2022年
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2022/10/14コラム
- 川﨑先生コラム 第28弾「スポーツを楽しもう!★アキレス腱炎に注意!」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第28弾をお届けいたします! スポーツを楽しもう!★アキレス腱炎に注意! スポーツの秋ですね。運動するには適した季節になりました。 夏の季節に運動をしていない方が、急に運動を始めて様々な障害を起こし接骨院に来院される方が多くなりました。 最も多いのは足の障害です。 特にアキレス腱周囲の痛みや足底筋の痛みを引き起こす方が多いです。 スポーツを始める前に、コンディショニングを整えて自分の身体を運動に適した状態にすることが大切です。 週末だけスポーツを楽しむ方は要注意です。 アキレス腱とは アキレス腱は足関節の後ろにある身体の中で最も大きく強い腱です。 ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)とかかとの骨(踵骨)を繋いでいます。 かかとの上部に太い腱を触れることができます。 ふくらはぎの筋肉が収縮すると、アキレス腱が踵骨を引っ張る働きをしてジャンプや走る、つま先立ちの動きができるようになります。 アキレス腱を覆っているパラテノンという膜が、炎症を起こさないように腱の滑走性を助けています。 アキレス腱炎(アキレス腱周囲炎)とは アキレス腱炎は、ランニングやトレーニングにより発症します。 足関節の曲げ伸ばしをすることでアキレス腱周囲が繰返し引っ張られます。この動作の過度の繰返しにより負荷がかかり炎症が起きます。 炎症が起こる場所は、踵の部分(アキレス腱付着部)とアキレス腱の中央部分(アキレス腱が少しくびれている部分)の2カ所です。 かかとの後ろやふくらはぎの下部が痛い、また、つま先立ちや動き出しの時にかかとが痛いなどの症状はアキレス腱に炎症が起きている可能性があります。 走ることが多い方に多くみられますが、歳をとるにつれて柔軟性が低下し弱くなるため40歳~50歳以上になると日常生活の動きによって炎症を起こすこともあり、場合によってはアキレス腱の断裂を起こすこともあります。 10歳前後の子供の場合、セーバー病というアキレス腱が付く踵の骨の骨端症という疾患があります。 まだ完全に骨になっていない部分の炎症または血流障害による壊死が起きて成長障害につながる可能性があるため注意する必要があります。 通常は運動制限により症状は改善し、予後は良好です。 こんな人は要注意 普段運動をしない 運動をしている人で運動の強度や時間を増やした 骨盤の歪みなど体幹バランスが悪い 扁平足(足底のアーチが少ない)や外反足(かかとの骨が内側に倒れて外側に向いている状態) 不適切な靴を履いている(靴のすり減りやサイズ、硬い素材) 十分なウォーミングアップ不足 身体の柔軟性がない 疲労の蓄積 アキレス腱炎の治療 アキレス腱炎を発症するとなかなか痛みが改善せず、重症の場合は半年~1年という長期にわたるケースもあります。 軽症であれば2週間程度の安静により改善します。 炎症の初期は、アイシングと安静が重要です。 症状が軽減してきたら足関節の機能の改善やふくらはぎの柔軟性改善、物理療法(超音波治療、体外衝撃波治療、高周波などの電気療法)を行っていきます。 また、テーピングやインソールなどを用いてアキレス腱への負荷を軽減していきます。 医療機関では、ヒアルロン酸やステロイド注射を行うことがあります。 ヒアルロン酸は痛みを抑える効果は少なく、ステロイドは炎症を抑えるには効果的です。 しかし、アキレス腱にステロイド注射を数回行うと腱が弱くなり、アキレス腱断裂につながることがあります。 まずは、保存療法で改善をしていくことをお勧めします。 その他に、アキレス腱炎がなかなか治らない原因の一つに、アキレス腱の中に正常では見られない余計な血管が増殖することが考えられます。 人の身体は繰返しの負荷で血管が増殖するように働きます。 また、血管と神経は一緒に増殖するため、血管が増殖すると神経線維も増えます。 この働きが、痛みが長期になる原因と考えられます。 アキレス腱の問題だけでなく炎症を引き起こす原因を見つけてアプローチをしていく必要があります。 アキレス腱炎にならないために、日頃からストレッチを十分に行いましょう。 ふくらはぎや太ももの柔軟性が向上すればアキレス腱への負荷が軽減できます。 楽しく運動を続けるには、自分の身体をよく知ることです。 また、段階を踏んで計画を立てて実施することも必要です。 痛みは身体の信号です。 痛みを感じたら自分の運動能力よりも負荷がかかっていると思って下さい。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/10/07その他
- 【片橋先生コラム・第27弾】~初心~
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日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 お待たせしました! 片橋先生によるコラム・第27弾! 初心 こんにちは。 柔道整復学科専任教員の片橋です。 あっという間に10月。 残暑?のような気候ですね。 お元気でしょうか。 日本医専では、1年生からカリキュラムが変わっています。 4期制だったのが前期後期の2期制になりました。 9月に前期の期末試験が終わりました。 初めての期末試験、緊張したかもしれませんが、がんばって合格点を目指していましたよ。 期末試験後の週は特別講義がありました。 私、その授業の一部に参加しました。 おじゃましたのは日本医専の卒業生であり、スキーのオリンピック帯同トレーナーもされている藤原先生。 スキーの日本代表の活躍はご存じですよね。 銀メダルを獲得していました! しかし、藤原先生の、目標はその上。 そう、金メダル獲得です。 銀メダルで満足してはいないのです。 藤原先生の授業では、前期の学習範囲を基礎にして、体の見方をしていました。 学習したことと、医療やスポーツの現場での実際を結びつける、これがなかなかできていない。 これらを結びつけるために必要なこと それは・・・「考える」こと ————自分の頭で考え続けなさい。 という強い、メッセージのもと、学生たちはお互いの体の状態を確認しました。 入学して半年経って、骨の名前や場所、筋肉の名前と場所を知って、正常な状態がわかる。 そこから何がおかしいのか問題なのかを探る。 貴重な気づきのヒントになりました。 そして、授業の最後に将来どのようになりたいのかを一人ずつ発表!! 初心を思い出しながら、加えて半年間の授業を受けて考えがどのように変わったのか・・・ ・接骨院に努めながら、トレーナー活動をしたい ・開業をしたい ・頼りにされる施術者になりたい ・海外のバスケットボールチームトレーナーになりたい ・介護の分野で活躍したい ・ダンサーのケアをしたい 一人一人が自分の言葉で、しっかりと今後の自分について語ってくれました。全員ですよ。 普段はちょっとふざけちゃったり、ちゃかしちゃったりする人も、おとなしくてあまり自分を発信するタイプでない人も、それぞれの思いをクラスに伝えていました。素晴らしいことです。 藤原先生からは、今の思いを胸に目標に向かっていくことと、夢を徐々に具体的にしていくようにとアドバイスがありました。 22年度後半、気持ちを新たに進んでくれそうです。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/09/30コラム
- 川﨑先生コラム 第27弾「柔道整復師 骨折を治す!」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第27弾をお届けいたします! 柔道整復師 骨折を治す! 柔道整復師は、外傷(骨折・脱臼・打撲・捻挫等)に対して回復を図るための治療を行うことがお仕事です。 医師以外に柔道整復師でなければ仕事として行ってはいけないという独占的業務でもあります。 骨折の治療なんかできるの?と不安に思うかも知れませんが、大丈夫!! もちろん経験も必要ですが日本医学柔整鍼灸専門学校は、卒業後に活躍できる柔道整復師の育成を教育基本としています。 だから、通常カリキュラム以外にも「ゼミ」があり実技を多く学ぶ時間を設けており、教科書以外の実践的な治療法を学ぶことができます。 骨折・脱臼の治療を行うためには 骨折、脱臼の治療を行う上で厳守するべき柔道整復師法という法律があります。 柔道整復師が骨折、脱臼を継続的に治療するためには、患者様が医師の診察を受けて医師から同意を得る必要があります。 同意の方法は口頭または書面でもよいですが、一番良いのは書面です。 ただし、応急処置を行う場合は必要ありません。 接骨院に患者様が来院した場合、柔道整復師は患者様の苦痛を取り除き、患部を悪化させないための応急処置をして医師に診察依頼をします。 同意を得られたら施術録に同意を得た旨を記載し、療養費(健康保険申請)を行う際にも申請書の摘要欄に同意年月日・病院名・担当医師名の項目の記載が義務づけられています。 骨折・脱臼治療の同意は、健康保険の取扱に関わらず労災・自費診療(トレーナー活動等)・交通事故の施術でも必要となっています。 自費施術でも同意なしでは治療ができないことは認識しておくべきことです。 第5中手骨骨幹部骨折をご紹介 キックボクシングの選手で、試合で負傷した症例です。 中手骨骨幹部骨折とは、手の甲にあたる部分の骨折です。 来院した時はパンパンに腫れて手が丸くなっていました。 骨折部分が斜めや螺旋状に亀裂が入ることが多く、回旋転位(捻じれた状態)を残すとオーバーラッピングフィンガーといって、指を曲げたときに隣接している指と交叉してしまう機能障害を残してしまうため整復(骨折を正常な位置に戻す)と固定管理が重要です。 画像は、初診時のレントゲン写真とレントゲンをシェーマ(絵図)したものです。 シェーマとはカルテを記載するときに利用する身体部位の絵図のことで、症状の内容を記事だけでなく絵図と一緒に残すことで視覚的に情報が伝わりやすくなります。 経過ごとにシェーマを作成して、カルテに残していき患者様の治癒過程を管理していきます。 シェーマを描くのは時間がかかり大変な作業ですが、患者様の状態を把握することができ、治癒~予後の予測まで考えていくことができるので必要な作業だと思っています。 経験だけでなく、こうした地道な作業が患者様の治療を行う上で自分の力になっていきます。 固定については、アルミ副子固定を5週間継続し、その後、仮骨(新しくできた骨組織)が形成され安定している状態であれば固定を変更していきます。 まだ、仮骨形成されても弱い骨なので、さらに隣接指と一緒にプライトンという材料を使用して局所固定を継続しました。 長期にわたる固定になりましたが、最終的に機能障害もなく治癒しました。 我慢強く治療を続けてくれた患者様に感謝しています。 患者様から温かいお言葉を頂き、「治療を続けられたのは、毎日、手を拭いて包帯を取り換えて清潔にしてくれたおかげです。」と言っておりました。 いつも「治療以外に大切なことがある。」ということを患者様から勉強させて頂いています。 骨折の治療をしている間は、毎日、固定は大丈夫か?痛みが出ていないか?と気にして落ち着きません。 しかし、治った時は嬉しくてその経験が自信に繋がっていきます。 治療を行うには、自信も必要ですが不安感も必要です。 不安感が慎重さを忘れず医療事故を防ぐ要素として働きます。 初心を忘れずこれからも、患者様と信頼を築けるように頑張っていきたいと思います。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/09/29授業見学
- 【授業レポート】ドッジボール大会を見学してきました!
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こんにちは。 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です! 柔道整復学科 昼間部 2年生の授業を取材しました! 今回の授業では『ドッジボール大会』を開催🏐 まずはケガをしないように準備運動から! 「どこの筋肉、関節を動かしていきましょう!」としっかり復習しながらやっていきます💪 準備運動が終わったら3チームに分かれて、はじめに普通のドッジボールがスタート!! みなさんの笑顔が輝いていますね✨ 1周したら次は右足首にテーピングを巻いていきます🧻 もう慣れたものでみなさんスイスイ巻いていてびっくりしました! 一人ひとり先生がしっかりチェックしていきます👀 第2ラウンドは全員が足首にテーピングを巻いた状態でドッジボールをして、 テーピングしている時としていない時の違いを実際に体感してみました! 第2ラウンドは先生も一緒に参加してドッジボールをしていきます🏐 みなさんの楽しそうな表情を見てこちらも笑顔になりました♪ 最後にチームの順位発表🥇 誰もケガすることなく終えることができました! 先生も学生のみなさんもお疲れ様でしたー! >>過去の授業体験レポートはこちら 毎週末のオープンキャンパスでは、柔道整復学科/鍼灸学科の体験授業が受けられます! <<日本医専のイベント情報はこちら>> <<日本医専の資料請求はこちら>>]
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2022/09/27その他
- 柔道整復学科 昼間部 1年生向けのキャリアイベント開催レポート!
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こんにちは。 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です! 柔道整復学科 昼間部 1年生向けのキャリアイベントが9/26(月)に開催されましたので、その様子をお届けします! 今回は株式会社ヒノデメディカル様にお越しいただきました! <<公式HPはこちら>> まずはヒノデメディカルグループ 総院長の赤井秀雄様から柔道整復師のという仕事について、やりがいも含めてお話しいただきます。 今では数多くの患者さんを治療し、笑顔へ導く赤井先生ですが、学生時代は勉強が苦手でご苦労されたこともあったそうです。 そのご経験があったからこそ、スタッフが今、「何を悩んでいるのか?」「何が解らないのか?」など、その人の目線にたってサポートすることができます。 スタッフの方々との関わりのなかで成長が見られることに、とてもやりがいを感じられると赤井先生。 ヒノデメディカル様には本校の卒業生たちが勤務しており、石川先生と吉田先生、町田先生、福島先生からも後輩たちへお話がありました。 ・友達と問題を出し合う ・ルーズリーフに声を出しながら書く ・先輩からもらった過去問をひたすらやる など、当時の勉強を振り返りながらアドバイスしていただきました。 1年生のうちから見学に行き、臨床現場を理解することが大切です。 自分たちが普段学んでいることがどのように将来役に立つことが出来るのか、自分がどんな職場で働きたいのか、現場での実習を通して学ぶことの重要性を教えていただきました。 先輩からリアルな現場の声や体験談を聞くことで、より進路に対して積極的に考えるきっかけになったと思います。 (学生時代の頑張りを見てきているので、立派な姿に胸が熱くなりました・・・!✨) 今回のイベントを通して、柔道整復師という仕事への理解と、勉強へのモチベーションアップに繋がったのではないでしょうか? 株式会社ヒノデメディカル様、貴重な時間をありがとうございました! 入学後検討のみなさま、日本医専では就職サポートも充実しています。 学校説明会や個別相談会などで詳しくご案内いたしますので、ぜひご参加ください。 >>キャリア支援センターについてもっと知りたい方はこちら >>オープンキャンパスや学校説明会の予約はこちら]
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2022/09/09コラム
- 川﨑先生コラム 第26弾「スポーツ選手の栄養」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第26弾をお届けいたします! スポーツ選手の栄養 スポーツ選手の栄養の目的は、コンディション維持とパフォーマンス向上の2つがあります。 より高いパフォーマンスを発揮し、維持していくために体力トレーニング以外に「食のトレーニング」が必要です。 適切な食事を取れる選手が強い選手であると考えられています。 ★スポーツ選手の消費カロリー スポーツ選手の消費カロリーは、平均して3000~4000kcalと推定され、瞬発系競技、持久系競技など競技性や体格、トレーニング強度によってカロリー消費は異なります。 一般の人の食事と比較して栄養度が高い食事で日常の食事を運動量に合わせて充実させる必要があります。 エネルギー量の増加に伴って各食品群からの摂取量をまんべんなく増やすように毎回の食事の献立の工夫が必要です。 ★必要な栄養 体に必要なエネルギーは、食事により摂取する炭水化物(糖質)・脂質(脂肪)・タンパク質の三大栄養素が供給源となります。 ビタミン・ミネラルは、直接のエネルギー源にはなりませんが、体の働きを調整する栄養素として重要です。 ① タンパク質 タンパク質は、筋肉・骨・血液などを作る材料で、人体の構成に関する最も基本的な栄養素です。 アミノ酸として吸収されて、運動のエネルギー源として利用されるよりもトレーニングにより鍛えられて発達・肥大してくる筋肉を合成する材料として重要な要素です。 筋、瞬発系アスリートに多く必要とされる栄養です。 ② 炭水化物(糖質) 炭水化物(糖質)は、タンパク質を体に吸収するときや脂肪を代謝させるときに不可欠な栄養素です。 特にスタミナ維持や疲労回復に必要な要素です。 食事から摂取した炭水化物は、ブドウ糖や果糖として吸収されます。 吸収された糖は、肝臓や筋肉中にグリコーゲンとして貯蔵され、運動時にそれがエネルギーとして利用されます。 このようにエネルギー源としての役割がありますが、アミノ酸や脂質から糖質を合成することによって、グリコーゲンを体内で生み出すことができるため通常は意識的に摂取をしなくてもいい栄養素です。 ③ 脂質(脂肪) 脂質(脂肪)は、生命維持のために必要な要素です。 スポーツ選手は油を減らすのが当たり前と思っている方もいますがそうではありません。 脂質は細胞やホルモンのもとになる大切な栄養素で脳、神経細胞の構成成分でもあります。 1日に摂取するエネルギーの25~30%を脂質から摂取することが望ましいとされています。 摂りすぎは体内で無駄な脂肪として貯蔵され体脂肪を増やすのでよくありませんが、減らしすぎもよくありません。 減量や増量などの目的に合わせて調整する必要があります。 ④ ビタミン ビタミン類は、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあります。 運動時のエネルギー産生には不可欠で、コンディショニングの調整や疲労回復に重要な働きがあります。 からだ作りに利用される時に欠かすことのできない要素です。 エネルギー代謝には水溶性ビタミンの働きが重要でビタミンB1、B2、スポーツ時の精神緊張によるストレスの防止にはビタミンCの摂取が効果的です。脂溶性ビタミンには、ビタミンA・D・E・Kなどの種類があり、エネルギーの代謝には関係しませんが、抗酸化作用や骨形成、免疫などに欠かせない働きがあります。 ⑤ ミネラル ミネラルもエネルギー源ではありませんが、スポーツ選手のコンディショニングを保ったり、骨を作る重要な栄養素です。 特にミネラルは運動中の発汗と関係があります。 汗には水の他にナトリウム、カリウム、クロール(塩素)、カルシウム、鉄、マグネシウムなどが含まれており発汗とともに体外に失われていきます。 ミネラルは、筋肉収縮運動、神経の情報伝達、筋の働きの調節、筋肉痛の緩和に関係するためパフォーマンス維持に必要な要素です。 運動時の脱水に気を付けて水分補給をする必要があります。 ⑥ 鉄 スポーツ選手は発汗により鉄が損失されやすくスタミナ切れの原因に貧血があげられます。 エネルギーを作るには必ず酸素が必要です。 そのためには鉄は不可欠なのです。 一般に貧血は、血液中の酸素が不足して起こります。 血液の成分の一つである赤血球に含まれるヘモグロビンはヘムという鉄とグロビンというタンパク質でできており、呼吸により体内に取り込んだ酸素はヘムと結合して全身に運ばれます。 体内の鉄が不足して起こる貧血を「鉄欠乏性貧血」といい、多くはこの鉄欠乏性です。 激しい運動をすることで起きる貧血をスポーツ貧血と言われます。 マラソンやサッカー、バレーボールなど足裏に衝撃が持続的にかかるスポーツに多くみられる「運動性溶血性貧血」があり、これは足裏の衝撃により赤血球が破壊されヘモグロビンが溶血することにより起きる貧血です。 競技能力が急激に低下した場合は貧血を考えることも必要です。 トレーニング中に高脂肪食をとっておくと脂質のエネルギー代謝が盛んとなりグリコーゲンの消費を防ぎ、持久性が高まるので長時間にわたる持久系スポーツには大切なことです。 逆に短距離走や重量挙げなどのようなスピードやパワーを発揮するスポーツではグリコーゲンをいかに速く分解してエネルギーを産生するかが、重要となるので脂肪食よりも炭水化物の方が必要です。 ★スポーツ選手の栄養問題 栄養摂取障害と女性アスリートの三主徴(利用可能エネルギー不足、無月経、骨粗鬆症)が問題とされています。 質の高いトレーニングを継続して実践するためには、日々の疲労の回復が必須であり、特に炭水化物と脂質からのエネルギーの補給が必要です。 しかし炭水化物と脂質の摂取量が多くなると体重や体脂肪量の増加につながりパフォーマンスの低下につながることが懸念され食事量を減らす傾向があります。 減量が必要な競技では、脱水法や激しい食事制限を行い、急速に目標体重を達成しようとするケースが多くみられます。 計画のない減量は、低エネルギー状態が続くことでホルモン分泌量が低下し、発育発達障害や免疫機能低下、身体機能の低下つながります。 更には身体だけでなく精神的にもストレスがかかり、心身の障害が生じることも問題となっています。 体重コントロールには、除脂肪量(脂肪以外の部分で筋肉や骨など)を減らさず、体脂肪(体にある脂肪)だけを効率よく減らすことがポイントです。 過度な食事制限や偏った食事は体内の代謝を下げるため、脂肪が燃えにくくリバウンドを招きやすくなるため、減らしたい体重量により減量期間が変わってくることを理解し、計画を立てることが必要です。 終わりに 試合で最高のパフォーマンスを発揮するために必要なコンディショニング。 大切なのは栄養と休息です。 体の基礎を作りパフォーマンス維持をするためには食事は大切なトレーニングの一つです。 バランスの良い食事と言われてもあまりイメージがしにくいですよね。 そこで、「まごわやさしい」と和の食材の頭文字を覚えやすく語呂合わせにした合言葉があります。 7種類の食材をまんべんなく取り入れることで健康的な食生活が送れると言われています。 「ま」=豆 「ご」=ごま 「わ」=わかめ 「や」=野菜 「さ」=魚 「し」=しいたけ 「い」=いも の略です。 これを思い出すと今日不足した栄養素を考えることができ意識的にバランスの調整をすることができます。 スポーツ選手だけでなく、生活習慣病予防や、美容、ダイエットにもおすすめです。皆さん健康意識を高めて毎日活き活きと輝きましょう! 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/09/02コラム
- 【片橋先生コラム・第26弾】~骨盤骨⁉~
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日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 お待たせしました! 片橋先生によるコラム・第26弾! 骨盤骨⁉ こんにちは。 柔道整復学科専任教員の片橋です。 猛暑が過ぎ、残暑となりました。 これからは例年を下回る涼しい日があるそうですね、お元気でしょうか。 行動制限のない夏休み。 日本医専では、コロナウイルス感染がピークの頃は一部オンライン授業を併用しながら、 学生の学びと感染対策を両立してきました。 もう、本当に落ち着いてほしいですね。 さて、みなさん、骨盤(こつばん)という言葉はよく聞きますよね。 骨盤がゆがむ、骨盤がずれる・・・って聞きますよね? 場所はご存知ですよね。 骨盤って何でしょうか。骨ですね。骨盤骨でしょうか? 実は、骨盤骨という骨はありません。でも、骨なんです。 骨盤はいくつかの骨が組み合わさった部分の呼び方です。 骨盤は男性と女性で形が違うというのも大きな特徴です。 内臓を入れる空間の横幅や立幅、形、恥骨の角度などが違います。 これは骨盤の機能が性別によって異なるからです。 その機能とは赤ちゃんを育てることですね。 女性の骨盤腔には卵巣と子宮があり、そこで胎児が成長するのに対応できるようになっています。 そして、出産! 体重3キロ、体長50センチほどの赤ちゃんが出てくる、骨盤から出す、わけですね。 左右の恥骨の間は軟骨や靭帯で繋がっています。 妊娠中、ホルモンの働きで靭帯がゆるみ、骨盤を広げます。 女性の恥骨の間は、出産時に一瞬開くこともあるそうです。びっくりですね。 今回は身近で知らない骨盤のお話でした。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/08/26コラム
- 【山中先生コラム・第3弾】~夏ののぼせ(ほてり)~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 山中先生によるコラム・第3弾! 夏ののぼせ(ほてり) 皆さんは、熱い時期をどう過ごしていますか? まだまだ30度を超えるような暑い日が続きますね。 身体(首など)を冷やすために、皆様はどのような対策をとっているでしょうか。 「様々な冷却グッズを使う・涼しい場所で過ごす」など皆様独自の対処法があるかと思います。 どれも素晴らしい方法ですが、そこにもう一つ加えていただきたい施術POINTがあります。 覚えやすい名前かつ、覚えやすい場所ですので是非皆様に使ってほしいと思います。 のぼせとは首から上、特に顔や頭に発熱とは異なる熱感を生じるもの状態を指します。 また、発症要因として自律神経の働きがうまくいかないこと等で起こります。 この自律神経の乱れを調整することで、今回表題にしているのぼせに対応することができるようになります。 施術では、自律神経の調子を整えることも大変重要になります。 身体の末端には、自律神経の働きを整える素晴らしいツボがあります。 毎日使用して行くことで、自律神経の乱れが落ち着き精神的・肉体的な安心安定がはかられます。 自ら行うセルフケアで、是非皆さんののぼせやほてりの症状の緩和に使っていただければと思います。 ここから、いくつかご紹介します。 自律神経の乱れには、身体の末端部を刺激していくのがオススメ。 1つ目は、『百会(ひゃくえ)』 頭の頂点にあり、探しやすく触れやすいところにあります。 2つ目は、『合谷(ごうこく)』 手の甲にあり、母指と示指の間にあります(第2指側) 3つ目は、『太衝(たいしょう)』 足背にあり、第1・第2趾の間にあります。 のぼせの原因(熱所見)に対しては2つご紹介します。 1つ目は、『内庭(ないてい)』 第2・第3趾の間で水かきのようになっている場所にあります。 2つ目は『曲池(きょくち)』 肘を曲げた時にできる、しわの外側にあります。 自律神経を整え、身体から余分な熱を取り除くことでのぼせに対して対処していくことが可能になります。是非試してみてください。 担当教員:山中 直樹先生(本校柔道整復学科 専任教員) 鍼灸師・柔道整復師 あん摩マッサージ指圧師 整膚師師範 山中先生は本校TikTokでも活躍中✨ <<定期的に開催されるペヤングチャレンジの様子はこちら>> 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/08/24コラム
- 「大学」よりも「日本医専」を選ぶ理由
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医療系国家資格の取得までに必要な単位数は大学でも専門学校でも同じです。 そのうえで大学と日本医専の違いを比較してみましょう! 大学よりも日本医専を選ぶ理由 大学でも専門学校でも医療系国家資格に向けての学習内容については大きく変わりません! どんなことを取り組みたいかを大切にして学校を選んでみてくださいね! 日本医専を知りたいならオープンキャンパスが一番!! 日本医専のオープンキャンパスで、 在校生や先生と一緒に楽しく学校を知りましょう!]
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2022/08/20その他
- 腰痛(ぎっくり腰)の対処法
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ある日、急になってしまうぎっくり腰。 つらい経験をした方も多いでしょう。 ぎっくり腰は、普段運動をしている人や若い人でもなる可能性のある腰痛です。 そこで今回はぎっくり腰の原因や治し方についてまとめました! ▼目次 ぎっくり腰とは? ぎっくり腰はどれくらいで治るの? ぎっくり腰の治し方 ぎっくり腰の治療と効果 ぎっくり腰の応急処置と効果 ぎっくり腰で気を付けること ぎっくり腰とは? 重い物を持った拍子に突然腰が痛くなって動かなくなってしまう、そんな恐ろしいぎっくり腰ですが、正式名称は「急性腰痛症」といいます。 突然予想もしない激痛がやってきて、重度になるとその場で立っていられなくなったり、 寝返りすらできなくなったりする、とてもつらい腰痛です。 読んで字のごとく急激に発症した腰痛で、ヨーロッパではその激しい痛みから「魔女の一撃」とも呼ばれています。 原因は個人によってさまざまですが、「骨のゆがみ」や「腰の筋肉の脆弱化」、「過度なスポーツによる筋肉負荷」などが挙げられます。 つまりは腰に異常なストレスがかかって発症するのです。 若いからといって油断は禁物!腰に負荷が蓄積していると誰にでも発症する可能性はあります! ぎっくり腰はどれくらいで治るの? 個人差はありますが、激痛で日常生活がままならない期間は2~3日間くらいです。 そのあとは自然に痛みが少し和らぎ、痛みを我慢しながらなんとか生活ができる日が10日間くらい続きます。 最初の1週間はケアや治療をしっかり受けて、改善してきたらリハビリを始めるようにすると治りが早くなるでしょう。 時間経過をしても改善がみられなかったり、下半身の痛みやしびれなどの症状がある場合は椎間板ヘルニアなどの病気の可能性も隠れていますので要注意です。 ぎっくり腰の治し方 ぎっくり腰になったら、すぐに治療院などの専門機関で治療を受けるといいでしょう。 もちろん痛くて全く動けないという状況で無理に動く必要はありませんが、椎間板ヘルニアなどが心配な場合には整形外科を受診することをおすすめします。 早急に治療を受けることで痛みを長引かせず、さらに痛みを抑えることができます。 また、もし休日や深夜で治療院が診療していなかったら、自宅で絶対安静しながら、患部を氷のうなどで冷やしてください。 腰を痛めてから48時間は炎症物質が出続けると言われているので、ぎっくり腰の 初期段階は患部を徹底して冷やすことがおすすめです。 痛みのピークは初日ではなく2、3日目という説もあります。初日に痛くなくても サボらすにしっかりと患部を冷やしてください。(※入浴はやめておきましょう) ぎっくり腰の治療と効果 ぎっくり腰の治療は、接骨院や鍼灸院での電気治療や鍼が効果的な場合があります。 柔道整復師による電気治療では、筋肉内の血流を改善して、ストレスを受け続けた腰をゆっくりとほぐしていくことができます。 鍼灸師による鍼は、スポーツ選手が試合中に処置されるほど高い炎症緩和効果があり、ぎっくり腰の痛みを軽減する効果が期待できます。 ぎっくり腰の応急処置と効果 痛みを少しでも抑えたいよときに覚えておくとよい対処があります。 それが、「RICE(ライス)処置」です。 RICE処置とは、スポーツ現場でのケガの損傷を最小限にするための応急処置です。 ■痛みに効果のある「RICE処置」 R:Rest(安静) I:Icing(冷却) C:Compresshion(圧迫) E:Elevation(挙上) R・I・Cは「安静」「冷却」「コルセットで圧迫」をおこない、E:Elevation(挙上)では、心臓より患部を高く上げて重力で炎症物質をコントロールします。具体的には、横になった状態で足の下に枕や座布団を入れてあげる姿勢がいいでしょう。 ぎっくり腰で気を付けること 普段の生活でも腰を痛めないよう、姿勢に気を付けましょう。 ①寝返り ②起き上がり ③立ち上がり 現在ぎっくり腰になっている方、過去にぎっくり腰になったことがある方は、柔道整復師や鍼灸師などの先生方にしっかりと診てもらいましょう。 また再発しないように、腰にストレスがかからないように動き方や姿勢に気を付けたり、こまめに筋肉負荷をほぐしてあげるなど予防に努めましょう! さらには、腹筋や背筋を鍛えたり、股関節を柔らかくするなどして、腰の負担を分散させる運動やストレッチもおすすめです!]