VOL.8スポーツトレーナーと理学療法士『スポーツトレーナーを目指そう!』
2019/07/10
学生時代に部活などのスポーツでケガをして病院でリハビリを受けた経験から理学療法士になりたいという方も多いと思います。
ここでは、理学療法士とスポーツ、そしてスポーツトレーナーについてご紹介します。
1、理学療法士とスポーツ選手
理学療法士がスポーツ選手と関わるとすると、どんなイメージがありますか?
スポーツ選手がケガをして、病院でリハビリしているイメージが強いのではないでしょうか。
実は、理学療法士がスポーツ選手と関わることとして、ケガをしないためのフォーム改善など体の使い方の指導を行うこともあります。
スポーツ競技によって体の使い方は違っているため、その競技に合わせたケガをしない体づくりにおいては、理学療法士の存在は大きいです。
2、スポーツ選手のケガと理学療法士
スポーツ選手は日常からトレーニングで体を鍛錬し、ケアをきちんと行い、ケガをしない体づくりをしています。
でも、試合中の接触など突然のアクシデントでケガをしてしまうことがあります。
スポーツ選手がケガをしてしまった時、理学療法士はその選手の体と心の両面を支えることが重要となってきます。
また、ケガのリハビリは思うようにいかなかったりすると選手は焦り、フラストレーションも溜まりやすくなります。
それらの心理状態も理解して、目の前の選手に寄り添い、支えることが必要となります。
3、スポーツ領域の理学療法士「フィジオ」
スポーツ現場で選手に関わるスポーツトレーナーのことを、「フィジオ」と呼ぶことが多くなってきたそうです。
この「フィジオ」とは、理学療法士(Physiotherapist)のことです。
フィジカルコーチやアスレティックトレーナーと呼ばれることもありますが、これらをすべてフィジオが担うチームもあるようです。
近年では、スポーツチームにフィジオが同行することが増えてきています。
フィジオの役割は、選手の健康管理や十分に治っていないケガのコンディショニング調整など、スポーツ選手が競技会や試合で最高のパフォーマンスができるようにサポートすることです。
また、国際大会など大きな大会ではドーピング検査に付き添うことや、ケガをした選手とともに病院に行ったりすることもあります。
4、スポーツ現場での経験を臨床に活かす
スポーツ選手を診る理学療法士の技術は、特別なもののようにとらえてしまいがちですが、そうではありません。
選手にかかわるスポーツについて、その競技や競技特有の体の使い方、ケガの種類などの知識が必要ですが、基本的には一般の患者様と診ることは同じです。
ですので、スポーツ現場でのスポーツトレーナーとしての経験を積むことは、臨床で役に立つことがあるのです。
理学療法士はケガや病気で身体的な動作が制限される方に対してさまざまなリハビリを行う仕事です。
病院やリハビリテーション施設で活躍できるほか、スポーツ現場でのスポーツトレーナーとして幅広い活躍の場がある魅力的な仕事なのです。
5、理学療法士とスポーツトレーナー
理学療法士はスポーツチームに帯同したり、選手との個人契約や専属契約をしてスポーツ選手をサポートする仕事です。
スポーツトレーナーになるためには決まったと特別な資格というにはなく、専門的なスキルさえ持っていればスポーツトレーナーと名乗ることはできます。
一方で、理学療法士は国家資格ですので、厚生労働省が実施する年1回の国家試験に合格して取得しなくてはならない資格です。
国家資格取得にあたっては、専門学校3年以上や大学で学び、国家試験受験資格を取得することが必要です。
理学療法士として多くの方とコミュニケーションと取りながら、スポーツトレーナーとして状況に応じたリハビリやケアに対応できるスキルを修得して、フィジオとしてスポーツ現場で活躍することができる魅力的な仕事です。
>>理学療法士と柔道整復師との違いはコチラ
>>柔道整復師とスポーツトレーナーがわかるはコチラ
▽バックナンバーはこちらから▽
『スポーツトレーナーを目指そう!』
> VOL.1スポーツトレーナーの仕事 こちら
> VOL.2スポーツトレーナーの種類と仕事 こちら
> VOL.3スポーツトレーナーのやりがい こちら
> VOL.4スポーツトレーナーの資格 こちら
> VOL.5 スポーツトレーナーを目指そう! こちら
> VOL.6 スポーツトレーナーになるための学校選び こちら
> VOL.7 番外編 世界を目指すスポーツトレーナー「IMGアカデミー」とは? こちら
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