柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校
(2025年4月 校名変更予定)

柔道整復学科 BLOG

【川﨑先生コラム】夏バテにはタンパク質を摂ろう

2023/09/01

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川﨑先生コラムの第41弾をお届けいたします!

夏バテにはタンパク質を摂ろう

暑いですね。まだ残暑が厳しく夏バテや体調不良に悩んでいる方が多いのではないでしょうか?

特に、食欲が減少している方は必要不可欠なタンパク質が不足するため、疲労が回復しにくく、免疫機能が低下して夏風邪をひいてしまいがちです。

また、低栄養により筋肉量が減少すると身体機能が低下するだけでなく、筋肉が貯めておける糖の量が減少して余った糖で体脂肪が作られやすくなり、痩せたように見えるけど自然と体重が増えやすくなります。

これからの残暑を乗り切るためにバランスの良い食事を心がける必要があります。

1.タンパク質の基本

タンパク質は5大栄養素の一つで、主に体を作るもとになっています。

ヒトの体は約60%が水分で残りの40%のうち半分がタンパク質でできています。

だから、タンパク質はとても重要な栄養素なのです。

筋肉をはじめ、血管や内臓、皮膚や髪、爪など体の大部分がタンパク質でできています。

食事から摂取したタンパク質は胃や腸でアミノ酸に分解され、体内で様々な働きをします。

体の機能を調節する「ホルモン」や食べ物の消化や栄養素の分解に役立つ「酵素」、細菌・ウイルスから体を守る「抗体」などもタンパク質で、タンパク質は体のほぼすべての機能に関わりがあります。

なお、年齢を重ねるにつれて体内で合成されるタンパク質の量は減少します。

そしてタンパク質は体内に貯めておくことができないので、日々の食事で摂取する必要があります。

2.タンパク質の魅力

★筋肉量を維持
★心身の不調を解消
★ダイエット効果を期待
★コラーゲンたっぷりで美肌効果
★睡眠の質の向上
★記憶力向上
★感情やメンタルバランスを維持

3.1日に必要なタンパク質量

身体活動レベルが普通の人では、(体重㎏)×0.9g=(1日に必要なタンパク質量g)の計算になります。

体重60㎏の人なら60×0.9で1日54gが摂取量の目安になります。

運動量が多い人は、(体重㎏)×1.62g=(1日に必要なタンパク質量g)の計算になります。

4.効果的なタンパク質の摂取

1食当たりのタンパク質の摂取量は20g~30g3回の食事でまんべんなく摂ることがポイントです。

タンパク質を1度に摂取しても体内で利用しきれずに脂肪として蓄積されるか排出されてしまいます。

逆に20g以下の少量を小分けに摂取しても合成のスイッチが働きません。

1日のトータルで必要なタンパク質量を満たしていても1食でも不足していると合成量は低下してしまします。

朝にタンパク質を摂れていない人が健康栄養調査で多くみられたとの報告があります。

夕食から朝食までの間は食事の間隔があき、タンパク質が補給されないので、朝食は意識的にタンパク質を摂り活動スイッチをオンにするようにしましょう。

5.質の良いタンパク質を摂る

質の良いタンパク質とは、体内で合成できない9種類の必須アミノ酸が十分に含まれているものをいいます。

卵、豆腐、ヤリイカ、サンマ、鶏肉、豚肉はアミノ酸が最も豊富で良質なタンパク質の食品です。

脂肪が少なく消化吸収が速いほど効率よく筋肉を合成します。

肉や魚は手のひらサイズが100g前後で、16g~20gのタンパク質量になります。

1食当たりの目安として覚えておくと便利ですね。

6.手軽にタンパク質を摂取

毎食、十分な量のタンパク質を摂り続けるために無理なく飽きずに食べられるように工夫したいですね。

忙しい朝や一人暮らしの人は調理無しで食べられる食品を用意すると便利です。

コンビニの食材を活用すると役立ちます。

鶏胸肉を使用したサラダチキンは高タンパクで低脂肪、ゆで卵やプロセスチーズ、魚肉ソーセージ、枝豆、冷奴、ビーフジャーキーなどは調理無しで手軽に食べられます。

おやつ感覚で食べられるプロテインバーやゼリーも間食におすすめです。

最後に

元気に過ごすためには運動をして筋肉量を増やすことが理想ですが、この暑さでは運動も難しいですね。

意識的にタンパク質を摂取することで筋肉量を維持することができます。

タンパク質を十分に摂取していれば活力が生まれ、肌艶もよくなり免疫力が上がるなどの効果が期待でき夏バテも吹き飛ばすことができます。

タンパク質と一緒にビタミンDやビタミンB群を摂取するとタンパク質の合成や分解に働きかけ代謝を高めてくれますよ。

クイズ☆彡

タンパク質の量が多いのはどっちでしょうか?

①アボカドトースト VS ピザトースト
②ミートパスタ VS ざるそば
③ポテトコロッケ VS 唐揚げ

【答え】
①ピザトースト:ピザトーストはベーコンやチーズなどでタンパク質が摂取できます。
②ミートパスタ:具材の少ないざるそばは、タンパク質が不足しがちです。肉やエビなどの具を追加しましょう。
③唐揚げ:鶏のから揚げの方がタンパク質を多く摂取できます。揚げ物は脂質が高いので食べすぎに注意しましょう。

柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子

記事一覧へ戻る

新着記事

資料請求 オープンキャンパス LINE個別相談
資料請求 オープンキャンパス LINE個別相談