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2022/03/10その他
- 日刊ゲンダイヘルスケアにて連載中!「東洋医学を正しく知って不調改善」第十回
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校の広報です。 本校鍼灸学科教員が執筆する「東洋医学を正しく知って不調改善」の第十回が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 花粉症にはどんな漢方薬が効果があるのか 3つの観点から捉える 東洋医学では、アレルギー性疾患に対して、症状に対する治療とアレルギー体質を改善する治療を考えていきます。 漢方では3つの観点から捉えていきます。 生命活動を支えるエネルギーで、心や情緒、元気と深く関係する「気」。 体を巡りさまざまな組織を栄養しており、血流や体の栄養状態に関わる「血」。 体を巡り全身を潤す体液で、水分代謝や免疫システムに関わる「水」。 中でも「水」は鼻水、鼻づまりといった花粉症の症状と密接に関係があり、これらは主に水毒(水分代謝の異常や水の異常)の症状だと考えられています。 そのため、その水分代謝を整える漢方薬を中心として処方されることになります。 もし花粉症の治療に漢方薬を選ぶなら、最も強く表れる症状や自分が気になる症状を目安に、漢方を扱う医師・薬剤師らに相談するといいでしょう。 <<記事全文はこちら>> 天野 陽介先生(鍼灸学科専任教員) 北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。 日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの鍼灸学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/03/03その他
- 日刊ゲンダイヘルスケアにて連載中!「東洋医学を正しく知って不調改善」第九回
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校の広報です。 本校鍼灸学科教員が執筆する「東洋医学を正しく知って不調改善」の第九回が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 薬なしで花粉症の症状を抑えたい 自宅でできる方法は? 東洋医学では花粉症という病気を、その人の体質や体調の乱れ・悪化に伴う体の歪みによって引き起こされる病気としています。 そのため、体質改善のための全体治療と、今の症状を緩和させる部分治療の2方向で対策を講じます。 まず全体治療では、その人の体質によりますが、おへその部分のツボ、神闕(しんけつ)にお灸をします。 もし体が疲れていたり弱っていると感じた時は、カイロなどで温めることをお勧めします。 そして次に部分治療ですが、こちらは小鼻のすぐ両脇の迎香(げいこう)と、その小鼻から指1本分外の巨りょう、そして両眉の中央点にある印堂(いんどう)というツボを、親指や人さし指で軽めに3秒間、3セットで押してみると症状が改善します。 これらの治療と並行して、花粉症になりにくい体質になることも重要です。 そのため東洋医学では、症状別に合わせた食事も推奨しています。 東洋医学ではアレルギー反応が出ることは悪いことではなく、異物を排除しようとする体の働きと考えます。 ですからあまり症状について深刻に考え過ぎないことが大切です。 神経質になればかえって心身のバランスが崩れることもあります。 薬などで、にわかにその症状を止めようとするのではなく、時として気長に付き合いながら体質改善することも必要です。 <<記事全文はこちら>> 渡邊 靖弘先生(鍼灸学科専任教員) 日本伝統鍼灸学会理事 和ら会会員 はり師 きゅう師 あん摩マッサージ指圧師 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの鍼灸学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/02/24その他
- 日刊ゲンダイヘルスケアにて連載中!「東洋医学を正しく知って不調改善」第八回
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校の広報です。 本校鍼灸学科教員が執筆する「東洋医学を正しく知って不調改善」の第八回が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 持病で薬を飲んでいても漢方薬をプラスして問題はないのか 私の経験から言えることは、慢性疾患の場合、普段から飲んでいる薬(西洋薬)に漢方薬をプラスするのは基本的にはOK。 ただし、併用する場合でも同時に服用するのは避けた方がいいでしょう。 併用する場合は、漢方薬に詳しい医師か薬剤師に、併用がOKか、確認してください。 併用してはいけない「併用禁忌」というものがあり、現在のところ、「間質性肺炎」を引き起こすリスクが高いとされる「インターフェロン製剤」と「小柴胡湯」のみが忌避されています。 2種類以上の薬を同時に服用する場合に注意したい点は、一方の薬の薬効が期待通りに表れなかったり、逆に効果が増幅されるなどのいわゆる「相互作用」が起きること。 これらは絶対に避けなければなりません。 漢方薬に限らず、たとえば2カ所以上の病院で処方された薬を自分の判断で併用することは避ける。 繰り返しになりますが、必ず医師や薬剤師に確認の上、併用してください。 <<記事全文はこちら>> 王 瑞霞先生(鍼灸学科専任教員) 中国山東中医薬大学卒業 中国北京中医薬大学大学院修了 日本大学医学部医学博士 鍼灸師 登録販売士 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの鍼灸学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/02/17その他
- 日刊ゲンダイヘルスケアにて連載中!「東洋医学を正しく知って不調改善」第七回
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校の広報です。 本校鍼灸学科教員が執筆する「東洋医学を正しく知って不調改善」の第七回が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 漢方薬と西洋医学の薬との違いはなにか 副作用は出にくい? 西洋医学の薬は、大部分は実験的に研究され、そのほとんどは化学合成された単一成分でできています。 そのため細菌を殺す抗生物質、胃酸を抑える制酸剤といったように、診断のはっきりした疾患や緊急処置の必要な疾患などへの作用が得意となっています。 一方、漢方薬は、虚弱体質に伴う疾患や症状、免疫異常疾患、心身症、不定愁訴、神経症など、検査の数値にはっきり異常が出なくても、自覚症状を伴う機能的異常の改善を緩やかに行うことが得意といえます。 そのため副作用については全くないわけではありませんが、その頻度や度合いは西洋医学の薬に比べ低いといえるでしょう。 このように病気に作用する西洋医学の薬に対して、病人の個人差を含めて病気に作用するのが漢方薬なのです。 <<記事全文はこちら>> 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの鍼灸学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/02/10その他
- 日刊ゲンダイヘルスケアにて連載中!「東洋医学を正しく知って不調改善」第六回
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校の広報です。 本校鍼灸学科、専任講師の山中 直樹先生の記事「東洋医学を正しく知って不調改善」の第六回が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 西洋医学では病気と診断されない「未病」とはなんだ? 東洋医学では昔から未病という考え方があります。 読んで字の通り、「未だ病まず」ですから、まだ病気になっていない状態を言い表しています。 「なんとなく調子が良くないからと病院で検査をしたけど、異常なしと言われた」 こんな経験はありませんでしょうか? 数値や検査画像などで異常が見つからなければ、西洋医学では病気と診断されません。 「だったら治療する必要がない?」 いえいえ、東洋医学ではそうはなりません。 まだ発病していないだけで、体のバランスが崩れ、病気に向かっている状態と捉え、そんな病気の芽を未然に摘む(治す)ことが東洋医学ではもっとも大切なことと考えるのです。 軽いうちに異常を見つけて病気を予防する未病は、高齢化社会を迎えた日本においてこれからますます重要になっていくことでしょう。 <<記事全文はこちら>> 山中 直樹先生(鍼灸学科専任教員) 健康長寿・認知症GoldーQPD実践セミナー地域フロンティア代表。 健康長寿・認知症GoldーQPD実践セミナー講師。 鍼灸師・柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師。 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの鍼灸学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2022/02/08その他
- 日刊ゲンダイヘルスケアにて連載中!「東洋医学を正しく知って不調改善」第五回
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みなさん、こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校の広報です。 本校鍼灸学科、専任講師の天野 陽介先生の記事「東洋医学を正しく知って不調改善」の第五回が日刊ゲンダイヘルスケアに掲載されましたので、ご紹介します! 鍼灸師によって効き方に違いはある? 感受性、相性、熟練度… 基本的に、鍼灸の刺激に対する生体反応の仕組みには個人差はありません。 ですから一定の資格を持つ鍼灸師であれば、誰でも同様の効果はあるわけですが、現実には患者さん側で「効いた」「イマイチ」など、実感の程度に違いがあることも事実です。 それにはさまざまな原因があります。 まず挙げられるのが、患者さん自身の感受性の違いです。 弱い刺激を好む方から、強い刺激を好む方など、受け手側(患者)も千差万別で、それらに合った治療方法が、治療効果をより実感しやすいという面があります。 また、患者さんと鍼灸師との相性の良し悪しもあります。 相性が良いと思えばその鍼灸師への信頼も増し、治療効果を実感しやすいということです。 もしひとつの治療院で鍼灸の効果を十分に感じられないと思っても、あきらめずに別の鍼灸師を探してください。 きっとあなたに合った鍼灸師に出会えることでしょう。 <<記事全文はこちら>> 天野 陽介先生(鍼灸学科専任教員) 北里大学東洋医学総合研究所医史学研究部客員研究員も務める。 日本伝統鍼灸学会、東亜医学協会、全日本鍼灸学会、日本医史学会、日本東洋医学会所属。 週末のイベントでは先生ともお話しができます! >>オープンキャンパス情報はこちら 先生のコラムや授業の様子がわかる! >>ほかの鍼灸学科ブログはこちら まずは日本医専を知ろう! >>資料請求はこちら]
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2021/10/12その他
- 【コラム】「マスク肌荒れ」を防ぐには
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こんにちは。 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 こんにちは!日本医学柔整鍼灸専門学校です。 毎日のマスク生活は肌への負担も増えてしまっているせいか、マスク肌荒れ・マスクかぶれを実感する人も増えているようです。 1、マスク肌荒れの実態 企業によるマスク生活に関するアンケート調査では、1カ月にほぼ毎日マスク生活という人が約70%、さらには1年以内でマスクによるお肌トラブルを経験したことのある人は約3人に1人というほど、最近ではマスク生活によるお肌トラブルを感じている人が増えています。 ■マスク肌荒れの具体的症状 1、 湿度変化による皮膚炎 マスク内の温度変化によって肌荒れが起きる原因のひとつとして湿気による蒸れがあります。 湿度は一見お肌に潤いを与えてよさそうなイメージを持ってしまいがちですが、マスク着用による過剰な湿度ではお肌がふやけてしまい外部環境の影響を受けやすくなります。 暑い日は汗や皮脂の過剰分泌がかゆみを引き起こすこともあります。 マスク蒸れで発生した菌によって皮脂分解物が刺激となって「脂漏性皮膚炎」などの皮膚炎を発症してしまいます。 2、 マスクのつけ外しによる摩擦 日中飲み物を飲んだり、食事をしたりするときにマスクを外すこともありますが、このマスクのつけ外しのたびにお肌とマスクがこすれて、摩擦ダメージを受けています。 これによってかゆみやかぶれの原因となってしまいます。 3、 マスクを外したときの乾燥 ずっとマスクをしているとマスクの中は湿気で蒸れている状態ですが、これがマスクを外すことによって溜まった湿気が急激に蒸散することでお肌の中の水分まで一緒に奪われてしまうのがマスク乾燥です。 特にこれからの季節乾燥しやすい秋冬は余計に肌のかゆみを感じやすくなってしまうので注意したいシーズンです。 マスク荒れやかぶれを防ぐためには、マスクの内側で汗をかいたらこまめに拭いて、拭いたあとには保湿ケアをしっかりしましょう。 2、不織布マスクの肌荒れがつらいときに これまでは若年層でウレタンマスクが流行ったり、布や絹などデザイン性の高いマスクをしている人もよく見かけましたが、デルタ株の流行で不織布マスクを着用する人が増えてきました。 スーパーコンピューター富岳でもウイルス対策として最も有効なのは不織布マスクという結果も発表されました。 でも不織布マスクだけを着用したら、肌荒れがひどくなってしまったという人も少なくありません。 不織布マスクはウイルス対策としては有効でも、息苦しい・蒸れる・ごわごわするなどの着け心地ではウレタンマスクや布マスクに比べて気になるところもあります。 効果的でもお肌にダメージを与えてしまうのは悩ましいですね。 その対策として「二重マスク」もおすすめです。 夏の暑い季節は避けたい二重マスクですが、これからの秋冬シーズンであれば可能かもしれません。 ・不織布マスクの下に1枚あることで、不織布が直接に触れなくなる ・蒸れをもう1枚のマスクに吸収させることでさっぱりした使用感になる ・2重にすることでフィルター機能が強化できる ・汚れてもすぐに替えられるため衛生的 二重マスクをするときには、吸湿性・通気性がよく肌に優しい素材がおすすめです。 肌荒れが気になる方も安心して使えるシルクなどもよいでしょう。 ワクチン接種は進んでいるものの、もうしばらく続きそうなマスク生活。 少しでも快適かつ健康に、そして肌荒れを防ぎながら過ごていきたいですね。 授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん! >>ほかの鍼灸学科コラムはこちらから まずは日本医専について知ろう! >>日本医専の資料請求をする]
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2021/09/30その他
- 【コラム】不眠症について
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こんにちは!日本医学柔整鍼灸専門学校です。 今回は『不眠症』について解説します。 1、 不眠症は国民病?! 厚生労働省の調査では、日本人の5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答してします。 さらに加齢とともに不眠は増加していくため、60歳以上の方では約3人に1人が何らかの睡眠問題に悩みがあるようです。 実際に睡眠の悩みで通院している方の20人に1人は不眠のため、睡眠薬を服用しているという調査結果でした。 今や不眠症は特殊な病気ではなく、国民病とも言えるほど、よくある普通の病気です。 さらにはコロナ禍で生活のリズムか崩れて、眠れなくなった方も増えてきているようです。 2、 不眠症の4つのタイプ 不眠症の定義とは、「眠れないなどの睡眠問題が1カ月以上続き、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する病気」です。 この不眠症には大きくわけて4つのタイプに分けられています。 ① 入眠障害(なかなか寝付けない) ② 中途覚醒(眠りが浅くて夜中によく目が覚める) ③ 早朝覚醒(朝早くに目が覚めてしまう) ④ 熟眠障害(ぐっすり眠った感じがしない) 睡眠時間には個人差がありますが、日本人の平均睡眠時間は7時間程度です。健康な人でも年齢とともに「中途睡眠」や「早朝覚醒」が増えてきます。 不眠症とは、不眠というだけでなく日中に不調が出現することが問題です。 3、 不眠症の原因 不眠症は1つの病気ではなく、大部分の不眠症はそれぞれ原因があります。 ① 仕事や家庭環境・人間環境によるストレス ② 睡眠習慣の問題や睡眠リズムの崩れ ③ うつ病や適応障害などの精神疾患 ④ 睡眠障害無呼吸症候群や脳神経疾患・呼吸器疾患などの基礎疾患 ⑤ アルコールや薬の影響によるもの ⑥ 周囲の環境(寝室の温度湿度・騒音・光など) 多くの場合、周囲の環境によるストレスや変化、睡眠リズムの乱れや睡眠障害が原因です。 なかでも、睡眠時無呼吸症候群・レストレスレッグス症候群・周期性四肢運動障害・うつ病による不眠は専門施設での検査や診断をおすすめします。 4、 不眠症への対処法 不眠症の対処法の第一歩は先に述べたようにさまざまな不眠の原因を診断して、取り除くことです。そして、自分に合った安眠法を工夫して、睡眠の質をあげるための生活習慣や睡眠リズムを整えるとよいでしょう。 ① 就寝・起床時間を一定にする ② 睡眠時間にこだわらない ③ 太陽の光を浴びる ④ 適度な運動をする ⑤ 自分なりのストレス解消法を見つける ⑥ 寝る前にリラックスタイムをつくる ⑦ 寝酒はNG ⑧ 寝室は快適な環境作りをする 眠れない日が続くと不安になり、焦れば焦るほど目が冴えて、さらに不眠恐怖への悪循環に繋がってしまうこともあります。 大切なことは眠れないことを一人で抱え込まないことです。自分に合った安眠法を探したり、専門家に相談するなど解決策を丁寧に探していきましょう。 この秋は、ぐっすり眠れますように。 授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん! >>ほかの鍼灸学科コラムはこちらから まずは日本医専について知ろう! >>日本医専の資料請求をする]
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2021/09/22その他
- 【コラム】冷房病(クーラー病)対策
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こんにちは! 日本医学柔整鍼灸専門学校です。 9月になってから気温30℃以下の日が増えてきましたが、まだまだ日中は気温が高く冷房をつけてしまうことも多いです。 今年はコロナ禍もあって夏の間も自宅で過ごす時間が多く「冷房病」になりやすかったのではないでしょうか? 今回は、冷房病はなぜ起こるのか、その対策についてお話させていただきます。 1、 冷房病とは 私たちの体は、夏になると体内での発熱を抑えて、さらに熱を逃がしやすい体質に変化します。 毛細血管を広げて放熱をしやすくしたり、汗をかいて体温を下げようとします。 夏はその体質なので、冷房の効いた室内にいても、血管が縮みにくくなっているので体内の熱が逃げやすく冷えたり、外との激しい温度差で自律神経のバランスが崩れやすくなっています。 自律神経は体温調節や発汗などをコントロールしているので、バランスが崩れると「冷え」に対して抵抗力が弱くなってしまいます。 この「冷え」によって起こる様々な症状が「冷房病」と言われるものです。 「冷房病」のおもな症状とは… ① 足腰の冷え ② だるさ ③ 肩こり ④ 頭痛 ⑤ 食職不振 ⑥ 神経痛 ⑦ 下痢 ⑧ 不眠 ⑨ 喉の痛み など 2、 冷房病への対策 冷房病はエアコンの使い方や、服装、食事、運動や入浴で予防や対策ができます。 毎日の生活習慣と深いかかわりがあるので、自分の生活を見直すと予防や対策ができます。 1、エアコンの使い方 ① 温度設定 ・エアコンの標準的な設定温度は25~28℃が良いとされています。 ・ただし体感温度は個人差があるので、寒さを感じない温度が基本です。 ・また、外気温との差が大きいと体へのストレスが強くなるので、外気温マイナス 3~4℃もひとつの目安です。 ② 「冷房」と「除湿」の使い分け ・外気温が30℃程度であれば除湿だけでも快適になります。 ・冷房は、温度を下げることが目的で、お部屋も温度も最も下がります。 ・除湿は、湿度を下げることが目的で、お部屋の温度は少し下がります。 ・ちなみに消費電力(省エネ性)は、除湿(ドライ)>冷房です。 ③ エアコンによる喉の痛み ・就寝時に無意識状態で口呼吸しているとエアコンから排出された乾燥した空気が 一晩中気管に入ることで、喉の腫れや痛みを感じることがあります。 ・エアコン内は水蒸気が溜まっているためカビが発生しやすく、カビを含んだ空気 を吸い込むと感染症にかかり、咳が出たり、喉が痛くあることがあります。 エアコンは掃除をして清潔にしておきましょう。 2、服装 冷えが原因で胃腸の調子が悪くなったり、腰が冷えると腰痛にもつながります。 オフェスのエアコンで温度や風向きで冷えを感じる場合には、上着を羽織ったり、腹部を温めると予防ができます。また冷気が直接当たらないように工夫したり、冷気が溜まりやすい足元はソックスやパンツの着用がおすすめです。 3、 食事 エアコンで冷えてしまった体には「温性食物」がおすすめです。 ショウガ、ネギ、ニンニク、玉ねぎ、かぼちゃ、チーズが代表的です。また、温かい飲み物や香辛料なども効果があります。 また、食事を抜くとカロリー不足から体が冷えやすくなるだけでなく、ビタミン不足からだるさや疲れを感じやすくなるので、温かい飲み物や温性食物を摂るようにしましょう。 4、 運動と入浴 冷えを最も感じやすいのは足元です。足元は心臓から遠いので血流の流れが悪くなりがちです。日頃からよく歩くようにして、足の筋肉を適度に強化して血流をよくしましょう。 また、入浴もおすすめです。暑い夏でもシャワーで済ませるのではなく、エアコンで冷えた体を湯舟でゆっくりと温めてあげましょう。お湯の中でふくらはぎを軽くマッサージするとより一層効果的です。 さいごに。 ストレスがたまると自律神経の動きが低下して、冷房病を起こしやすくなります。ストレスをためないように、適度なリフレッシュや快適な睡眠も忘れずに。 マッサージや鍼灸もおすすめです。 夏の冷房病をリセットして、元気に食欲の秋を迎えましょう。 季節の変わり目は体調を崩しやすいのでご自愛くださいね。 授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん! >>ほかの鍼灸学科コラムはこちらから まずは日本医専について知ろう! >>日本医専の資料請求をする]
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2021/09/16その他
- 【天野先生コラム】むくみ解消に効く!足つぼや家庭で実践できる東洋医学
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こんにちは。 日本医学柔整鍼灸専門学校 広報担当です。 寝起きに鏡を見たら顔がむくんでいる、夕方になるとふくらはぎがはる、足がむくんで靴がきつくなる、などを感じたことがある方は多いのではないでしょうか。 このような「むくみ」は、運動不足、生活習慣、ストレスや冷えが原因になって起こることが多いです。 今回はその「むくみ」の仕組みや自宅でできるセルフケア方法をお伝えいたします。 「むくみ」になる水分とは? 「むくみ」とは、細胞と細胞の間を満たしている水分(細胞間液)が過剰になった状態です。 そもそも、人は体(体重)の約60%が水分でできています。この、人の体を構成している水分を体液といいます。 体液の約3分の2(体重の約40%)は細胞の中にあり、細胞内液と呼ばれます。残りの3分の1(体重の約20%)は細胞の外にあり、細胞外液と呼ばれます。 細胞外液はさらに、血液中の血しょう(体重の約5%)と細胞と細胞の間を満たす細胞間液(体重の約15%)に分けられます。 細胞間液は、細胞内外あるいは血管内外を移動しながら、組織の新陳代謝、栄養供給、老廃物の運搬などを行っています。 そして、余分な細胞間液や老廃物は静脈によって回収され、体幹に環流し処理されます。 この細胞間液が過剰になった状態が「むくみ」となります。すなわち、血液や水分のめぐりの悪いと細胞間液や老廃物が停滞しやすく、「むくみ」が起こりやすくなる、ということです。 東洋医学では、過剰になり停滞した水分を湿と表現しています。また、水分や血液をめぐらせるエネルギーを気と表現しています。 「むくみ」に対しては、湿をめぐらして取り除く、気を活性化させることを考えて治療していきます。また、冷えはめぐりの悪さを引き起こすため、冷えていれば温めることもあわせて行っていきます。 「むくみ」に対するセルフケア セルフマッサージ ご自身の体をマッサージしたりストレッチしたりすることは、血流がよくなり、停滞した湿を流すのに効果的です。特に「むくみ」を感じやすい足では、ふくらはぎを気持ちがよい程度の強さで揉みほぐしましょう。さらに膝の裏を揉んだり、足首を回したりすると、より効果的です。 足のむくみ改善に効果的なツボに太衝(たいしょう)、三陰交(さんいんこう)、豊隆(ほうりゅう)、委中(いちゅう)、湧泉(ゆうせん)などがあります。 これらのツボを心地よい強さで1か所5秒程度押すことを、3セットほど行います。 鍼灸師が使う専門道具のひとつに円鍼(えんしん)あります。円鍼は適度な強さで肌をこすることにより、停滞したものを流していくときに使用します。 ご家庭では、スプーンの凸面を使って、ふくらはぎや脛(すね)の骨のすぐ後(かかと側)を、足首側から膝側に向かって軽くこすり上げるとよいでしょう。 体を温める 鍼灸師は、患者さんの体で特に温める必要があるツボを探し出して、お灸などをして温めます。 ご家庭でのセルフケアとして先に挙げたツボにセルフ灸を行うこともできますが、一度は鍼灸師にアドバイスを受けてから実施されることをおすすめします。 手軽に体を温める方法は、やはり入浴です。入浴には温める効果とともに、気を活性化させめぐらせる効果があります。ゆったりと入浴しながら、ふくらはぎや足裏のセルフマッサージ、足首まわし、ツボ押しなどを行うと効果的です。 食べ物 「むくみ」に効果的な食べ物には次のようなものがあります。 海藻類……湿を改善し、水分のめぐりをよくし、排泄しやすくする効果があります。 ハトムギ……胃腸の働きを助け、水分のめぐりをよくします。さらに、余分な水分の排泄を促します。 かぼちゃ、大豆……胃腸の働きを助け、気を活性化させます。さらに、余分な水分の排泄を促します。 生活習慣の改善 睡眠不足や、運動不足による筋力低下も「むくみ」やすい要因のひとつとなります。 十分に睡眠をとる、適度に運動をすることも「むくみ」改善や予防には必要です。 (監修/天野 陽介先生) 天野 陽介先生/本校鍼灸学科専任講師・古典勉強会顧問 鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、博士(文学) これから秋冬に向けて冷えも気になってくると思いますので、自宅でできるセルフケアをしっかりして気になる「むくみ」を解消しましょう! 他にもおうちでできるツボを紹介しております。 >>おうちでツボ講座はこちら 授業、ゼミの様子やコラムが盛りだくさん! >>ほかの鍼灸学科コラムはこちらから まずは日本医専について知ろう! >>日本医専の資料請求をする]