柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校
(2025年4月 校名変更予定)

柔道整復学科 BLOG

川崎先生コラム 第11弾「パラリンピックがきっかけで発展したスポーツ車いす」

2021/09/03

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川崎先生コラムの第11弾をお届けいたします!

東京パラリンピックが開催されて終盤を向かえていますが、様々な競技を応援していると困難があっても向き合い乗り越えようとする力と精神力に私自身も気持ちを駆り立てられました。
一番、感動したのはアスリート達の緻密な戦略と工夫で挑戦し続ける姿です。
テレビを観ていると心が熱くなり、今の私は挑戦し続ける思いや行動を忘れてしまっているなと、今までの自分そしてこれからの自分を顧みるきっかけとなりました。

そして、注目したのが車いすです。

選手の脚となり活躍しその機能や形態が進化していることです。また、選手の車いすの操作技術も凄いと感じました。

車いすの歴史

車いすの発祥については明確な背景がありませんが、車いすの原型は16世紀にヨーロッパで生活の中で使用されることがきっかけとなり知られるようになりました。

有名なのはスペイン王フィリップⅡ世が使用していた1595年に作られた下肢障害者用の車いすです。

4つの小型の車輪があり、リクライニングや小型の車輪が付いており、挙上式のフットサポート機能を備えた介助型の車椅子です。
その後、進化して18世紀にデザインも美しくなり駆動方式になりました。

19世紀に自転車が大流行したことで、現在の原型となる大車輪を駆動して自走できる形に変化し、ゴム製の車輪となり屋内、屋外の移動が快適にできるようになったといわれています。
日本では鎌倉時代に使用しているのがみられたといわれ、国産の車いすの製造は大正時代とされています。

スポーツがきっかけで車いすが発展

日本の戦後は、障害をもつ方が社会復帰をすることは余り考えられていなかった時代でしたが、1964年(昭和39年)に開催された東京パラリンピックで来日した海外の選手が自立した生活を送り、車いす自体も高度な機能を備えていることに影響を受け、それがきっかけとなり日本でも改革が進められるようになりました。

そしてこの頃にリハビリテーション医学が導入され医療機器として発展していきました。

スポーツで使用する車いすの種類

競技用の車いすは日常で使用する車いすとは異なり、競技の特性に合わせた形状や機能をもちます。
また、選手の身体機能を補うようにオーダーメイド仕様となっています。

[陸上競技用車いす]

マラソンなどで使用されるレーサーという車いすです。

車体は軽く空気抵抗を受けにくい前輪が前方に出た3輪タイプで高速走向が可能な仕様になっています。

[バスケットやラグビー用車いす]

バスケットやラグビーでは、選手同士が激しくぶつかり合う競技でもあり前方にバンパーが付いているのが特徴です。
ラグビーで使用されている車いすは選手みんなが同じ様式の車いすかと思っていましたが、攻撃型と守備型で形が異なります。

     

みなさん気付いていましたか?

[テニス用車いす]

テニスなどターンやダッシュなどの動きが多く小回りが必要な競技では、車輪が斜めに設計されているのが特徴です。
特にテニスでは、車輪の角度が大きくサーブなどで転倒しないように車いすの前後に小さな車輪が付いています。

スポーツ用の車いすは今でも進化し続けています。
フレームやハンドリム(駆動輪のを回転させる部分)は動きに強く、かつ柔軟性がある素材が使用され軽量化されています。
最も大事なのは選手が座るシートだそうです。
選手が座るシートの高さや膝のポジションによりタイムが変わるといわれています。
車いすも体の一部なので各選手に合わせたものが必要なのですね。

私たち柔道整復師は、臨床現場で車いすを使用する患者様のサポートをすることがあります。
安心して快適に使用してもらえるように配慮していきたいと思います。

最近、日本医専のお母さんと認められた私です。
もうそんな年齢になったんだな~と思いながら、日々学生の心配をしています。
学生はみんな素直でいい子ばかりです。
少し手が掛かるところもありますが夢に向かって頑張って欲しいと思います。
日本医専のお姉さんと呼ばせるために超音波美顔器を購入しました。
効果の程はわかりません。(本当は肌荒れが気になるから買ってみました。(*^-^*))
お姉さんと言われたら効果が出ているのだと・・・・・思います。

本校柔道整復学科専任教員
柔道整復師・鍼灸師 川崎有子

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