2022年
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2022/08/05コラム
- 【片橋先生コラム・第25弾】~灘校と酒と柔道と柔道整復師~
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日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 お待たせしました! 片橋先生によるコラム・第25弾! 灘校と酒と柔道と柔道整復師 みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 夏本番ですね。暑い~~、のが寒いのより私はずっと好きです。いかがお過ごしでしょうか。 とっても暑いので室内がよーーく冷やされていますね。エアコンでのどをからす方もいますので、寝るときなどはお気をつけくださいね。 さて、昨日は柔道整復学校協会の社団設立30周年記念式典がありました。 私はお手伝に伺いました。 関西からお手伝いに来ていた教員の方とお話していて、たまたま灘校の話がでました。 灘(なだ)校はご存知ですか? 灘校 関西では超有名な学校ですね。 灘高等学校の偏差値は79、学年の半分が東京大学へ進学し、残りの三分の一が京都大学に進学するような名門校です。 日本一とも言える進学校です。 灘は日本酒の酒造業が盛んで、地域の酒造家たちは昭和2年に旧制灘中学校を創立しました。 酒造家のひとつに嘉納家があり、嘉納治五郎は親戚にあたります。 嘉納治五郎は以前、オリンピックのコラムで書きましたが、アジア初のIOC委員で日本講道館柔道の生みの親ですね。 嘉納治五郎も顧問として創立に尽力し、校是(教育上の根本精神)には柔道精神の『精力善用』『自他共栄』が採られました。 『精力善用』 何事をするにも、その目的を達するために精神の力と身体の力とを最も有効に働かす、ということである。(抜粋) 『自他共栄』 社会を成し、団体生活を営んでいる以上、その団体・社会を組織している各成員が、その他の成員と相互に融和協調して、共に生き栄えることほど大切なるはあるまい。(抜粋) 講道館によると、「精力善用と自他共栄は、社会生活の根本原則である」と嘉納先生は言っていたそうです。 初代校長は嘉納治五郎の愛弟子でした。 このような背景をもつ灘校は柔道が必修のようです。 明治維新以降、新政府によって医療制度が西洋医学へと整備される頃、接骨術(柔道整復術)は存続の危機を迎えていました。 そのとき、接骨や道場で生計を立てていた人たちの運動に力を貸してくれたのが、嘉納治五郎先生です。 この運動の結果、柔道整復師という名称で接骨術は今に生き残ったのです。 私は灘高出身でお酒と柔道を愛する医師のクリニックでお世話になっていて、灘校と柔道の深い関係を聞いていました。 学校協会の式典ではお一方のご挨拶に、「兵庫県の灘校の設立に柔道の加納治五郎先生が関っていた」とありました。 疎遠になっているクリニックの先生に教えていただいたことを懐かしく思い出しました。 来月上旬には数年ぶりに柔道大会が開催されます。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/08/05コラム
- 川﨑先生コラム 第25弾「こんな進路もあるよ!部活指導員」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第25弾をお届けいたします! こんな進路もあるよ!部活指導員 柔道整復師は、接骨院、整形外科、フィットネスジム、スポーツトレーナー、介護福祉施設などが主な就職先ですが、スポーツに関わる仕事として、最近では柔道整復師の資格を持ちコーチ兼トレーナーとして、学校の部活動やクラブチームで活躍している方が多くいます。 競技に対する専門的なスキルと、障害予防に対する人体の構造と機能の知識を兼ね備えているので選手一人ひとりに対して必要な要素を考えることができ、強い選手の育成とチームの強化にもつながり心身ともに寄り添った指導ができることが魅力でもあります。 柔道整復師と部活指導員の関係 柔道整復師と部活指導員は関連がないように思うかもしれませんが、技術的な指導をしていくためには運動メカニズムの知識は必要となってきます。 専門的に学ぶとなるとトレーナーの仕事と両立ができる柔道整復師を選ぶことが多いです。 柔道整復師の資格を持つことで人体の構造と機能を理解し、外傷処置と障害予防、トレーニング理論、コンディショニングケア、栄養学などの専門知識を身に着けることができます。 なので、部活指導員が柔道整復師の資格を持つことは、ケガの予防やケガをした時の対応や今後のリハビリ指導、競技パフォーマンス向上に必要なトレーニング方法の指導、運動する上で必要な最低限の身体の使い方、競技レベルでの身体の使い方の指導など日々のコンディショニング指導を含めた総体的な指導をすることができます。 本校の学生の中にもクラブチームのコーチとしてアルバイトをしている学生がいます。 早く資格を取って練習指導以外で選手の力になりたいと頑張っています。 トレーナーとして選手をサポートするためには まずは、競技の動きや性質など競技性をよく理解することが必要不可欠です。 その動きのメカニズムからトレーニングメニューの指導や動作指導を行い「ケガをしない・させない体作り」 ただ障害に目を向けるのではなく、”なぜ障害につながってしまうのか”を考えて競技性から必要な身体能力を強化していき、練習メニューを組み立てることがパフォーマンス向上につながり良い選手を育成することに繋がっていきます。 部活指導員になるには 部活指導員とは、「中学校・高校の部活動において、学校長の監督下で顧問の代わりに単独で指導・引率ができる人のこと」です。 学校教育法において学校職員という身分が定められ学校職員という位置づけですが、公務員ではないため他職との兼業が可能です。 また、教員免許がなくても、指導経験があり、公益財団法人日本スポーツ協会等の団体認定の指導員資格があれば部活指導員になることができます。 例えば、私の場合柔道競技において、公益財団法人全日本柔道連盟の指導者認定を受けていますので、外部指導員として学校の武道の授業や柔道部の指導員になることができます。 部活指導員として働く 部活指導員はキャリアを広げてくれる職業ですが、それだけで生計を立てることは難しいです。 なので、ほかの仕事と両立させながら生活することになります。 ほとんどは、接骨院など治療院に勤めながら平日の夕方や土日に部活指導員として勤務することが多いです。 その他に、フリーランスとして企業に所属せずに個人事業主として活動を行う人であれば、働き方には複数の選択肢があります。 一つの職場だけでなく、働く場所や時間を自分自身で選択出来るため、理想とするライフスタイルを実現しやすくなります。 部活指導員として大切なこと 専門的な知識・技能を持ち、適切な指導が行われ想定される事故・ケガの未然防止することが大事です。 全ては部活動の質を向上させるために部活指導員を雇用しています。 実技指導、安全障害予防、技能指導、大会等の引率、事故が起きた際の対応など職務は責任が大きいです。 終わりに 今まではスポーツトレーナーとして働きたいという人が多かったが、最近では、多様性に富んだ働き方でコーチ兼トレーナーを目指す人も多くなっています。 コーチングスキルやトレーニング法や体のケア方法も、常に進歩しています。 向上心の強い選手ほど最新の情報を求めています。 常に新しい情報を集め選手に明確な情報を伝え説明することも大切な仕事です。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/07/21未分類
- 部活でケガをしないために~ケガの多い部活ランキング~
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こんにちは!日本医学柔整鍼灸専門学校です。 本校に高校を卒業してすぐに入学してくる在校生のうち80%以上は高校で運動系の部活に入っています。 サッカー、バスケ、バレーボール、ダンス、野球などの出身者が多いです。 部活の練習や試合でケガをして接骨院や鍼灸院の先生から治療してもらって痛みがとれたり、 部活でコンディショニングをしてくれたスポーツトレーナーの先生に身体を診てもらったり、 整形外科に通院して理学療法士の先生にリハビリしてもらったり、ケガとの付き合い方もいろいろです。 ケガに気を付けながら、引退まで部活動をやり切りたいですね! 1、ケガの多い部活ランキング スポーツ安全協会のデータによると、ケガの多いスポーツランキングは以下のようです。 (スポーツ等活動中の障害調査18、2004より) 1位:アメリカンフットボール 防具をしていますが、全力タックルでケガをすることが圧倒的に多くなります。 タックルを受けることで、膝や足関節など下半身にケガは多いようです。 2位:ラグビー アメフトと同じく激しいタックルのあるスポーツです。 アメフトと違いボールを持っている人だけがタックルをされることを許されているスポーツなので、アメフトよりもケガの発生率は低いようです。 3位:バレーボール ジャンプを繰り返すので、ジャンパー膝と呼ばれる膝蓋靱帯炎や疲労骨折が多いほか、着地での捻挫や突き指、肩のケガも多いです。 4位:体操 接触のあるコンタクトスポーツではないですが、着地の衝撃や体幹の屈曲伸展でケガのリスクが高まるスポーツです。 前十字靱帯損傷や半月板損傷など膝のケガが多いです。 5位:柔道 投げ技はあるため、受け身を取れない初心者のケガが多く発生します。 捻挫や骨折だけでなく、頭から落ちてしまうと脳出血などを起こすこともあります。 以上がトップ5ですが、6位以降では、野球、バトミントン、バスケットボール、サッカー、テニス、ソフトボール、スキー、卓球、剣道、陸上競技、水泳の順でケガの発生が多くなるようです。 コンタクトスポーツや相手と競うスポーツはケガが多くなってしまい、水泳や陸上などコンタクトがなく、自分の記録を伸ばすタイプのスポーツはケガが少ない傾向があります。 また、部活でのケガでは、「骨折」「ねんざ」「靱帯損傷」などが多いほか、運動のしすぎで「疲労骨折」や「貧血」も起こります。 そのほかに「熱中症」が起きたりもするので注意しましょう。 2、部活でトレーニングするときに注意すること ①運動前のチェック ・健康状態:体調が悪くないか。 ・服装の点検:天候や気温、湿度にあっているか。そのスポーツにふさわしいか。 ・運動環境整備:運動する場所、使用する施設や用具の状況を確かめる。 ②ウォーミングアップ ・ジョギングやストレッチなどの準備運動をする。 ③クールダウン ・練習後はストレッチや軽い運動をして、蓄積された乳酸を早く除去し、疲労回復を早める。 ④水分補給 ・運動中は汗をかくため脱水症状にならないようにこまめに水分を補給する。 熱中症にも気をつけるようにする。 ⑤オーバートレーニング ・運動のやりすぎはトレーニング効果を下げたり、疲労骨折や貧血の原因となるため、 苦痛を感じたり、体に力が入らないように、強度を軽くしたり、休むようにする。 これからいよいよ夏本番! 高校3年生のみなさんも競技によっては引退まであと少しですね… 高校最後の大会もケガをせずに素晴らしい成績で有終の美を飾れることを応援しています。がんばってください! >>【最大20万円減免】高校生スポーツ特待生奨学制度について >>ほかの柔道整復学科コラムはこちらから >>資料請求はこちらから]
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2022/07/15コラム
- 【片橋先生コラム・第24弾】~介護機能訓練~
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日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 お待たせしました! 片橋先生によるコラム・第24弾! 介護機能訓練 みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 梅雨が明けてあっという間に夏です。 地域によっては体温越え、いえ、40°越えーー!という猛暑ぶり。 しかも新型コロナウイルスの感染者数が再び上昇していて、マスクが外せない。 みなさん、とってもがんばっていますね。お元気でしょうか。 私は屋外にいて、「ちょっと頭いたい・・・熱中症かな・・・」と思うときがありました。 学生さんの中には熱中症になった方もいて、運動、水分、食事、睡眠には本当に気をつけてほしいなと思います。 食欲がわかないかもしれませんが、食事も摂りましょうね。 また、強度のエアコンで風邪をひいた方もいます。寒暖差にも要注意ですね。 さて、日本医専では2年次に介護実習を行います。 前回お伝えした接骨院実習と同様、学校外の施設におじゃまして現場を見せていただきます。 それが本来なのですが、今年度はコロナ禍で施設の訪問が難しくなってしまい、代替として学校内での実技を含めた講義になりました。 とても残念ですが、講師の先生が講義を用意してくださいました。 今回は介護分野のうち、機能訓練を中心に講義をお願いしました。 柔道整復教師は機能訓練指導員として介護施設で活躍することができます。 機能訓練とは一般にリハビリとも呼ばれるものです。 病気や怪我、老化のために衰えた機能を回復するために行う運動療法などの訓練です。 高齢者に対しては、身体機能や生活機能の維持・向上を目的としたものや認知症予防・誤嚥予防などの目的のものがあります。 特に、転倒予防や自宅や地域での生活ができるように移動のための足腰の訓練が中心になります。 個々人の身体状況や目標に合わせてメニューを作成していきます。 そのメニューを、訓練の目的から学生に考えさせていました。 ① まず、グループで意見を出し合って相談 ② みんなの前で発表! ③ そして、みんなで実際にやってみる。 お互いの意見に耳を傾け、考えてまとめる。 どのような動きなのか体を動かしてやってみる。 高齢者への指示としての声掛けはどうするのか。 学生のみなさんが心地よい集中力に包まれているのを感じました。 充実感のあるという意味で楽しい授業になっていましたよ。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/07/08コラム
- 川﨑先生コラム 第24弾「顎関節症になっちゃった!!顎関節症とは」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第24弾をお届けいたします! 顎関節症になっちゃった!!顎関節症とは オンライン生活やスマホ使用による姿勢異常(猫背)、コロナ禍のストレスで顎関節症になる人が増えているそうです。 私もある日突然に、ご飯を食べるとこめかみの所がゴリゴリ、ジャリジャリと音がし始めてもしや?と思ったら1週間後には口が半分しか開かなくなりました。 特に思い当たる原因は考えられないのですが、異常を感じるようになってから仕事が終わると頬や顎周囲の筋肉の痛みと首から側頭部にかけて重だるさとコリを感じます。 その他に耳鳴りと頭重感がとても気になるようになりました。 生活習慣を見直してみると長時間のパソコン作業と首肩の筋緊張が発症のきっかけかな?と思います。 だんだん症状が悪化してきたので、日本医専の美容鍼灸サロンAcure(アキューレ)で鍼治療を受けました。 なんと!!顎の違和感と耳鳴りが改善され筋肉の緊張も緩和され口が大きく開くようになりました。 その後は、調子がよく早く治療すればよかったなぁ~と思いました。 定期的に治療を継続したいと思います。 <<アキューレ公式サイトはこちら>> ☟ 顎関節症とは 顎関節症は多様な症状を訴え病態も様々です。 顎関節症は顎の関節を構成する骨、筋肉、靭帯といった構造のバランスが崩れることで発症します。 ①顎関節(※下図参照。耳の前にある関節)や咀嚼筋の痛み(下あごを動かす)、②関節の雑音(ギリギリ、ジャリジャリ、ザリザリ)、③開口障害(口を開けることができない)を主な症状とするもので、これらの症状が1つでもあれば顎関節症と診断されます。 つまり、口を開けようとすると顎が痛い、音がする、口が開かないといった症状があるときは顎関節症と考えられます。 発症要因で一番多いのはストレスの影響が考えられています。 リラックスしているときは上下の歯は接触しておらず1~2㎜ほど隙間が生じています。 しかし、緊張状態になると口を閉じる力が強くなり歯を食いしばる状態になります。 この状態が続くと顎への負担が慢性化して顎関節症を発症します。 ☟ 顎関節症の原因 最も大きな原因は、筋緊張による顎関節への過度の負荷です。 緊張する仕事をしている、対人関係の緊張、姿勢不良、硬いものを食べる、長時間の咀嚼、楽器演奏、長時間のデスクワーク、重量物の運搬、うつ伏せで寝ているなどがあります。 そのほか、歯並びが悪い、歯の嚙み合わせの異常なども発症の原因となります。 スポーツ選手でも競技中に歯を食いしばることが多いため顎関節症になる選手が多くいます。 ☟ 顎関節症のタイプ ①咀嚼筋障害型(筋の問題) 顎の筋肉の使いすぎが原因で頬やこめかみに痛みが生じます。 筋肉の緊張や、筋・筋膜の調和が崩れて噛み合せが悪くなることが原因とされます。 また、日常生活で受けるストレスによっても発症することがあります。 顎の歪みや頭痛、肩こり、耳鳴りを訴えることもあり、全身と局所の筋緊張を緩和するためにマッサージを行い安静にします。 ②靭帯・関節包障害型(関節の問題) 関節に異常があり、大きく口を開けたり、硬い物を噛んだり、歯ぎしりや食いしばりをすることで顎関節に痛みが生じます。 顎の痛みや関節運動障害が見られるため、あくびや硬いものを控え可能な限り安静にします。 ③顎関節内障型(関節円板の問題) 顎関節症の中で発生頻度が高く、関節円板(上顎の骨と下顎の骨の間に存在するクッションの役割をする組織)の異常が原因で発症します。 関節円板の位置がずれてしまっているため、口を開けるときや閉じるときにカクっと雑音やクリック音がします。 また、症状が悪化すると関節円板が前方にずれた状態で引っかかるようになるため大きく口を開けられなくなります。 主に開口障害や、関節の適合異常や動きの異常が見られ、一般的にマウスピース治療を行います。 ④変形性顎関節症型(変形の問題) 関節の変形が原因となって発症するタイプです。 加齢とともに発症する傾向があります。下顎頭の変形や顎関節の動きをスムーズにしたり、摩擦を軽減している関節円板に障害が起きます。 症状だけでは診断困難なためレントゲンを撮影して骨の変形がないか調べていきます。 主な症状としては、顎関節部の軟骨がすり減っていたり変形が生じているため、口を開けたり閉じたりする時にジャリジャリと雑音が生じ、開口障害がみられます。 マウスピース治療や開口訓練を行い顎への負担を軽減します。 ☟ セルフチェック(スリーフィンガー法) 口を開ける大きさを、指を横にして入れることで確認します。 ①指が3本入れば口を開ける大きさは正常です。 ②指が2本入らない状態は急性の顎関節症になっています。 早期であればすぐに治る可能性が高いので早目に治療を開始しましょう。 ③指1本が入らない状態は顎関節症が悪化して重症化している可能性があります。 すぐに専門の医療機関の受診をお勧めします。 ④指2本は入るけど指3本は入らない場合は、顎関節症が慢性化しています。 治るまでに時間が必要となります。 ☟ 治療とケア 顎関節症に対する治療の管理目標は、痛みを減少させること、顎機能などを回復させること、正常な日常活動を回復させることです。 多くは生活習慣や癖を改善することで症状を軽減することができます。 ①筋マッサージ法や筋訓練法などの治療 セルフケアとしての開口ストレッチや咀嚼筋マッサージなどを行い、痛みを軽減していきます。 筋肉は温めたほうが良いので風呂に入ってゆっくりマッサージするようにしてください。 関節の痛みが強い場合は悪化することがあるので要注意です。 ②薬物療法 鎮痛剤や非ステロイド性抗炎症剤の投与をすることで痛みを緩和させることができます。 咀嚼筋および顎関節痛に対する治療に効果があります。 ③マウスピース療法 噛み合せ異常にはマウスピース療法を行い顎関節への負担を軽減させます。 2 週間から1ヶ月、長くとも 3ヵ月ほどの基本治療で痛みや開口障害などの症状が改善しない場合はMRI検査や専門的対処が必要となります。 顎関節症は、慢性化すると治りにくく日常生活に影響を与えてしまいますので異常を感じたら早期に治療をすることが大切です。 また、顎の歪み(偏位)は、頭頚部のバランスや脊椎のバランスに影響します。 肩こりや頭痛、耳鳴りなどを併発することがあり、歪み自体は美容にも関係します。 美味しくご飯を食べることもできないため気分は憂鬱になってしまいます。 暑いですね~:;(∩´﹏`∩);: かなり猛暑日が続きますが、皆さんは元気にお過ごしでしょうか? 日本医専では、柔道部が再活動するようになり私も練習に出ています。 柔道部の練習で少しずつ体力強化とボディーメイクを頑張っています。 練習に参加している学生は1年生から3年生まで年齢も様々です。 暑いですが、みんな楽しく技を磨いています。 柔道経験者で柔道整復師を目指す方は、是非日本医専に来てください!! 待っています!!(*^-^*) 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/06/24コラム
- 【山中先生コラム・第2弾】~腰痛で困ったとき~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 山中先生によるコラム・第2弾! 腰痛で困ったとき 皆さんは、腰が痛くなった時どのように対処していますか? 何かを用いてもむ。ストレッチをする。など皆様独自の対処法があるかと思います。 どれも素晴らしい方法ですが、そこにもう一つ加えていただきたい施術POINTがあります。 覚えやすい名前かつ、覚えやすい場所ですので是非皆様に使ってほしいと思います。 身体には『腰痛点(ようつうてん)』という治療POINTがあります。 手の甲。人差し指と中指の間と小指と薬指の間にあります。片手に2か所、左右計4つあります。(写真参照) 柔道整復師や一般の方は指で、鍼灸師は鍼やお灸で刺激しながら腰を動かし痛みを取り除いていきます。 4か所の中で、特に痛みを感じる点を押しながら、前後や左右・振り向くなどの日常生活での不具合が出ている動きを行うことで症状の改善につながります。 手は、いつでも・どこでも触ることができます。 腰の辛い時や脹っている時、腰に不安を感じる時などに利用してみてください。 また、腰の痛みがある場合太ももの裏や膝の裏に脹ったような症状が出ることがあります。 このような症状が出る際に、おすすめの施術POINTがありますのでこちらも一緒に試していただきたいと思います。 どこに施術POINTがあるかというと、膝の真裏です。 鍼灸のツボでいうと『委中(いちゅう)』と呼ばれる場所になります。 歩行時や膝の曲げ伸ばしをする際に、負担がかかり疲れがたまりやすい場所になります。 膝の裏を揉みほぐすことにより、太ももの裏や膝裏の脹りが和らぎます。 腰が痛い時には、現状痛い場所をいきなり触るのではなく手や足などの離れた場所から身体を緩めて(症状の緩和をして)いくことをお勧めいたします。 日常生活の中で、どの動きで痛みがあるのか。 温めたり冷やしたり、何をしたら楽になるのか。 手や足など押すことで楽になる場所がないか。 一度落ち着いて自分の身体を観察していただき、自らの身体の変化にいち早く気付き対処することが大切です。 大きな痛みが来る前に是非今回ご紹介したPOINTを試していただければと思います。 是非、使ってみてください。 担当教員:山中 直樹先生(本校柔道整復学科 専任教員) 鍼灸師・柔道整復師 あん摩マッサージ指圧師 整膚師師範 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/06/19コラム
- 【コラム】再進学と失業手当について
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皆さん、こんにちは。 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 近年ますます「今年こそは夢を追いかけたい。」「ブラック企業を辞めてスキルアップしたい。」という社会人が増えています。 しかし、仕事との調整が難しく転職や退職をして再進学するというケースがあります。 そこで今回は、再進学と失業手当についてお話ししたいと思います。 そもそも失業手当とは? 雇用保険加入者が失業した際に生活や就職活動の補助として受け取ることができる手当のことです。 <<雇用保険について詳しくはこちら>> 手当を受ける条件は? ①退職するまでの2年の間に、雇用保険の加入期間が12カ月以上あること。 (ただし、会社が倒産したりなど、会社の都合で退職した場合や、自己都合でも正当な理由があった場合などは、その期間が1年間で通算6カ月以上と半減されます。) ②今すぐ働ける状態で就職しようという意思があり、就職活動をしていること。 また、雇用保険は原則として働いている会社が加入させる義務があります。 もし、会社側の問題で雇用保険に入っていなく、失業手当をもらえない場合は、会社に損害賠償の請求ができることがあるので専門家に相談しましょう! さて、いよいよ本題。 社会人が退職して進学をした場合、失業手当は利用できるかについてです。 答えは、原則できません。 ただし、夜間学生と通信制ならば可能性があります。 失業手当は「今すぐ働ける状態だけど仕事がなくて失業中」場合に支給されます。 なので、学生の場合は「すぐに働ける状態ではない」と考えられるため、もらえないケースが多いです。 しかし、夜間学生や通信制の場合は働けるとみなされる場合が多く、就職活動を問題なく行えば手当を貰えることが多いです。 (日本医専の夜間部は対象となる可能性が大いにあります!) ちなみに退職する理由は人それぞれだと思いますが、パワハラやセクハラ被害にあった、残業時間が多すぎる、明らかに業務が過大で耐えられないなどの理由もあると思います。 このような理由で退職をする場合は、ハローワークや専門家に相談をすれば「自己都合退職」ではなく「会社都合退職」で退職できる可能性があります。 例えば、3か月連続で残業が45時間を超えている場合は、勤怠をコピーしてハローワークに持って行ってください。 「会社都合退職」になる可能性があります! また、令和2年10月の法改正で失業手当が人によって早めに貰えるようになりました。 今までは自己都合で退職をした場合、待機期間(1週間)+3カ月間の給付制限期間(もらえない時期)がありました。 しかし、法改正でこれから5年間のうち2回までは給付制限期間が2カ月に短縮されました。 ぜひ、この法改正を有効活用していきたいですね。 (詳細はハローワークにてご確認いただけます!) 再進学について 会社を辞めてまで再進学することに疑問や抵抗がある方もいるかもしれません。 また再進学した後、ちゃんと理想の仕事に就けるか不安を抱く人もいると思います。 確かに社会人の再進学は体力と費用への負担は大きく、一歩を踏み出すのは勇気がいることです。 その一方で近年、日本は厚生労働省を中心に「社会人の学びなおし(リカレント教育)」に力を入れています。 この背景には技術進化のスピードが早まり、社会人が学生時代に学んだことが時代の変化についていくことが出来なくなり、置いていかれる人が出てくることを防ぐ目的があります。 そのため、国は社会人の教育環境の整備を進めています。例えば 教育訓練給付金等が挙げられます。 このように入学前の失業手当、入学後の教育訓練給付金をうまく組み合わせて活用すれば再進学の負担は大きく減らすことができます。 まずは、ハローワークに行ってどの制度が利用できるか確認をしてきてくださいね! ちなみに、日本医専の夜間部(柔道整復学科、鍼灸学科)は、教育訓練給付金の対象で活用ができます! また柔道整復学科に関しては日本医専独自の学費減免制度があり、一緒に組み合わせることで更に負担を減らせます! (詳しくはこちらの夜間部をご覧ください!) 最後に 皆様の中で再進学を検討したいが最初の一歩をどのように進めれば良いか悩んでいる方、 進学しようか迷っている方がいらっしゃれば気軽に日本医専のオープンキャンパスや個別相談会にお越しくださいね! 皆様のキャリアアップを応援しております! ▼オープンキャンパスをご検討の方はこちら▼ <<開催中のイベント一覧>> ▼ゆっくり気軽に進路について相談したい方はこちら▼ <<個別相談会【来校 / オンライン】>> ▼日本医専を詳しく知りたい方はこちら▼ <<資料請求>>]
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2022/06/17コラム
- 川﨑先生コラム 第23弾「外傷予防に必要なコンディショニング」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第23弾をお届けいたします! 外傷予防に必要なコンディショニング コンディショニングとは、スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮するために望ましい状態に整えることです。 外傷予防に必要なコンディショニングを考えると、テーピングやアイシングなどケガに対するケアやストレッチング、スポーツマッサージ、そしてセルフケアも含まれます。 スポーツ選手の1日の中で柔道整復師やトレーナーが接する時間は限られており、セルフケアはとても重要な部分となります。 トレーナーは、コンディショニングを維持していけるように、各選手に必要なセルフケアの指導を十分に行い、適切な助言をする重要な役割を担っています。 コンディショニングトレーナーとは コンディショニングトレーナーとは、簡単に言うと選手のメンテナンスをする人です。 ケガをしない、させない体作りを考えて、スポーツ選手の練習や試合の前後、また、スポーツ愛好家のためにケガのケアや疲労回復、日常の体調管理を行う仕事です。 競技性を理解しプロ・アマチュア関係なく、心身のコンディショニングを整える指導を行います。 コンディショニングトレーナーになるためには 必ず必要とする資格はありません。 しかし、運動生理学をはじめ機能解剖学など人体に関する幅広い専門的知識が必要となる職業なので、国家資格である柔道整復師や鍼灸師の資格を取得して活躍している人が多くいます。 特に実務経験が求められ、国家資格という部分で信頼度が高く就職の際にも強みとなります。 💖ここで本校の一推し!!💖 本校では、「スポーツゼミ」があり学生のうちから専門的なスポーツ外傷やコンディショニング、救急医療の知識を学ぶことができます。 実際に提携している、企業や大学、高校などのクラブチームに帯同して経験を積むこともできますよ! そして!高校生から参加できる『日本医専 高等部』もあり、楽しく学ぶ環境が用意されています。 スポーツが好きな高校生はぜひ入学前からスポーツ現場で経験を積みましょう♡♡ コンディショニングの重要性 スポーツ選手は日々練習をしているため、からだのあらゆる所に負荷がかかり、筋肉の張りや凝りなど疲労が積み重なり筋肉や筋膜(筋肉を包む膜)が硬くなり、関節の動きが減少することがあります。 関節の動きや筋肉、筋膜の伸張性が低下することでケガの発生の要因につながります。 体の歪みはパフォーマンスの低下に繋がり良い結果を出すことができなくなります。 この状態が続けば選手のメンタルにも影響して更に悪化していきます。 コンディショニングを整える方法としては、スポーツマッサージやストレッチ、協調運動などのエクササイズなどを取り入れることで根本的な改善を望めます。 症状に対して総合的にアプローチをしていけば練習やし合いで再発しにくい体を作ることができます。 外傷予防に必要なコンディショニングの方法 ①ストレッチング 柔軟性の改善と疲労の回復に有効です。 ストレッチの方法は様々で、大きな関節の動きが必要な競技では、反動弾みをつけずにゆっくりと筋を伸張させて関節の動きを拡大させてから、リズミカルな反動や弾みをつけて行うストレッチを行うことで筋活動や動作の協調性を活性化させていきます。 ②スポーツマッサージ 外傷の治療目的だけでなく心身の疲労回復、コンディショニングの維持として行われます。 オイルやクリームを用いたマッサージは、筋けいれん後や肉離れなどによる筋の硬さや硬結(硬いしこり)に対して効果があります。 ③スポーツテーピング 外傷予防を目的としたスポーツテーピングは、捻挫や肉離れなどの予防に使用されます。 競技中に損傷が想定される部位に対してテーピングを行うことで未然に防ぐ方法です。 テープの種類は2種類あり、ホワイトテープは、固定力のあるテープで外傷を予防や応急処置として用いられます。 キネシオテープは、テープの伸縮性を利用して筋をサポートする方法として用いられます。 ④筋力トレーニング 筋力トレーニングの目的は、マルアライメント(アライメントが崩れた状態)や筋力低下などの問題点の修正を行い、身体能力を向上させケガの予防に繋げていきます。 例えば、骨盤の歪み、O脚、X脚、扁平足などがある場合は単独で障害につながる場合だけでなく、それらが関わり合いながら障害を発生させる場合もあるため筋力トレーニングで修正・強化していきます。 梅雨の季節ですね。 雨が多いと気分も沈みがちになりますね。 梅雨の季節になり相談が多いのは頭痛です。 頭痛のタイプはいくつかありますが、この季節に多い頭痛は片頭痛です。 気圧と湿度の影響を受けて発症しますが、人はどこで気圧の変化を感じ取っているのかというと、内耳という耳の奥にある器官です。 内耳はセンサーの役割をしていて、脳の中枢にある自律神経に気圧の変化を伝えます。 この自律神経の変化により、気圧が下がると体の外からの圧力が減り血管が膨張します。片頭痛は血管の拡張が原因の一つとされるため、低気圧になると膨らんだ血管が神経に作用して、こめかみから広がるようなズキズキとうずくような拍動する痛みが起こります。頭痛が起こると鎮痛薬を服用する人が多いと思いますが、痛みが出てから鎮痛薬を服用しても効果がない場合が多いです。 薬のリスクも考えながら事前に察知して服用するようにして下さい。 その他、カフェインは血管を収縮させる作用があるため頭痛に対して効果があります。 コーヒーが苦手な方は、カフェインを含んでいる緑茶や紅茶もおすすめです。 また、片頭痛の場合は頭部を冷やした方が楽になります。 注意して欲しいことは、頭痛薬の長期服用は薬物性頭痛を引き起こす原因となり多量の薬の服用はお勧めしません。 日常の予防対策としてストレッチやほんのり汗をかける軽い運動を行いセロトニンの分泌を安定させるようにして下さい。 頭痛が長引くようであれば検査や、頭痛外来で相談して下さいね。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/06/14コラム
- 【片橋先生コラム・第23弾】~接骨院訪問~
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 片橋先生によるコラム・第23弾! みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。 お元気でお過ごしでしょうか。 今年も梅雨入りの時期になりましたね。 雨が多いと外出が大変とか、蒸し暑いとか、マイナス要因になることが多いかもしれません。 でも実は、雨の音を聴くと心が穏やかになってリラックスできるんです。 これは雨の音が一定のリズムを持っていて、脳からα(アルファ)波を出すからだそうです。 α波は脳がリラックスしたときに出てくる脳波で、入眠にも効果があるようです。 私も雨の日に家の中から軒をつたって、「とんとんとんとん」と落ちる雨音を心地よく聴いていたことがあります。 静かにじっとしていただけですが、確かに気分がすっきりしました。 ぜひ一度、お試しくださいね。 接骨院訪問 先日、都内にある日本医専の提携接骨院を訪問しました。 こちらは曙橋の三輪接骨院の院長先生です。 とっても優しいお顔の通りの先生です。 忙しい合間をぬって、学生に必要なご指導もいろいろとしてくださっています。 スタッフの方たちもとても気さくでいらっしゃいます。 提携接骨院というのは、学生の実習をお願いする接骨院ということです。 日本医専では提携先であることを記した証明書をお渡ししています。 三輪接骨院様では写真の本棚上段左に飾ってくださっています。 学生の実習が始まりますので、今回はそのご挨拶に伺いました。 外部接骨院実習といいまして、三輪接骨院様のように街で開業している接骨院へ学生がおじゃまします。 そこで、患者様に施術している様子を見学させていたり、お手伝いをさせていただきます。 その中で、実際に接骨院業務を体感し、患者様の様子を観察して、将来どのような柔道整復師になろうか、どのような進路をとろうかを考えるきっかけになります。 学校内の授業では得られない、貴重な体験です。 この実習でお世話になった接骨院様に就職をする学生もおります。 外部接骨院実習のほか、日本医専では校内接骨院実習、整形外科実習、介護実習を用意しています。盛りだくさん! さまざまな進路を視野に入れて将来を考えられるようにとの想いがあるのです。 (監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員) 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/05/27コラム
- 川﨑先生コラム 第22弾「ケガをしたら冷やすの?温めるの?」
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第22弾をお届けいたします! ケガをしたら冷やすの?温めるの? 『ケガをしたら冷やすの?温めるの?』 『痛いときは冷やすの?温めるの?』 と悩んだことがあると思います。 基本の考え方としては、ケガをして急性期の一番炎症が強い2~3日は冷やして、炎症や痛みが落ち着いた5~7日目以降から温めていきます。 しかし、症状によりこの期間は異なります。 急性期は冷やすことも大切ですが患部を安静にして組織修復を早期に行うことも重要で適切に処置ができていたかにより回復に大きく関わってきます。 ★どんなときに冷やす?温める? 捻挫による腱や関節の損傷、打撲、肉離れの場合は冷やします。 冷やすことで血管が収縮し血流量の低下が起こり、炎症に伴う腫れも軽減するため痛みが緩和し炎症を抑えることができます。 ケガの後のリハビリ期や慢性の腰痛や肩こり、筋肉痛の場合は温めます。 温めると、血流量が増加し血行が良くなります。血行が良くなると血液とともに老廃物が流れやすくなります。 痛みが緩和され筋肉が柔らかくなり活動性が高まります。 ただし、筋肉痛で痛みが激しい場合は冷やして炎症を抑えてから温めます。 骨折や手術後の2週間は温めない方が良いです。 ★ケガをしたときの処置方法 捻挫・打撲・脱臼・骨折などほとんどのケガ(外傷)に対してRICE処置というのが基本になります。 RICE処置は、R=Rest(安静)、I=Ice(冷却)、C=Compression(圧迫)、E=Elevation(挙上)を意味します。 この処置を行うことで、内出血や腫れ、痛みを緩和させ、さらにテーピングや包帯で圧迫と固定を行い、患部を安静にさせ回復を早くさせます。 固定するときは、時間が経つにつれて腫れが強くなるので、神経障害や血行障害を起こすことがあります。 締めつけすぎないよう注意してください。 ★冷やす(アイシング)方法 アイスバッグや氷のうを用いてアイシングを行っていきます。ここで重要なのは氷の温度です。 製氷機の氷は0℃以下にならないですが、一般的な家庭用の冷凍室で作られた氷は-18℃程度まで表面温度が下がっていることがあります。 氷の表面に霜がついている場合は凍傷の原因になるため必ず水を入れて表面を溶かした状態で使用することをお勧めします。 使用する氷は、クラッシュアイスが適していて、冷やしやすく皮膚との接触面積を大きくすることが可能です。 ★冷やす(アイシング)時間 冷やす時間は約15~20分程度行って下さい。 最初は冷たくて痛みを感じ、次第にピリピリ感を感じ、無感覚になります。 無感覚になるまでが約15~20分です。 アイシングは脂肪の厚さに影響します。スポーツ選手では、筋や靭帯などの軟部組織が冷却されるまで約10分程です。 セルフケアで行う時は、最長でも20分を目安にして凍傷に気をつけてください。 ★湿布の効果 湿布の種類は、冷湿布と温湿布があります。 冷湿布にはメントールが配合されていてヒンヤリと感じます。 温湿布にはカプサイシンという唐辛子エキスが入っているので温かく感じます。 ケガをしたら湿布を貼ればいいと思う方も多いと思いますが、湿布を貼る重要な効果は消炎鎮痛効果を得ることです。 冷湿布も温湿布も皮膚表面の感覚だけで、深部まで冷やす、温めるという効果はありません。 使用する際は、消炎鎮痛剤が入った湿布を使用するといいですね。 また、消炎鎮痛剤入の塗り薬も効果的です。 湿布を使用する際の注意点は、湿布の粘着剤による皮膚かぶれです。 腫れが強い場合、長時間、長期間使用する際は皮膚の炎症にも気をつけて使用して下さい。 ちなみに、私は治療院で患者様に行っている方法ですが、一度、ガーゼやティッシュに湿布を貼ってから皮膚にあてています。 皮膚トラブルが起こると治療に制限が出てしまうので、皮膚トラブルを防ぐことを最優先に考えて工夫しています。 ★ケガをした後の日常管理 アイシングは、ケガの直後も行いますが、スポーツ復帰後も練習後に微小な炎症を抑えるために行います。 日々のコンディショニング管理として使い過ぎから障害を起こさないように、翌日に痛みや炎症、疲労を残さないこと、障害部位を悪化させないことが重要です。 ケガをした日や腫れがひどいときは、お風呂に入るのは控えてください。 身体が温まることで血行が良くなり、腫れがひどくなってしまいます。 ぬるめのシャワーを浴びる程度にして下さい。飲酒も禁止ですよ~! ケガの直後、炎症が強い期間は2~3日、痛みが強い期間は3日~5日です。 その後、腫れや痛みは徐々に落ち着いてきます。 しかし、痛みや腫れが何日も引かない場合、症状の変化がみられず悪化する場合は、骨折の可能性があります。 接骨院や整形外科で診てもらうことをお勧めします。 接骨院ではレントゲンは取れませんが、外傷のプロなので骨折しているかどうかの判断をしてもらえます。 整形外科との連携もあり医療機関を紹介してもらえたり、固定やケガの回復後のリハビリもしてもらえます。 包帯同好会に参加しました。 週に2回、学生が主体で活動しています。 学生同士がお互いに学び合い包帯やテーピングの技術を向上させ、将来患者様に信頼される柔道整復師となることを目指しています。 包帯同好会に参加している学生の中には、毎年行われている「医療オリンピック」に出場して包帯王の称号を手にしよと頑張っている学生がいます。 「医療オリンピック」とは、包帯巻きの技術を競うコンテストです。 複数の審査項目を設け、総合ポイントで競います。 準決勝までは足関節の包帯巻き、3位決定戦は足関節に加え、肩関節の包帯巻きを、決勝戦は足関節に加え、膝関節、手指、肩関節の包帯巻きを一度に続けて行います。 地区大会で競い、勝ち抜いたら全国大会に出場できます。 審査基準は見栄えが良く、適度なきつさで実用性があるかというところです。 準決勝までは40秒、決勝は4分で時間制限があり包帯を落としたら失格となります。 使用する包帯の長さとサイズも決められており、かなり厳しいルールです。 楽しみながら一生懸命に練習している学生を見るとできる限りサポートをしていきたいと思います。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの柔道整復学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]