柔道整復師・鍼灸師を育成する専門学校

日本医学柔整鍼灸専門学校
(2025年4月 校名変更予定)

鍼灸学科 BLOG

【コラム】冬の対策「セルフお灸」で体調改善!

2019/12/17

こんにちは!日本医学柔整鍼灸専門学校です。

12月に入り、これからいよいよ冬本番の寒い季節がやってきます。

もともと身体が持っている自然治癒力を高め、健康増進に繋がる「お灸」。

最近では「お灸女子」という言葉が登場するほど人気のお灸についてお伝えします。

 

ホルモンの乱れによる不調の改善にも最適な「お灸」

お灸は2000年以上も前からおこなわれてきた東洋医学に治療法です。

全身に点在するツボにヨモギで作ったもぐさを置き、火をつけて温めることで刺激します。

もぐさを燃やした熱はツボに刺激を与え、自然治癒力を高めることができます。

 

お灸は、自律神経を整える効果が高いので、更年期症状などの女性ホルモンの乱れからくる体の不調の改善に適しています。

そして、体を温める効果もあるので、冬の寒い季節の冷え対策や、風邪予防にも最適です。オススメのツボ:三陰交、太渓

 

冷えとむくみ対策には「腎」を温めるツボにお灸を

寒いときに体がブルっと震えるのは、体の機能を守るために筋肉が自ら震えることで

熱をつくり出しているからです。

『冷え』とは体の熱を作れない、熱を体の隅々まで運べない状態です。

そのため、本来であれば回収されるはずの体内の水分や老廃物が手足の末端の皮膚の下にたまってしまい、これがむくみなのです。そして、むくみによってさらに冷えが進みます。

 

東洋医学では、体の熱をつくるのは老化をコントロールしている「腎」の動きであると考えられています。

「腎」の働きには、現代医学的な腎臓の「血液をろ過してカラダの中に老廃物を尿として排出する」という機能も含まれています。

冷えるとトイレが近くなるのは、腎が働きを高めて体を温めようとするためで、生理的に正常な現象です。そのため、逆に腎の動きが低下するとむくみの原因となるわけです。

 

冬の冷えとむくみ対策には、「腎」の働きを高める『太渓(たいけい)と関元(かんげん)』のツボへお灸をしましょう。『太渓』へのお灸はエージングケアにもつながります。

 

太りやすい冬の季節には肥満解消のツボ

季節の移り変わりにあわせてゆるやかに変化する私たちの体。

旬の食材はその季節に私たちの体が必要としている栄養を多く含んでします。

秋の食材は、夏の暑さで弱っている胃腸を元気にして、体を温め、冬に備えてたっぷりの栄養を体に蓄える役割があります。

そして冬のこれからの時期は、忘年会やクリスマス、そしてお正月と食べ過ぎ飲み過ぎになりやすい季節です。

 

東洋医学では、2つの体質『陽性体質』・『陰性体質』で肥満を考えます。

 

◆『陽性体質』

エネルギーの消費効率が高く、ストレスは体を動かすことで解消できるタイプ。

でも逆にストレスが溜まると食べ過ぎに走る。暑がりで冷たいものを好んで飲食するので、胃の周りに脂肪がたまりやすく、お腹まわりを中心に太る傾向。

オススメのツボ:内庭、曲池

 

◆『陰性体質』

エネルギーの消費が低く、ストレスは静かに過ごすことで解消できるタイプ。

胃腸の動きが弱くて胃もたれも起こしやすい。さほど食べていないので太ってしまう。

消化機能の低下で血液を作り出す力が弱く、体全体の循環が悪く滞ってしまうため肥満に。冷え性やむくみやすく、水太りもしやすい。

オススメのツボ:陰陵泉、足三里

 

お灸は、「温灸」と呼ばれる肌に火が直接触れないものがあったり、初心者向けに温度の低いもの、ハーブでいい香りのするもの、煙の出ないものがあったりします。

症状に合わせて「セルフお灸」で、心地よく感じる範囲で使ってみるといいでしょう。

 

【講師紹介】

学科長 青木 春美先生(楊 春紅先生)

取得資格
鍼灸師(日本)・鍼灸師(中国免許)・民間資格エステ(ナリス化粧品)
おもな担当科目
中医臨床・鍼実技
専門分野
美容鍼灸・卒後研修(中国鍼灸)中医学・中国語
ゼミ活動顧問
美容鍼灸ゼミ・卒後研修(中国鍼灸)
その他の活動
青木鍼灸あんま治療院開業

中国鍼灸と日本鍼灸のお互いの良さを知り、2つの鍼灸が施術できるメリットを学生に伝えたいと思っています。自分自身もレベルの高い鍼灸施術ができる臨床力を磨き、専門分野においても、独自の美容鍼灸の技術を日本医専の学生に伝えていきたいです。

 

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