柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校
(2025年4月 校名変更予定)

柔道整復学科 BLOG

【浮谷先生コラム・第10弾】~緊張の夏、日本の夏~

2021/08/20

こんにちは、日本医学柔整鍼灸専門学校です。

柔道整復学科教員で歯科医師の浮谷先生コラムも第10弾です。

~緊張の夏、日本の夏~

専任教員の浮谷です。

残暑お見舞い申し上げます。

このように記しましたが、今回はお盆休み前に書き出しまして、いざアップしてもらおうと思ったら悪天候になり、気温も一気に10℃も下がって肌寒いくらいになってしまいました。

全国土砂災害も心配されます。いったいどうなってしまったのでしょう⁉

今さら補足・訂正もみっともない話で、この先暑さが多少ぶり返すことを予想しつつ以下の拙文にお付き合い願えればと思います。

それでは時制を2週間前の猛暑・炎暑期間に戻しまして

何と言いますか、残りの「暑さ」どころか灼熱の「熱さ」が強まり、新型コロナウイルス+熱中症+異常気象で大変厳しい夏になっております。

タイトルに『緊張の夏』としましたが、蚊取り線香のCM(私の世代では昭和の歌姫・美空ひばりさんのCMが思い出ですが)ではありません。

そういえば今年の夏は蚊が少なく、刺される日もほとんどなかった気がしますが、皆さんのお宅はいかがでしたか?

どうやらこの「熱さ」で蚊も飛ばず、セミの声もほとんど聞けない夏になってしまいました。

ご存じのように東京をはじめ首都圏で4度目⁉の「緊急事態宣言」が発令中ですので、夏季休暇中ではありますが昨年に引き続き気を引き締めるつもりで〔緊張〕の2文字を記しました。

このような状態の中、東京オリンピック2020も無事終了し、代わって甲子園の高校野球大会が始まりました。

月末にはパラリンピック2020も開かれるようです。

緊急事態宣言でなかなか外出出来ない分、どうしてもテレビ観戦の時間が増えますね。

どうか目の疲れにご注意ください。

しっかり体調管理して仮眠・昼寝の時間も確保してください。

さて遡る2か月前、私は63回目の誕生日を迎えました。

50歳を過ぎた頃から加速度的に歳を重ね、もはや喜びはありません。

頭髪も白髪混じりで薄くなり、「バーコード状態」から今や無惨⁉いや無残(63)にも「天橋立状態」です。

これからは無理なく過ごそうと人生第4コーナーを回った現在、「老後」とか「余生」をどう過ごすかを思い巡らすことが多くなりました。

日本映画で言えば《小津安二郎的しみじみ感》です。

このブログを目にしている皆さん、「じじいが何ブツブツ言っている」と思われるかもしれませんが…あっという間ですよ、10年、20年なんて‼

特に若い皆さんは2度目のコロナ禍の今夏、自身の生き方を考える良い機会になるのでは?と思います。

先ほど小津安二郎監督の名前を挙げましたが、皆さんオリンピックの閉会式、ご覧になりましたか?

国旗入場の時、流されたBGMが小津安二郎監督作品【東京物語】テーマ曲だったことにどれだけの人が気づいたでしょうか?

スポーツ、ましてやオリンピックの祭典と小津映画は何ら関係を持たないのにあのシーン、なぜかピッタリはまって私は思わず涙してしまいました。

いろいろ問題があったにせよ、大会が無事に終わった安堵感やアスリートの与えてくれた感動の数々とともに小津さんの映画の思い出も蘇って、短いシーンながら私にはあの場面が一番心に残る光景でした。

もちろんその後に続く古関裕而さんの「東京オリンピック・マーチ」再演にも感動しましたが…。

古関さんの曲に関しては、以前自身のブログに記したようにNHKのドラマ「エール」にも登場したのできちんと紹介されていました。

ところが厳粛に日の丸の旗を掲げて入場しているにもかかわらず「東京物語」テーマ曲の方は…

世界的名作の一つに賞賛されながら、実況放送ではアナウンサーからの紹介はなく、小津監督はもちろん作曲者である斎藤高順氏(故人)の名前も無視されたのはとても残念でした。

日本が世界に誇る名匠であり、その小津作品の映画音楽を数多く手がけた斎藤氏の功績はもっと評価されるべきだと思います。

いやはや熱く語って東京オリンピック閉会式から「東京物語」のBGMに話が流れてしまいました。

閉会式の後、急に映画を観たくなった私は先日山田洋次監督の『キネマの神様』を鑑賞してきました。

劇中小津監督へのオマージュで「東京物語」をモチーフにした場面が再現されており、楽しく拝見できました。

山田監督へ感謝申し上げます。

コロナ禍の現在、劇場での上映は少ないかと存じますが、DVDがありますから映画をまだ知らない皆さんもこの夏の終わりに小津作品~「東京物語」を鑑賞してはいかがでしょうか。

PS)小津安二郎監督は先の東京オリンピック開催の前年1963年12月12日、還暦を迎えたご自身の誕生日に他界されています。

なかなか普通の人の真似できない人生ですね。

小津映画ファンとしてはもう少し長生きしてほしかったです。

(監修/浮谷英邦先生:歯科医師・介護支援専門員)

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