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鍼灸学科 BLOG

夏の疲れを解消!「気」と「血流」に流れに効くツボ

2019/08/27

夏まけ、暑気あたりなどと言いますが、「身体がだるい」「疲れやすい」「集中力がない」「頭痛」「不快感」「食欲不振」といった症状が現れるのは、いわゆる夏限定の慢性疲労=夏バテです。

夏バテのおもな原因は2つです。

①体温の変化が厳しい

通常の体温は36~37℃ですが、暑くなり体温が上昇すれば汗をかいて体温を下げます。
汗は体内のミネラル分も同時に体外に放出するので、そのときに大量にミネラルが失われます。それが原因となって、体調バランスが崩れて疲労感を感じやすくなります。

②栄養の吸収が悪くなる

外気の暑さによって消化酵素の効力が低下します。これによって栄養の吸収が悪くなり、食欲不振を起こします。また、暑くて冷たい飲み物を多く飲むことが増えるので、胃腸は冷えて消化不良を起こしやすくなります。

猛暑や台風という気候だったり、外の暑さと、冷房の効いた電車や建物内部との気温差に体がついていかず、夏風邪をひいてしまったり、だるさを感じたり湿気の多いこの時期は、“夏の疲れ”を感じている方も多いのではないでしょうか?

そんな時には、足や手、お腹にある夏バテ解消のツボを刺激して、体のだるさを和らげてみましょう。暑いからといってシャワーで済ませず、ぬるめのお風呂につかりながら、頭の中を真っ白にしてゆっくりツボを押してみましょう。
自分でゆっくりとツボを押すことそのものが、副交感神経を活発にして、体調回復のきっかけになります。

 

1、ぬるめのお風呂でゆっくり「足」のツボ刺激

①【解谿(かいけい)】…胃の不調、むくみ、頭痛

◎ツボの位置:足首の前側、足首を屈折したときに横に走るシワの中央くぼみあたりで、縦に走る腱と腱のあいだ
◎ツボの押し方:親指で5~10秒、ゆっくり押しながら刺激を何回か繰り返すと、足先の血行がじんわりよくなってきます。
そのあと、足の甲を足首から指先に向けてリンパを流すように撫でおろすと、足のむくみは取れてスッキリします。

②湧泉(ゆうせん)】…万能のツボ、血流を促して体力アップ

◎ツボの位置:足の裏、土踏まずの指側。足の指を曲げたときにくぼむところ
◎ツボの押し方:足の裏を上に向けて、両手の親指でぐいぐい強く押します。
ゴルフボールを下に置いて、転がしながら踏んでツボを刺激すると仕事中などのリフレッシュにもなります。

③足三里(あしさんり)】…気力や体力アップ、胃の不調、足の疲れにも効果的

◎ツボの位置:足の裏、膝の皿の外側。皿の下側のくぼみに人さし指をあてて指4本を揃えて置き、小指があたっているところ。一番くぼんでいるところ。
◎ツボの押し方:押すと少し痛みを感じます。親指で2~3分押しもみすると、足が軽くなってきます。

2、仕事中や移動中のちょっとした時間に「手」のツボ刺激

①【労宮(ろうきゅう)】…慢性的な疲労、ストレス、集中力不足

◎ツボの位置:手のひらの中央。手を握ったときに中指と薬指の先があたる中間あたり
◎ツボの押し方:反対の手の親指で痛いところを探し、強めに押します。
◎ツボの効果:緊張したとき、労宮を刺激すると気持ちが落ち着きます。

②【陽池(ようち)】…冷え性、肩こり、肌荒れ

◎ツボの位置:手の甲、手首のシワのやや小指側。手首の小指側にある骨頭から斜め上のくぼみ
◎ツボの押し方:反対の手で小指側からはさむように持ち、親指で強めに押します。小さく円を描くようにしてもいいでしょう。
◎ツボの効果:血行の流れを促し、体内の余分なものを排出します。

③【外関(がいかん)】…体が重だるい、朝がすっきり起きられない、目の疲れ

◎ツボの位置:手の甲、手首のシワの中央から指2本分ヒジ側。2本ある腕の骨の中間。
◎ツボの押し方:反対の手で小指側からはさむように持ち、親指のはらでゆっくりと刺激します。もみほぐすだけでも効果的です。
◎ツボの効果:胃腸の機能が低下しているときに働きかけをしてくれます。寝違えたときの特効ツボとしても効果があります。

3、寝る前にベットの上で、頭の中を空っぽにして「お腹」のツボ刺激

①【鳩尾(きゅうび)】…精神的な疲労やイライラ、緊張による食欲不振、不眠

◎ツボの位置:一般的に「みぞおち」と呼ばれるツボ。肋骨が交わる骨のへりから1~2㎝下がったくぼみ。
◎ツボの押し方:両手の人さし指、中指、薬指の指を立てて、息を吐きながら10秒くらいゆっくり、じんわりと押します。
◎ツボの効果:気持ちが張っているときは、仰向けで鳩尾のツボを触ってみると硬くなっていて、お腹に弾力性がありません。そんなときには鳩尾ツボとその周辺を手のひらでさするだけで、緊張がほぐれて効果があります。

②【巨闕(こけつ)】…体の疲労や内臓の疲労、ストレス、食欲不振

◎ツボの位置:鳩尾のツボから1~2㎝下。
◎ツボの押し方:両手の人さし指、中指、薬指の指を立てて、息を吐きながら10秒くらいゆっくり、じんわりと押します。

8月も終わりますが、残暑の厳しい日が続きます。
外気温と冷房の温度差で自律神経が乱れやすく、しかも湿気も高いので、体内の熱が汗として出にくい状態が続いて、熱や水分が体に溜まってしまいます。

仕事も忙しい、家事もたくさんある、でも体に疲れや毒素や水分が溜まってくる…。
そうすると食欲もなくなり体力が落ちていって、ますますやる気がなくなってしまう…。

こんな悪循環を断ち切るためにも、たまには頭の中を空っぽにして、ゆっくりとツボを刺激してみてはいかがでしょうか?

気血の流れをよくして、体にため込んでいる毒素や水分をデトックス!
健康でリフレッシュした気持ち、そして、キレイなお肌と顔や足のむくみもスッキリできるツボ押しをぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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