が入らないと身体の筋力が最大に発揮できなくなります。 歯並びや噛み合せが良いアスリートは、全身の発揮筋力が4~6%程度UPするそうです。 全身の発揮筋力を1%上げるだけでも大変と言われているのでこれだけUPするのは凄いことですね。 静的動作の時にしっかり歯を噛みしめることで、筋肉への神経伝達が良くなり体幹が安定し筋力や瞬発力が発揮しやすくなります。 皆さんも、重い荷物を持つ時などに歯を食いしばって持つと思います。 一度、口を開けた状態で持ってみてください。力の入り方に違いを感じると思います。 噛み合せと運動能力への影響 筋の働きをスムーズに発揮するためには顎の位置を固定することが必要です。 力を発揮するときに顎が正しい位置になければ十分に力が発揮できません。 顎を正しい位置にするためには歯並びが重要で、噛むことにより咬筋に力が入り頸部が安定します。 歯並びや噛み合せが悪いと顎や頭部の位置が不安定になり、身体のバランスが崩れ安定した姿勢が調整できなくなります。 それにより運動能力が低下し、最大パフォーマンスが発揮できなくなったり障害の発生につながったり、頭頚部を安定させようと過緊張状態になり肩こりや頭痛、顎関節症につながります。 噛む力のバランスは体のバランスと考えていくことができます。 柔道整復師はスポーツトレーナーとして選手のコンディショニングケアを行いますが、痛みや障害の発生している原因が骨盤や体幹のコアバランスという視点だけでなく、噛み合せの問題からもコンディショニングを捉え、スポーツ歯科と協力しスポーツマウスガードの活用や全身バランス調整+頭頚部とフェイスマッサージなども加えてケアしていくことも必要です。 スポーツ選手がガムを噛む理由 スポーツ観戦をしているとガムを噛んでプレーしている選手がいますね。 噛むという動作で運動機能を司る脳の運動野の働きが活発になり、脊髄の運動神経が活性化されます。 それにより体の軸がぶれにくくなる効果が生まれるので、動作に合わせて噛むことができれば体の反応が良くなり競技力の向上が期待できます。 また、認知機能を司る前頭前野の血流も上がるため試合中の集中力が高まり判断力にも影響があります。 スポーツ選手がプレー中にガムを噛んでいることは意味があります。 口腔ケアの重要性 スポーツ選手は身体的、精神的ストレスにより、交感神経が優位になり血管が収縮するため、唾液は水分が少なくなったネバネバした唾液で分泌量が少なくなります。 また運動中は口呼吸になることで口の中が乾燥しがちです。 この状態はミュータンス菌(虫歯菌)が増殖しやすい環境です。 スポーツドリンクを摂取すると、そこに含まれている糖分をもとにプラーク(歯垢)を作り、ミュータンス菌は増え続け唾液のPHが低下(酸化)し虫歯の原因になります。 予防方法としては、スポーツドリンクを摂取した後、水で口をすすぐと虫歯予防になります。 唾液の分泌が低下すると、虫歯が発症しやすくなるのに加えて、上気道感染(カゼ症候群)も起こりやすいという研究結果もあります。 その他、スポーツ選手は3度の食事以外にエネルギー補給をするため食事の回数が多くなります。 歯を痛めると柔らかい食物を取りがちになり炭水化物が多くなり、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足してし栄養摂取からパフォーマンスに影響を及ぼしてしまいます。 日本オリンピック委員会では、選手の健康のコントロールに力を入れていて、試合や遠征で歯が痛くなると結果に影響が出るため、派遣前に内科・整形外科・歯科の受診を義務付けています。 最大のパフォーマンスを発揮するためには虫歯や歯周病がなく、歯の噛み合せがしっかりしていることが大切です。 日頃の歯磨きだけでなく虫歯や歯周病予防のための口腔内ケアをしっかり行い、規則正しい生活やバランスの取れた食事、よく噛んで食べるなどのオーラルケアを続けて頂ければと思います。 また、噛み合せが良いことは、しわやたるみをなくしてフェイスラインの美しさにつながりますよ。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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2024/06/20コラム
- 【片橋先生コラム】足首をひねったら・・・②
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日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は柔道整復学科専任教員 片橋先生によるコラムの第54弾をお届けします! 足首をひねったら・・・② <<前回のコラムはこちら>> 足首をひねったら、実は、骨折になることがあります! 前回お話しした捻挫、靭帯ではなく、骨が折れてしまうことがあるんです 靭帯や筋肉の端である腱は骨についています 骨のように固くはないのですが、骨を引っ張った結果、骨の方が負けて折れてしまうことがあるのです 前回出てきたよく捻挫しやすい靭帯、外くるぶしについてる前距腓靭帯 この靱帯が外くるぶしを引っ張って、くるぶしが欠けたように折れてしまうこともたびたびあります ですから、「足首をひねった=捻挫」ではないのです また、足首をひねった角度によって別の靱帯を痛めることもあります 前距腓靭帯の少し前に二分(にぶん)靱帯というものがあります ここを捻挫することもあります この靭帯も周りの骨についています ですから、周りの骨を引っ張って骨折になることもあるんですよ (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)]
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2024/06/14コラム
- 【山中先生コラム】~自律神経調節~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 柔道整復学科専任教員、山中先生によるコラム 第29弾をお届けします! 自律神経調節 皆さんは、季節の移り変わりで身体に不調をきたしていませんか? なんだか疲れが抜けない、寝たいのに寝付けない、身体がだるさ等感じている方に必見の場所を3つご紹介します。 梅雨・・・そして夏がやってくるその前に体調管理を始めましょう。 ①百会(ひゃくえ)穴 頭のてっぺんにあります。 季節の変わり目や、天候によるすっきりしない頭痛にも効果的! ②合谷(ごうこく)穴 母指と示指の間で、示指寄りにあります。 ※鏡に映る場所(目・鼻・口・喉・耳・肌)の悩みにも効果的! ※美容にもオススメです。 ③太衝(たいしょう)穴 足の甲足の第1指と第2指の間です。 ※ストレスチェックにも使えるので、日々の体調管理にもオススメ! これから迎える梅雨や暑い夏を、ツボ押ししながら快適な毎日に変えていきましょう。 是非試してみてください。 日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 専任教員 山中 直樹 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー地域フロンティア代表 。 健康長寿・認知症 Gold-QPD 実践セミナー講師。 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。 ▽山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ 是非ご覧ください!▽]
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2024/06/11コラム
- 【川﨑先生コラム】アスリートと歯の健康
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第53弾をお届けいたします! アスリートのリカバリー アスリートは全てのトレーニング要素が重要ですが、トレーニング効果が構築され短期的・長期的にスポーツを成功に導くカギとなるのはしっかりと身体のリカバリー(休息)をすることです。 トレーニングは体にストレスを与え続けるため、運動後のクールダウンを放置してしまうと翌日の生活やトレーニングまた競技パフォーマンスに影響を及ぼしてしまいます。 トレーニングと同じようにリカバリーにも気を配り蓄積した疲労を早期に回復させることが大切です。 1.リカバリーの重要性 リカバリーとは、「疲労回復」を行うことです。 頑張るためには休むことも大切です。 トレーニングによる疲労というと、筋肉の使い過ぎと考えることが多いと思いますが、筋肉だけでなくそれをコントロールしている神経も関連します。 神経-筋活動の反射が低下したり、自律神経系のバランスが悪くなると、睡眠の質が下がり疲労が回復しないケースもあります。 適切なトレーニング刺激は、年齢、経験や経歴などの要因により異なりますが、激しいトレーニングを行う事と同じように、時々強度を落とし「運動」と「休息」をコントロールする必要があります。 例えば、筋力やパワーの向上などを目標にした「激しい運動」をした日の翌日は、運動量と負荷を軽減させた「軽い運動」を行うようにスケジュールを組み、肉体的な休息だけでなく精神的な休息ができるように全体的に調節をしていきます。 リカバリーができないスケジュールを組むとパフォーマンスが低下し、オーバートレーニングの危険性があります。後々、障害につながる要因となってしまいます。 2.ユーストレス(正のストレス)とディストレス(負のストレス) スポーツ選手は、結果や競争がもたらす「状況的ストレス」や、より良いパフォーマンスを発揮しなければならないという「心理的ストレス」を感じながら競技に向き合っています。 ストレスは不安、葛藤、欲求不満、情緒不安、心理的外傷、挫折感などの様々な心理状態が含まれていて、人間にとってネガティブなものであると考えられますが、必ずしもパフォーマンスに悪影響を与えるものではありません。 プレッシャーをきっかけとして競技パフォーマンスが良い方向に向く事があり、状況によって有用性があると考えられています。 ストレスには、「ユーストレス」と「ディストレス」の2種類があります。 「ユーストレス」は、快い適度の刺激で意欲や向上心を掻き立て、活き活きとした活動や成長のために必要なもので、力を引き出す活力となります。 「ディストレス」は、過度の刺激やプレッシャーで、身体の運動機能や働きなどの生理学的限界をもたらし、意欲を低下させいずれ健康までも損なってしまうもので、力の発揮を妨げる因子となります。 例えば、ストレスレベルが低い環境なのに力を発揮することができなかったり、ストレスレベルが高すぎて仕事や勉強に集中できなくなってしまうという経験はみなさんあると思います。 ストレスを出来る限り軽減すれば良いということではなく、適度なストレスがある方が最適なパフォーマンスを発揮できることがあるということです。 3.汎適応症候群に注意 ディストレスになってしまった場合、私たちは過剰なストレス反応を起こします。 ストレスを受け適応反応が起こることを「適応症候群」と呼び、さらに全身に反応が起こったものを「汎適応症候群」といいます。 汎適応症候群には大きく分けて3つの段階があり、それぞれの段階によって心身に現れる適応反応が異なります。 ①警告反応期:ストレスを受けた初期段階で、交感神経と副交感神経がバランスを保つように働き苦痛・不安・緊張等を緩和させ、ストレスに適応するための反応が起こります。 ②抵抗期:ストレス状態がさらに続き、体が抵抗を続けてストレスと戦っている段階です。 副腎皮質ホルモンの分泌によって体の抵抗力を高めストレスとのバランスを保とうと働きますが、この段階で無理をしてバランスが崩れてしまうと次の疲幣期に移行してしまうことになります。 ③疲弊期:ストレスを受け続け耐えられなくなり疲れきっている状態で、ストレスに対する抵抗力が衰えている段階です。 メンタル的にはやる気が起きなくなり「燃え尽き症候群」に陥ってしまう状況です。 疲弊期が続くとホルモンバランスが崩れ、睡眠障害や精神疾患、心拍や血圧、体温などが低下するなどの症状がみられ病気へとつながる可能性が高くなります。 この最後の段階がオーバートレーニング状態ということになります。 疲弊期に入る前に、ストレスを管理し十分にリカバリーを行うことで心身を回復させることが最も重要となります。 アスリートは、トレーニングの強度に慣れており、苦痛を好む傾向にあります。 むしろ、何もしないで休むことが不安に結びついたり結果が出ないという考えを持っていたりします。 休むことやリラックスすることが、ケガの治癒や予防、心身の健康、身体の強化に重要であるという考え方を持ち、トレーニングとリカバリーのバランスを取ることが最も効率の良いエネルギーの使い方であると認識する必要があります。 4.運動負荷に応じたリカバリー方法 運動負荷に応じたリカバリー方法に、アクティブレスト(積極的休養)とパッシブレスト(消極的休養)があります。 「アクティブレスト」は積極的に軽く体を動かし疲労回復を行うリカバリー法です。 ウォーキングやストレッチ、ヨガなど20分~40分の範囲で軽い運動を行います。 代謝系や免疫系の機能にストレスをかけることなく、血液循環が高まり酸素を含んだ血液が筋線維に流れ、各細胞に供給されます。 これにより体内の疲労物質の排出を促し、乳酸の分解やカルシウムの再吸収により筋肉が収縮しやすくなります。 運動後に軽く体を動かすクールダウンもアクティブレストの一つです。 例えば、サッカー選手が試合後にランニングしている姿をみたことがあると思います。 試合後に疲れないのかな?と思ったことがあると思いますが、選手は疲れを残さないためにリカバリーをしているんですね。 身体を動かさずに休むだけでは、疲労物質が排出されず疲労感が残ったままになってしまう可能性があります。 デスクワークが多い人や休養を取っているのに疲れが取れないという場合は、アクティブレストが有効です。 「パッシブレスト」は睡眠や入浴、マッサージなど身体を動かさずに安静にすることで身体や脳の疲労を回復させるリカバリー法です。 その他、瞑想や音楽鑑賞、アロマテラピーなども含まれます。 パッシブレストは長く続けると疲労感が蓄積され、疲れやだるさなどが生じることがあるため少し回復したらアクティブレストに切り替えて使い分けると日々のパフォーマンスを維持しやすくなります。 計画的なトレーニングは、競技パフォーマンスの向上に必要不可欠な要素です。 そして、リカバリーもトレーニングの一つだと考えてください。 「あと少し、あと一歩」力が発揮出来たら結果が変わっていたかもと思ったことはないでしょうか。 次の一歩のためのコンディションをコントロールして、更なるパフォーマンスを高めて下さいね。 リカバリーによる身体の変化や効果を感じ取ることでモチベーションも維持することができます。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]