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【コラム】骨折の種類

2020/10/14

あなたは骨折をしたことがありますか?

骨折は、スポーツや交通事故、転倒などさまざまな場面で起こり得るケガで、誰にでもそのリスクはあります。

骨折と聞くと、枝が折れたり骨が変形したりと、一般的にそのイメ―ジもひとくくりにされがちですが、実際にはいくつかの種類があります。

ここでは、骨折の種類についてご紹介します。

1、骨折とは

骨折とは、その名のとおり骨が折れた状態です。

ただし、完全にポキッと折れた状態を想像してしまいがちですが、骨組織が完全に離断された状態だけが骨折ではなく、ヒビが入った場合や、骨の一部が欠けた場合、陥没した場合も骨折に含まれます。

例えば、整形外科や接骨院で骨にヒビが入っていると診断された場合、「骨が折れていなくてよかった。」と安堵する人もいるでしょう。でも、骨にヒビが入った状態はズレのない骨折です。実際には、骨の一部が欠けたり、つぶれたり、へこんだりするのも骨折に含まれます。

骨折は、その程度や症状によっても痛みの程度が違います。

骨自体には痛みを感知する神経がないので、骨折して痛いと感じるのは、骨の周りを覆う骨膜に痛みを感じる受容器が高密度に分布しているからです。

比較的軽症で治療期間が短くて済む骨折もあれば、強い痛みやしびれが起こる骨折もあります。骨折の程度や場所によっては、痛みを感じない場合もあります。

2、骨折の種類

「複雑骨折」や「疲労骨折」は聞いたことがあると思います。骨折にはいろいろな種類がありますので、ここでは代表的なタイプをご紹介します。

 単純骨折(閉鎖骨折)

骨折した際に、皮膚表面から骨が露出していない状態の骨折のことを指します。

複雑骨折(解放骨折)

骨が折れると同時に、骨折した部分の皮膚も損傷して、骨が露出した状態です。

粉砕骨折

骨が粉々に砕ける骨折です。スポーツや交通事故による強い衝撃や、骨粗鬆症で骨が弱くなった人が転倒した場合などに起こりやすい骨折です。

疲労骨折

骨の同一部に継続的な力が加わることで折れた状態の骨折です。足や腰に起こるケースが多く、女性ホルモンの低下によって骨折する場合もあります。

圧迫骨折

骨がつぶれたように変形した状態の骨折です。腰や背中に強い痛みが出る場合が多く、老化や骨粗鬆症によって骨が弱くなると起きやすくなります。

剥離骨折

外部からの衝撃により、腱や靱帯の結合部分から骨が剥がれ落ちた状態の骨折です。日常的な動作が原因となり、手や足首に起こることが多いです。

皮下骨折

皮膚の下で骨折した状態です。外見ではわかりませんが、内出血にいるあざができてそのあとに変色します。

3、骨折の治療法

骨折の治療法は症状によって違います。大きく分けると「保存的治療」と「手術的治療」の2つがあります。

①保存的治療

ギプスや添え木などを用いて骨折した部分を固定して安静を保ち、骨が癒合するのを待つ方法です。

骨では、骨を作る「骨芽細胞」と骨を壊す「破骨細胞」が常に働き、毎日生まれ変わっています。骨が折れても治るのはこうした身体のシステムが備わっているからです。

骨が折れて大きくずれている場合はうまく付着しないので、手や器具を使って皮膚の上からずれた骨や関節の位置を正しい位置に戻す「徒手整復」をしてからギプスなどで固定します。軽い骨折や疲労骨折の場合には、この保存的療法で対処するケースがほとんどです。治療は整形外科だけでなく、接骨院で柔道整復師による整復などもあります。

②手術的治療

骨の損傷が著しい場合や、徒手整復ができなかったり、徒手整復してもすぐに元に戻ってしまう場合、体重がかかる足の骨などは、手術をおこないます。ネジやボルトで固定し、関節を動かしても骨が動かないようにするのが手術の基本です。整形外科など病院で治療することが多いです。

このように骨折はささいなことで誰にでも起こる可能性があります。
そのため、いざというときに、病院や接骨院に行く前に応急処置を知っておくといいでしょう。早く適切な処置ができるかどうかで、その後の状態を左右します。

骨折の疑いがある部位を固定して、安定が保てたら、患部を氷のうなどで冷やします。異常がみられたら、患部はむやみに触れないで、応急処置をして、速やかに医療機関で診断してもらいましょう。

 

 

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