柔道整復師について

定年後のセカンドキャリアとしての柔道整復師

人生100年時代、雇用の流動化などを背景に、近年では「定年後も仕事をしたい」「何らかの形で社会に貢献したい」と考える方が増えてきています。
そんな中でおすすめしたい資格のひとつが「柔道整復師」です。ここでは、定年後のセカンドキャリアとしての柔道整復師について考えてみましょう。

セカンドキャリアとして柔道整復師を目指すことのメリットとは?

柔道整復師の仕事は、接骨院・整骨院の先生というイメージを持つ方が多いですが、病院の整形外科、スポーツトレーナーやパーソナルトレーナー、デイサービスなどの介護施設で働く機能訓練指導員など、その活躍の場は多岐にわたります。セカンドキャリアとして柔道整復師を考える際のメリットについてご紹介します。

1.独立開業ができる
柔道整復師は「開業権」が認められている医療系国家資格です。数ある医療系国家資格のなかでも、独立開業を目指せる資格は医師、歯科医師のほか、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師など、ごく一部に限られています。また、公的機関に認められ健康保険の取り扱いができる医療職であることは大きなメリットです。そのため、将来的には独立し、接骨院・整骨院を開業したいと考える人にとって、柔道整復師はおすすめの資格といえるでしょう。

2.定年がない、生涯現役で活躍できる
独立開業ができる資格ということからもわかるように、柔道整復師には定年がなく、生涯現役で働くことできます。国家資格という安定性とあわせて、確かな技術力があれば長期にわたって患者様に通ってもらうことができるため、生業として非常に息の長い仕事であるという点も魅力です。また、接骨院・整骨院勤務であっても、雇用先によっては定年制を設けていない所もあります。

3.ケガや病気予防、健康な身体づくりに関われる
柔道整復師はケガを診る医療専門職であることと同時に、身体に関するプロフェッショナルでもあります。日本の超高齢化社会において、ケガや病気にならない身体づくり=予防医療への関心はますます高まっています。柔道整復師の知識や技術は、そういった社会のニーズに対応できる無限の可能性を秘めています。これまでの接骨院・整骨院の先生という働き方はもちろんのこと、柔道整復師とスポーツ、美容、栄養学、メンタルケアなど、あらゆる分野の知識を組み合わせて活躍していくことが期待されています。

4.仕事を通じて地域や人と触れ合える
柔道整復師は、患者様の身体に触れ、会話をしてコミュニケーションをとることが多い仕事です。地域で人気のある接骨院・整骨院は“町のお医者さん”のように呼ばれ愛されており、地域社会になくてはならない存在になっています。また、部活やクラブチームのコーチが柔道整復師の資格を取得して、コーチ兼トレーナーという役割を担っていることも増えてきています。定年後、自分の技術をもって子どもたちやお年寄りと触れ合い、地域社会に貢献したいと考える方にとっては、自身の生き甲斐にもつながる、とてもすばらしい仕事といえるでしょう。

何歳からでも遅くない!中高年の方にもおすすめしたい国家資格のひとつ

近年では社会人の学び直し(リカレント教育)が一般的になり、大学や専門学校でも40代~60代の入学者が増加している傾向にあります。本校の柔道整復学科でも、入学者の約6割が社会人の方で、約2割が40代以上の方と、セカンドキャリアとして柔道整復師を目指す方が多く学んでおり、実際に卒業後も活躍しています。
誰もが生涯現役で仕事をすることを考える時代、国家資格を取得して活躍したいと考える方の選択肢のひとつといえるでしょう。

【監修者】

本校柔道整復学科 専任教員 伊藤恵里

柔道整復師(2004年取得)

本校柔道整復学科 専任教員 伊藤恵里
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