鍼灸師について

鍼灸師×アロマセラピスト

鍼灸とアロマテラピーはとても親和性があるというのをご存知でしょうか。鍼灸の効果が注目されるにあたり、アロマセラピストの方がそのスキルを活かして鍼灸師へのキャリアアップを目指すケースが増えています。鍼灸とアロマテラピーの違いと共通点、この2つの技術をコラボレーションすることで得られる効果についてご紹介します。

鍼灸師とは?

東洋医学をベースとする鍼と灸を用いた施術をおこない、人間が本来持っている自然治癒力を高め、身体のバランスを整えることで、病気の改善や予防、健康回復を促す医療技術職です。鍼灸師とは、正確には「はり師」「きゅう師」という2つの医療系国家資格を持つ人のことをいいます。

アロマセラピストとは?

天然の植物から抽出したエッセンシャルオイル(精油)を用いて、アロマテラピー(芳香療法)をおこなう職業のこと。香りにはリラクゼーション効果やヒーリング効果があり、ストレス解消や身体の不調を改善する補助療法として役立てられています。アロマセラピストは香りのプロフェッショナルとして、精油の持つ特性を幅広く理解し、お客様とのカウンセリングを通して、どのアロマが適しているかを判断してアドバイスをおこないます。
アロマセラピストになるには、日本では国家資格、公的資格などはないため、民間資格の取得を目指して専門学校や認定校、各種スクールや講座を受講することが近道となります。

鍼灸とアロマテラピーの共通点

鍼灸とアロマテラピーは異なる施術法ですが、下記のような共通点もあります。

①心身のバランスを整える効果がある
鍼灸は鍼と灸でツボを刺激し、アロマテラピーは精油を用いた施術で、心身のバランスを整え、自然治癒力を高めるという点で共通点があります。いずれも不眠症や月経前症候群(PMS)、気分の落ち込みや不定愁訴などに効果があるとされ、薬や化学療法に頼らずにつらい症状が改善できるやさしい療法として注目されています。

②美容効果がある
美容鍼灸の施術は年々人気が高まっており、小顔やリフトアップ、肌質改善などの美容目的で鍼灸サロンに通う方も増えてきました。一方、アロマテラピーも、ローズやゼラニウム、クラリセージなどの精油を用いて女性ホルモンの分泌を促すことで、美肌効果が期待できます。女性にとっては嬉しい効果ですが、最近は女性のみならず、男性も美容鍼灸サロンに通ったり、アロマテラピーを楽しんだりする方が増えています。

③アンチエイジングにも役立つ
鍼灸もアロマテラピーも身体の内側から健康な美しさを引き出す効果があるため、結果的にアンチエイジングにも役立てられています。いずれも自然な美しさを保つ施術であるといえるでしょう。

アロマテラピーの技術を活かして、鍼灸師として活躍しよう!

上記のような共通点を活かして、鍼灸の施術にアロマテラピーを取り入れることが多くなっています。アロマテラピーと鍼灸の相乗効果によって、より高い効果が期待できるからです。

また、アロマセラピストの方が鍼灸師にキャリアアップを目指すことも増えています。アロマテラピーの仕事をする中で、「身体についてより深く学びたい」「もっと患者様の要望に応えたい」という気持ちが高まったという方が多いです。鍼灸師もアロマセラピストも、患者様にカウンセリングをおこない、一人ひとりに合った施術をするという点で共通しているため、比較的スムーズにキャリアアップしやすいことも目指す方が増えている要因でしょう。

アロマセラピストとしての知識を活かしたい、より施術の幅を拡げたいと考えている方、ぜひ鍼灸師へのキャリアアップを目指してみませんか。

【監修者】

本校鍼灸学科 専任教員 中根わたる

鍼灸師

本校鍼灸学科 専任教員 中根わたる
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