文部科学大臣が定める今後のスポーツ施策の指針である「第3期スポーツ基本計画」では、「多様な主体におけるスポーツの機会創出」が12の施策の一つとして掲げられており、女性のスポーツ実施率の向上が強調されています。特に、東京五輪以降、女性アスリートの参加率が増加し、日本の女子スポーツ界においては、女性のプロリーグの設立や競技の多様化が進展、ゴルフやテニスだけでなく、サッカーのWE. LEAGUEやソフトボールのJD. LEAGUEなどが新設され、バレーVリーグやバスケWリーグのリーグ改革など、女性が高いレベルで競技を続ける環境が整備され、女性アスリートにはこれまで以上に高いパフォーマンスが求められています。これに伴い、選手達の課題に女性だからこそ共感でき、サポートできる人材の重要性が増し、柔道整復師においても女性人材ニーズは高まることでしょう。
今後の女子スポーツ界において女子柔道整復師の役割が重要性を増していく中で、日本医専から一人でも多くの「柔整女子」が活躍することを期待しています。
高橋 功さん
株式会社SEA Global取締役副社⻑、本校評議委員。