【コラム】再進学と失業手当について
2022/06/19
皆さん、こんにちは。
日本医学柔整鍼灸専門学校です。
近年ますます「今年こそは夢を追いかけたい。」「ブラック企業を辞めてスキルアップしたい。」という社会人が増えています。
しかし、仕事との調整が難しく転職や退職をして再進学するというケースがあります。
そこで今回は、再進学と失業手当についてお話ししたいと思います。
そもそも失業手当とは?
雇用保険加入者が失業した際に生活や就職活動の補助として受け取ることができる手当のことです。
手当を受ける条件は?
①退職するまでの2年の間に、雇用保険の加入期間が12カ月以上あること。
(ただし、会社が倒産したりなど、会社の都合で退職した場合や、自己都合でも正当な理由があった場合などは、その期間が1年間で通算6カ月以上と半減されます。)
②今すぐ働ける状態で就職しようという意思があり、就職活動をしていること。
また、雇用保険は原則として働いている会社が加入させる義務があります。
もし、会社側の問題で雇用保険に入っていなく、失業手当をもらえない場合は、会社に損害賠償の請求ができることがあるので専門家に相談しましょう!
さて、いよいよ本題。
社会人が退職して進学をした場合、失業手当は利用できるかについてです。
答えは、原則できません。
ただし、夜間学生と通信制ならば可能性があります。
失業手当は「今すぐ働ける状態だけど仕事がなくて失業中」場合に支給されます。
なので、学生の場合は「すぐに働ける状態ではない」と考えられるため、もらえないケースが多いです。
しかし、夜間学生や通信制の場合は働けるとみなされる場合が多く、就職活動を問題なく行えば手当を貰えることが多いです。
(日本医専の夜間部は対象となる可能性が大いにあります!)
ちなみに退職する理由は人それぞれだと思いますが、パワハラやセクハラ被害にあった、残業時間が多すぎる、明らかに業務が過大で耐えられないなどの理由もあると思います。
このような理由で退職をする場合は、ハローワークや専門家に相談をすれば「自己都合退職」ではなく「会社都合退職」で退職できる可能性があります。
例えば、3か月連続で残業が45時間を超えている場合は、勤怠をコピーしてハローワークに持って行ってください。
「会社都合退職」になる可能性があります!
また、令和2年10月の法改正で失業手当が人によって早めに貰えるようになりました。
今までは自己都合で退職をした場合、待機期間(1週間)+3カ月間の給付制限期間(もらえない時期)がありました。
しかし、法改正でこれから5年間のうち2回までは給付制限期間が2カ月に短縮されました。
ぜひ、この法改正を有効活用していきたいですね。
(詳細はハローワークにてご確認いただけます!)
再進学について
会社を辞めてまで再進学することに疑問や抵抗がある方もいるかもしれません。
また再進学した後、ちゃんと理想の仕事に就けるか不安を抱く人もいると思います。
確かに社会人の再進学は体力と費用への負担は大きく、一歩を踏み出すのは勇気がいることです。
その一方で近年、日本は厚生労働省を中心に「社会人の学びなおし(リカレント教育)」に力を入れています。
この背景には技術進化のスピードが早まり、社会人が学生時代に学んだことが時代の変化についていくことが出来なくなり、置いていかれる人が出てくることを防ぐ目的があります。
そのため、国は社会人の教育環境の整備を進めています。例えば 教育訓練給付金等が挙げられます。
このように入学前の失業手当、入学後の教育訓練給付金をうまく組み合わせて活用すれば再進学の負担は大きく減らすことができます。
まずは、ハローワークに行ってどの制度が利用できるか確認をしてきてくださいね!
ちなみに、日本医専の夜間部(柔道整復学科、鍼灸学科)は、教育訓練給付金の対象で活用ができます!
また柔道整復学科に関しては日本医専独自の学費減免制度があり、一緒に組み合わせることで更に負担を減らせます!
(詳しくはこちらの夜間部をご覧ください!)
最後に
皆様の中で再進学を検討したいが最初の一歩をどのように進めれば良いか悩んでいる方、
進学しようか迷っている方がいらっしゃれば気軽に日本医専のオープンキャンパスや個別相談会にお越しくださいね!
皆様のキャリアアップを応援しております!
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こんにちは!! 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 川﨑先生コラムの第55弾をお届けいたします! スポーツカッピングで筋膜リリース カッピングとは、「吸角(きゅうかく)」「吸い玉」「抜罐(ばっかん)」などと呼ばれるもので、数千年にわたる中国医学療法の一つです。 カッピングは、道具や薬など医療が発達していない時代に、虫などの毒や化膿した傷の排毒排膿の目的で使用されていた道具でした。 昔は、口で吸い上げていたものを動物の角を使用するようになり、現在の方法に発展していったものです。 治療院などで使用する吸い玉の方法は、火とアルコールを使用し真空状態にしてガラス玉を患部に吸い付ける方法を用いられることが多いです。 吸い玉内の空気を抜いて陰圧を利用し、体内から体外へ皮膚面を引っ張る刺激を与えるのが吸い玉の特徴です。 しかし、火やアルコールを使用した方法は使用自体が複雑で火傷のリスクがある方法なので、簡便で安全に使用しやすい吸引ポンプを使用した方法を用いる治療院も多くなりました。 スポーツ現場では、火の使用や大掛かりな仕様のものは使いづらく、フィールドでもコンディショニングケアができる安全なシリコン製のカッピングを使用します。 シリコン製カッピングであれば、軽量でコンパクトなので持ち運びがしやすく身体の凹凸にも適応しやすいメリットがあります。 スポーツカッピング スポーツカッピングとは、シリコン製のカップを使用して筋肉や靱帯などの組織を吸い上げながらマッサージすることで組織間にすき間を生み出し、筋膜の癒着を剝がしていく方法です。 筋肉は筋膜という薄い結合組織で包まれています。 筋は、筋全体を覆う「筋外膜」、筋線維を束ねる「筋周膜」、筋線維を包む「筋内膜」の3つの構造になっており、筋膜はそれぞれの隣接する組織が擦れ合って摩擦が生じるのを防ぐ役割をしています。 筋膜はコラーゲンでできており約85%が水分です。 筋膜が癒着することはこの水分が血行不良により脱水状態になっています。 その状態で活動を繰り返していくと筋膜が引っ張られ筋肉や腱、靭帯に小さな傷をつけて瘢痕組織を作ることになります。 これが、柔軟性の低下や血行不良を引き起こす原因となり、正常な筋膜まで引っ張ってしまい体の動きを制限し、最終的にケガにつながってしまいます。 スポーツカッピングは、筋肉の使い過ぎや疲労が蓄積すると筋膜組織の萎縮や癒着が生じ動きが悪くなっていくのを予防・改善し、筋肉の柔軟性を引き出し、関節の可動域を拡大させ凝りや痛みを軽減させる効果的な方法として取り入れられています。 スポーツカッピングの効果 筋膜は、同じ姿勢の維持、歪んだ姿勢、筋疲労、筋肉痛、運動不足、ケガの後遺症、ストレス、水分不足、栄養不足などで硬くなり癒着を起こします。 基本的には血液循環不良がベースにあります。 効果としては、筋膜の癒着改善・関節可動域の向上・血流の促進・組織代謝の亢進・筋肉痛緩和などの効果が期待できます。 また、自律神経の調節や免疫機能の向上、ホルモンバランスの調節、そして、近年問題となっている女性アスリートの健康障害、婦人科問題などの改善も期待できます。 スポーツカッピングの使用方法 スポーツカッピングの使用は、練習の前・後、練習中や試合のハーフタイムに使用することがあります。 基本的な使用方法は、マッサージオイルを肌になじませ、シリコン製のカップを患部に吸着させて、ゆっくりとスライドさせていきます。 その他、シリコンカッピングを吸着したまま、可動域訓練や筋膜リリースを行う方法もあります。 私の場合、ケアの後にテーピングを使用することがあるため、テーピングと併用できるマッサージクリームを使用して行うことがあります。 スポーツ現場で使用するマッサージクリームやオイルはペパーミントの香りを使用するようにしています。 ペパーミントは、気分転換や心の疲労を癒す効果もありますが、運動時の集中力を高め運動効率が高まる効果があります。 選手の好みやコンディショニングに応じた香りを使用するようにしています。 カッピングの痕が気になる 個人差による程度の違いがありますが、吸引により毛細血管を拡張させるため、吸引した箇所は丸い赤黒い斑ができ濃い赤や紫色の痕が残ることがります。 血行が悪い人や代謝が低下している人、体質により身体の状態により濃い色になることがあります。 体調が良く健康な場合は、ピンク色になり斑はほとんど出ません。 通常は3~10日前後で消えますが、血行が悪い人ほど痕が消えるまでに時間がかかることがあります。 終わりに スポーツカッピングは、東洋医学と西洋医学の考え方を備えた施術方法です。 手技による施術より短い時間で効果が出せるところも利点です。 私自身は、スポーツアロママッサージと一緒に行うとより効果的だと感じているので併用しています。 スポーツ以外でも、デトックス効果による美肌、美顔、セルライトの除去、冷えの改善、むくみの改善、腸内運動を活性化することで便秘にも効果が期待できます。 また、アトピー性皮膚炎や慢性的な疲労回復や肩凝り腰痛などにも効果が期待できます。 将来の資格取得を考えている方で、美容やスポーツに興味がある方は、是非!!本校のオープンキャンパスに来てくださいね。 柔道整復師・鍼灸師 本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子]
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