日本医学柔整鍼灸専門学校 柔道整復学科 学科長の森下です。
本校では学校の方針として、海外での学びを推進しています。
前回に続き、来年の成都研修開始を目標に現在行っている視察の模様をご報告します。
視察メンバー:奥田相談役、鍼灸学科 学科長 天野先生、柔道整復学科 副学科長 青木先生、森下
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今回も中国四川省成都第一骨傷病院の視察の模様をご報告します。
今回も骨傷科です。
前日に手首の骨を骨折された患者さんの包帯交換と患部の確認、そして再固定の模様です。
骨折名は前腕骨遠位端骨折(コーレス骨折)でした。
患部の確認は3名で行います。
2名の先生が肘と手首を把持し互いに引っ張り合いながら、1名の先生が患部を慎重に確認します。
骨折部が少しズレていたのか、患部の微調整(再整復)をしました。
無事に終わるとそのまま直ぐに再固定に入りました。
固定方法を見て、私は目から鱗でした。
この骨折の場合、日本では肘関節と手関節も動かないように固定するのが一般的です。
私もずっとそうしています。
しかし、先生方はどちらの関節も固定せずに、骨折部のみの固定でした。
肘関節と手関節を固定しないことで両関節の拘縮が予防でき、また、骨折の治療で大切となる患部の血流促進効果も期待できます。
これは患者さんにとって大きなメリットとなります。
しかしこの固定技術は簡単ではなく、こちらの病院で代々受け継がれてきている技があるからこそ出来るのだと思います。
骨傷科の視察はまだ続きます。
2024.07.17
中国上海研修再開に向けて ⑥
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