川﨑先生コラム 第34弾「 受験生の心を支える~教員のエール~」
2023/02/24
こんにちは!
日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。
川﨑先生コラムの第34弾をお届けいたします!
受験生の心を支える~教員のエール~
国家試験目前になりました。
はり師・きゅう師の国家試験は2月26日(日)、柔道整復師の国家試験は3月5日(日)に実施されます。
本校の3年生は、ラストスパートをかけて自分の将来の夢を実現するために頑張っています。
見守る私たちは、ご飯を食べているか?体調を崩していないか?思い悩んでいないか?とても心配になります。
学生は合格まで気が抜けず、精神的にも大きな負担がかかりたくさんの勉強をしても不安で仕方がないでしょう。
それでも一生懸命立ち向かい努力している姿はたくましく誇りに思います。
私たちができることは、学習サポートと温かい言葉をかけてあげることにより心の負担を少しでも軽くしてあげることです。
しかし、声をかけるにしてもポジティブ過ぎても負担になるためとても配慮が必要です。
受験生の心中
1位は、もっと早くから勉強をすればよかったー( ;∀;)!
2位は、どこまで勉強すれば不安が解消されるのだろうか。
3位は、最後まであきらめずに頑張ることができるだろうか。
4位は、頑張っているけど結果が見えない。
5位は、3年間頑張ったからきっと大丈夫。合格するよ。
学生が国家試験前に思っていることは毎年ほぼ同じで変わりません。
時間に対しての後悔、勉強しても自信が持てない、モチベーションの維持に関することが多いです。
国家試験の勉強量は多く、時間をかけてコツコツと努力するしかありません。
やらなかった時に感じる後悔は、時間が経過するにつれて増大していく傾向があります。
それが心の負担に繋がってしまいます。
「努力は無限」です。
スタートが異なっても、コツコツ諦めないでやり抜けば☆逆転必勝☆もあります。
夢を力にかえて強い気持ちで成し遂げて欲しいと思います。
そういえば、2年生がこんな話をしていました。
3年生が、『早いうちから勉強した方がいいよ。自分は後悔しているから。』と言っていたよ。『だからそろそろ国試に向けて少しずつやらないとダメだよね。』
先輩から後輩へ、現実と向き合った結果の言葉をどう受け止めてくれているかわかりませんが、やらないといけない意識が出たことは良かったと思います。
先輩の努力しているカッコいい姿を見て、何事も「後悔先に立たず」ということがないように早めに学習習慣を身に着けてほしいです。
受験生にかける言葉
応援の言葉をかけたいけどプレッシャーになる言葉は控えたいですね。
まずは、日々の努力を誉めてあげることが大切です。
褒められることで認めてもらっていると感じ、奮起してくれる傾向があります。
そして頑張った自分に対しても自分で自分を褒めるようになり、心が満たされてモチベーションが上がっていきます。
NGとなる言葉は、自分の経験を押し付けるような話や、否定的な言葉です。
焦りと不安から自分はダメなのだと思ってしまいます。
また、必死に頑張っている状況に頑張れ!とか疲れている時にやる気出せー!もっと頑張れー!と言われると、これ以上頑張れないっていうほど頑張っているのに、これ以上何を頑張ればいいの?と思ってしまい、精神的に追い詰めてしまいます。
いつも自分を見てくれて頑張りを認めてくれていると思う言葉、緊張をほぐすような言葉を選び、信じて温かく見守ってあげることが大切です。
1年生・2年生のうちに身に着けること
1年生・2年生では学習習慣を身に着けることが大切です。
具体的に言うと「自己学習力」をつけることが最も大切です。
勉強をしない、または苦手という学生のほとんどは、学習計画が立てられず、自分が何から勉強すればいいのかも考えられていません。
また、勉強しているのに成績が伸びない人も学習計画が立てられていません。
勉強がうまくいく秘訣は、しっかりした学習計画を立てることです。
今日やるべき事は今日済ませる。という習慣がついている人と、明日以降やれば良いと思ってしまう人とでは、受験当日までの勉強量に大差がつきます。
自己学習のための計画を立てる
計画を立てる場合、
①まず勉強する科目を書き出し、科目に費やす時間や何をするべきかを考えます。
②一覧にしたら優先順位をつけていきます。
③1週間の中に振り分けていきます。毎日、同じ時間帯に勉強をするように計画を立てるほうがルーティン化できて勉強の習慣を身に着けることができます。
勉強に慣れていない人は、30分~45分程度の時間で区切り少しずつ増やしていくのも良いでしょう。
1週間の計画が実行できるようになったら学習範囲を広げて月ごとの計画を考えてみてください。
また、自分の学習方法はどのような方法が向いているのかを性格も踏まえて考えてみると効率の良い勉強ができるようになっていきます。
学習計画に沿って勉強するうえで特に大変なことは、計画を無視して楽しいことや好きなことをやりたい誘惑にかられることです。
自制心が必要となりますが、常に最善を尽くし、目の前の課題に集中してください。
もちろん、勉強を継続するために自分の時間も大切にしてバランスよく両立してくださいね。
自己学習力は就職しても役立つ
臨床で重要視しているものは、利他の心、倫理観、コミュニケーション力など相手を敬い、信頼関係を築き、道理やルールを守りながら仕事ができる人です。
その他に、自己研鑽力が身についているかどうかも重要とされます。
自己研鑽とは、自分自身を鍛えて、学問や仕事などの特定の分野の技術を向上したり、知識を深めたりすることです。
能力を上げることが自己研鑽です。
これは、計画性や自己学習力が身に付いていないとできません。
国家試験が終われば、次は有資格者として臨床現場に立ちます。
患者様の気持ちを汲み取り一人一人に合わせたオーダーメイドの治療を考えていく必要があります。
新人であるほど柔軟な対応をして自己研鑽に励むことで経験値が上がり、仕事を任される範囲が広くなります。
そして他者からの評価を得ることができるでしょう。
終わりに
受験を控えている学生にとって精神的なサポートが何よりも必要です。
周囲の励ましの一言が、心に深く響き勇気を出すことができます。
受験生の皆さん、努力が合格につながっています。今を大切にして頑張って欲しいと思います。
私は、見守ることしかできない日本医専のお母さんですが、学生の皆さんの3年間の成長は素晴らしく皆さんの努力も知っています。
残り少ない日々を諦めないで乗り越えてください。
そして何をするにも体が資本です。
健康であることも合格につながる秘訣です。
体調管理をしっかり考えていきましょう。
本校では、国試直前三禅問合宿を行っています。
朝6時半からランニングをして体と心を整えて、朝から夜まで勉強します。
勉強は辛いけど励まし合いながら参加しているそうです。
禅とは精神統一を表す意味があります。座禅のイメージで表すとわかりやすいですね。
もう一つは実体験をして体得する。という意味があります。
真実を体得するということになります。
そして三禅は、四禅の一つ前で「離喜妙楽」とも呼ばれ、楽と一境性が残る状態です。
心の浮動・後悔・落ち着きのない状態を排除し、心配事もなく集中し安らかになる状態を表します。
三禅問合宿は、心を落ち着かせて集中し課題を克服することで安らぎを得る。
つまり合格へ導くという気持ちが込められた合宿です。
柔道整復師・鍼灸師
本校柔道整復学科 専任教員 川﨑有子
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