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日本医学柔整鍼灸専門学校
(2025年4月 校名変更予定)

柔道整復学科 BLOG

【川﨑先生コラム】スポーツマッサージとは💛

2023/10/13

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川﨑先生コラムの第43弾をお届けいたします!

スポーツマッサージとは💛

10月に入り、涼しくなり体を動かすのに適した季節になりました。

夏の猛暑で運動不足の方も、体を動かして元気な心と体を作りましょう。

「食欲の秋」でもあるこの季節、様々な食材が旬を迎え、美味しいものを食べる機会が増えます。

体を動かすことで、ご飯も美味しくたくさん食べることができ、低下した体力も回復し体も丈夫になります。

運動後は食事とマッサージでコンディションを整えて、健康を取り戻しましょう。

1.スポーツマッサージとは

アスリートやスポーツ愛好家が健康増進や、運動機能向上、障害予防を目的に行われるマッサージで、より良いパフォーマンスを維持するために必要とされる手技療法の一つです。

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージなどの資格を持ったスポーツトレーナーが施術に関わることが多くみられます。

2.スポーツマッサージと普通のマッサージの違い

マッサージは、いわゆる「あん摩」といわれる領域の手技療法で、適切な圧をかけながら緊張や凝りをほぐし体の疲れを癒す目的で行われます。

血液やリンパの流れが改善されるので代謝が良くなり疲労回復につながります。

スポーツマッサージは、体の構造と機能に基づいた手技療法で、筋肉、腱、筋膜、皮膚、脂肪、血管、末梢神経組織などにアプローチしていくことで働きを活発にし、競技パフォーマンスを最大に引き出すことを目的に行われます。

スポーツ障害予防、治療としての目的もあり、練習や試合前後など、行う時期によっても用いる手技が異なりテクニックの選択なども必要です。

どちらも血行促進、筋緊張の緩和、疲労物質の除去などが期待でき効果に大きな差はありません。

しかし、スポーツマッサージは「医療」、普通のマッサージは「癒し」と目的に違いがあり応用される分野も異なります。

3.スポーツマッサージの目的

練習や試合、トレーニングによる疲労の蓄積や筋の柔軟性の低下はパフォーマンスへの影響があり、外傷・障害を引き起こす要因です。

スポーツマッサージで用いる手技と他の分野で用いる手技は基本的には同じですが、競技の特性によって用いる筋肉や疲労度合いも異なるので、目的により刺激量や手技を選択する必要があります。

【目的】
① 疲労回復
② コンディショニング
③ ウォームアップ
④ パフォーマンスの向上
⑤ スポーツ障害の治療や予防

4.スポーツマッサージの効果

筋肉を動かして刺激を与えることで、血液、リンパ液の循環を促進し、筋肉内の物質代謝を促進させることで疲労物質の吸収を高めることができます。

疲労回復は、筋の柔軟性や関節の可動域を改善する効果があります。

神経への作用としては、軽擦法(なでる・さする)など軽い手技での弱刺激では、神経を刺激し筋肉に興奮を与えることができます。

また、圧迫法(押す)揉捏法(もむ)などの強い手技で強刺激を与えることにより、神経機能を抑制し一時的な鎮痛効果があります。

マッサージを行った部位の血流量は増加し、新陳代謝が盛んとなり皮膚温が上昇します。

その他、心理効果としてリラックスさせることにより精神状態を安定させスポーツにおけるパフォーマンスの向上にも役立ちます。

5.マッサージを行う際の注意点

①選手の訴えを十分に聞くことが大切

行っている競技やポジション、練習内容などを確認し、その上で疲労の度合いやケガやスポーツ障害の程度、内科的疾患の有無、筋緊張の状態や、選手が望んでいることを理解し、確認する必要があります。

②選手への理解と同意

マッサージの目的や方法について説明しインフォームド・コンセント(説明と同意)を得ます。

そして、治療やリハビリテーション、エクササイズなどの必要性についても理解させコンディションを維持するために自ら多角的に取り組むように指導する必要があります。

選手一人ひとりに寄り添い、最も良い選択ができることが大切です。

③リスク管理

選手にマッサージを行うことにより、事故を予見し回避する注意義務、安全配慮義務が問われることがあります。マッサージの方法、衛生面、場所や環境、用いる道具に至るまで管理が必要です。

また、マッサージは選手の身体に触れるのでハラスメントに関することも考慮に入れ、選手に対して十分な配慮が必要です。

6.終わりに

スポーツで生じた疲労も日常生活や仕事による疲労も体にダメージが起きているのは同じです。

スポーツマッサージは、スポーツをしていない人に対して効果がないということではなく、足のむくみや冷え、他にも肩こりや腰痛、関節痛、日常のストレスによる疲労感を抱えている一般の人々の疲労回復の手段としても需要は広がっています。

秋は代謝が高まってくる時期とされ、運動をするとさらに代謝が高まり運動の効果が得やすい時期とも言われています。

運動の後は、スポーツマッサージでコンディションを整え、活き活きと輝きましょう☆彡

運動に関するクイズ☆彡

問題1 けが予防のためのストレッチをするならどっちがいい?
A:運動前 B:運動後

問題2 健康のために夜よりも朝に牛乳を飲む方が良い?
A:朝 B:夜

問題3 脂肪燃焼と運動時間はほとんど関係ない?
A:関係ある B:関係ない

問題1
B(ストレッチを行った後には、体温や心拍数が上昇せずリラックスした状態になるため、筋肉が温まる前の運動前のストレッチは、故障のリスクが高まる可能性があります。運動前は筋肉が興奮するような刺激がGood!)

問題2
B(血液から骨にカルシウムが吸収される時間帯は夜に集中しているため、夕方以降に飲む方が、効果があります。)

問題3
B(脂肪燃焼と時間は関係なく、運動した瞬間から脂肪燃焼は始まっています。短時間(5〜10分程度)の有酸素運動でもこまめに行うことで体脂肪が減ると言われています。)

柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子

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