柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校
(2025年4月 校名変更予定)

柔道整復学科 BLOG

【片橋先生コラム・第12弾】~もうひとつのオリンピック~

2021/09/17

こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。

片橋先生によるコラム・第12弾!

もうひとつのオリンピック

みなさん、こんにちは。柔道整復学科専任教員の片橋です。
暑さが急に和らぎ、長袖を着る日もでてきました。
いかがお過ごしでしょうか。

夏の大きなイベント東京2020オリンピックが終わりました。1年延期して開催国である日本が緊急事態宣言の中、ほぼ無観客で開催という異例のオリンピックでしたね。

さて、みなさんはオリンピックの起源をご存知ですか?
そう、古代ギリシャですね。
ギリシャ神話に出てくるゼウスをはじめ多くの神々を崇めるオリンピア信仰の宗教行事だったのです。
全裸で行っていたため、出場者は男性だけ。戦車競技があったなんて話を聞いたことがあるかもしれません。
この古代オリンピックは何と紀元前9世紀ごろから393年の第293回、1169年間も受け継がれたそうです。

今回の東京オリンピックは第32回です。
近代オリンピックのはじまりは1896年で第1回大会はオリンピック発祥の地ギリシアのアテネで開催されました。
復興を提唱したのはフランスのピエール・ド・クーベルタン男爵。
NHKの大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で覚えている方も多いでしょう。
ではアジアで最初のIOC委員となったのは?はい、嘉納治五郎先生ですね。
柔道の創始者ですね。
柔道整復師には柔道がついていますから、もちろん関係があります。

さらに新しいのが1960年に第1回と位置づけられたもうひとつの(Parallel)+オリンピック(Olympic)、パラリンピックです。

第2回は1964年の東京大会です。
はじまりは1948年、医師のルードウィッヒ・グッドマン博士の提唱によって、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会です。
第2次世界大戦で主に脊髄を損傷した兵士たちの、リハビリの一環として行われたそうです。
「リハビリテーションrehabilitation」はなじみのある言葉ですが、医療の分野では非常に新しく、正確な意味も一般には伝わっていません。
re(再び)+ habilis(適した)はすなわち再び適した状態になることで、復職、復権、名誉回復と訳されます。
体の機能回復にとどまらず、病気や犯罪からの社会復帰、壊れた建物の復旧など非常に広い意味で用いられているのです。

東京2020パラリンピックの大きなテーマが多様性でした。アスリートも彼らの支援者も大会の運営者も同じ目標に向かってそれぞれのカラーでキラキラと輝いていました。


(監修/片橋るみ先生:柔道整復師 介護支援専門員)

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