川崎先生コラム 第15弾「大掃除でギックリ!!腰痛に注意!」
2021/12/03
こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川崎先生コラムの第15弾!
今回のコラムでは年末にかけて接骨院で多くみられる腰痛について、予防や対処方法、コルセットの着用方法を詳しくご紹介します!
年末に近づいてきましたね。
新年に気持ちよく過ごしたいと大がかりな掃除を考えている方も多いのではないでしょうか。
大掃除が最初に始まったのは平安時代で、昔は囲炉裏や火鉢で薪を燃やしていたため煤(すす)がつき、その煤を払うために掃除をしていたことが起源といわれています。
また、大掃除はお正月に歳神様を気持ちよくお迎えするための神事として行われていました。
1年の厄を祓い身も心も清めて福を願う意味があり、新年を迎えるにあたって大事にされてきました。
年末にかけて接骨院で多くみられるのは腰痛です。
ほとんどの方が無理な姿勢や重い家具を持ち上げるなどが原因でギックリ腰になって来院します。
年末にギックリ腰になってしまったら思うように動けず、気持ちよく新年を迎えることはできません。
年末年始が台無しになってしまいますね。
特に腰痛を経験している方は再発予防をして作業をして頂きたいと思います。
主な腰痛疾患はどんなものがあるの
加齢に伴い起こるものは、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、脊椎変性すべり症、などがあり、スポーツなどをしていて成長に伴って起こるものは腰椎分離症があります。
また、先天的側弯症、姿勢不良による側弯症なども腰痛の原因となります。
腰椎圧迫骨折は高齢者に多く、病的なものとしては脊椎カリエスなどの感染症、胃癌や胆石症、尿路結石が原因で起こるものもあります。
重篤な場合も考えられるので、1週間以上経過しても痛みの変化がない腰痛は注意が必要です。
ギックリ腰とはどんなもの
ギックリ腰は、正式には「急性腰痛症」といわれるもので「魔女の一撃」ともいわれていて突然起こります。
朝、顔を洗おうと何気ない動作で起こることもありますが、重量物を持ち上げる、腰を急に捻る、両手を挙げて高い所の作業をするなどの動作で発症します。
突然、“ギクッ”と電気が走るような痛みを感じて力が入らず立てなくなるのが特徴です。
ギックリ腰では、腰椎の関節や椎間板に負荷がかかり捻挫や椎間板損傷を引き起こしていたり、腰を支える筋肉の損傷が起きています。
通常、1~2週間で症状は改善していきますが損傷が大きいと下肢にしびれが生じることがあり椎間板ヘルニアに移行してしまう方も多いため経過観察が必要です。
日常の疲労で腰部や背部の筋肉が硬くなっている方やもともと腰痛疾患がある方は発症しやすいので特に注意が必要です。
腰痛にならないためには
前かがみの姿勢では、腰部の筋肉に伸張ストレスがかかり、椎間板の圧迫負荷が増大します。
また、腰を反る姿勢では腰椎の椎間関節に圧迫負荷が増大し、これらの負担が腰痛の原因となります。
①不自然な姿勢をしない。
重量物を持ち上げるときは、片膝を床について十分に腰を下ろしてから荷物を体の側に引き寄せた状態で持ち上げましょう。
立った姿勢で上半身だけかがむ状態は椎間板にかかる負荷が最も大きくなります。
できるだけ無理な姿勢や中腰にならないように意識しましょう。
②こまめにストレッチをしましょう。
筋力が弱い方や柔軟性がない方は腰痛が起こりやすいです。
掃除中に疲労を感じたらストレッチをして体をほぐしながら行いましょう。
固まった筋肉にストレッチを加えることで血行をよくして老廃物をためないように働きかけます。
日常でもこまめにストレッチをして柔軟性を維持していくといいですね。
③冷えに注意しましょう。
寒くなると冷えによる血行不良が原因で腰痛になります。
筋疲労が重なると筋緊張が強くなり、更に血行不良が起きて疲れやすくなります。
腰にカイロなどをあてて血行を促進させ冷えを和らげるようにして下さい。
④コルセットを使用して予防しましょう。
腰痛がある方は予防を目的として着用することをお勧めします。
急に腰痛を発症してしまった場合、まずは患部を安静に保つことが重要です。
早期回復のために痛めた部位の炎症を抑えることを目的としてコルセットを着用しましょう。
また、コルセットを使用することで可能な範囲で行動することができます。
コルセットの着用の仕方
コルセットを煩わしく思い着用を嫌がる方がいます。
実はきちんと着用すれば腰が軽く、気持ちが良いという感覚があります。
大抵の方はお腹を締め付けていて肝心な腰部や骨盤を保護できていないことが多くみられます。
今回は正しいコルセットの着用方法をご紹介したいと思います。
腰の前にある出っ張った骨を確認して下さい。
上前腸骨棘という骨盤の出っ張りです。(写真①で黄色い丸印のあたりになります。)
上前腸骨棘から指2横指下にコルセットの下の縁を合わせるようにします。(写真①で赤い線のところです。)
※ここに合わせることで、座る際にコルセットが妨げになりません。
コルセットの下の縁を持ちながら骨盤を包むように軽く引っ張りながら留めます。
※この時に、コルセットの下の縁だけを引っ張るようにして骨盤を固定して下さい。
上部のところに指が入るくらい空間が空き、胃を圧迫していないことを確認して下さい。
※コルセットの下を引っ張らずに上方の縁を引っ張ってしまい、胃を圧迫して苦痛を感じる方が多いです。
サイドバンドを上から下に向かって骨盤を包み込むように留めて下さい。
※サイドバンドは固定力を調節するためにあります。強さは心地よく感じる程度に留めて下さい。
後からみるとしっかり腰部が支えられています。
コルセットにはたくさんの種類がありますが、基本的な着用方法は同じです。
コルセットを着用後、痛みが軽減して心地よく感じれば正しく着用できています。
コルセットの使用期間については、いきなり外してしまうと使用していなかった筋肉に負担がかかります。
そのため腰部の不安定感を感じ、再発してしまうことがあります。
しかし、長期間着用すると体幹のバランスが崩れ腰部の筋肉の衰えにつながります。
症状が改善してから徐々に外す時間を作るようにして下さい。
また、負担のかかる作業をする時だけしっかりと着用するなどして再発防止をしましょう。
回復後は軽いストレッチを行い、痛みを感じなくなったら筋肉トレーニングなどをしてコルセットに頼らない体作りを心がけて下さい。
みなさん、大掃除は幾日かに分けて作業を行い決して頑張りすぎないで下さいね。(*^-^*)
最近、髪を切りました。
今は写真の様に長くありません。
みんなにはどうしたの?と聞かれますが、ロングヘアーに飽きたのと毎日結ぶのが嫌になりショートヘアーにしました。
髪を洗うのが非常に楽でドライヤーも今までの半分の時間で終わります。
おかげで朝の出勤時間も少し早くなりゆとりができました。
何よりも気分サッパリで前向きな気持ちになりました。
モチベーションアップをするには、見た目から変化をつけることも一つですが、その他、内面や行動の変化をつけることもモチベーションアップにつながるそうです。
みなさんもなりたい自分を理想として変化をつけてみませんか?
川﨑有子 柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員
川﨑先生はオープンキャンパスも担当しております♪
12/11(土)14:00~16:00
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