近年健康への意識の高まりから、スポーツジムやフィットネスクラブに通う人も増えてきています。その施設において、マンツーマンで指導をしてくれるプロが「フィットネストレーナー」です。今回は、私たちの健康をサポートしてくれるフィットネストレーナーについて紹介していきたいと思います。
柔道整復師について
フィットネストレーナーとは?どんな仕事?資格は必要?
フィットネストレーナーとは?
スポーツトレーナーの一種で、スポーツジムやフィットネスクラブなどで個人のニーズに合わせて運動プログラムを考え、サポートしてくれるトレーナーのことです。
日本スポーツ協会は、フィットネストレーナーとは「商業スポーツ施設において、スポーツ活動を行う者に対する相談及び指導助言を行うとともに、各種トレーニングの基本的指導等を職業として行う者。」としています。フィットネストレーナーは、個人のニーズに合わせて運動プログラムを考えてくれるため、一般の方でも効果的にトレーニングを行うことができます。
フィットネストレーナーの仕事内容
主に一般の方にマンツーマンで指導を行います。年齢や性別、体力、目的もさまざまな方に対し、科学的な根拠に基づく適切な運動プログラムを考えるのが仕事です。
①顧客とのカウンセリング
カウンセリングを行い、年齢や体力、病歴、トレーニングをする目的・ゴールを確認します。顧客に満足してもらうために最も重要なものです。カウンセリングの際に、顧客との信頼関係を構築します。
②トレーニングメニューの作成
カウンセリングの内容を踏まえてトレーニングメニューを作成します。
③マシン利用の指導やスタジオでのプログラム指導
トレーニングメニューが完成した後、それを元にジムエリアにおけるマシン利用の指導やスタジオでのプログラム指導などを行います。
④その他業務
フロントでの接客業務、データの入力や資料作成などの事務作業、場合によっては併設するカフェやショップでの接客を行うこともあります。
⑤生活改善コンサルティング業務
スポーツジムやフィットネスクラブを利用する方の目的は、ダイエットや体力づくり、筋力をつけたいなどさまざまです。その人に合わせたトレーニングメニューを提案するのと同時に、トレーニングの効果を引き出すための生活習慣や食事の指導を行うこともあります。
昨今のフィットネスシーンでは、エアロビクスやアクアビクス、ウォーキング、ストレッチ、コンディショニングなど、さまざまなプログラムが普及しています。一人ひとりに合わせたメニューを提案するためには、多くのプログラムを学ぶ必要があります。
フィットネストレーナーになるための資格
フィットネストレーナーとして働くには、身体の構造や身体の動かし方などを知識として身に付けていることが必要ですが必ず必要な資格というものはありません。フィットネストレーナーの多くは、フィットネスクラブやスポーツジムに採用されて仕事に就くのが一般的です。資格を持っていない方でも、採用後に研修が設けられていることが多く、そこで勉強し資格を取得することができます。
こうした働き先では、スポーツにおける基礎的な知識を持っている、体育系の大学や専門学校を卒業した方が多く働いています。
ここではフィットネストレーナーとして、就職に有利に働く民間資格について紹介していきますが、国家資格の柔道整復師を取得することで、さらに就職に有利になる場合があります。
①日本スポーツ協会公認スポーツ指導者
公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)が発行している資格です。公認スポーツ指導者は、スポーツ医・科学の知識を活かしてスポーツを「安全に、正しく、楽しく」指導し、その本質的な楽しさやすばらしさを伝える資格です。
②健康運動指導士
厚生労働省が所管する財団法人健康・体力づくり事業財団が認定する資格です。名前の通り、ボディメイクよりも健康増進・傷病予防を目的としています。一人ひとりの心身の状態に応じた安全で効果的な運動を実施するための運動プログラムの作成と指導を行います。認定校でカリキュラムを履修し、試験を受けることで取得できます。
健康と体力のニーズに関して、評価・動機づけ・教育・トレーニングやコンディショニング全般の指導を行う、優れた専門的能力をもつ人材を認定する資格です。指導対象者はアスリートだけでなく、年齢・性別・経験を問わず幅広い層に対してトレーニング指導を行います。
フィットネストレーナーに必要な知識・スキル
フィットネストレーナーとして健康指導を行うための知識とスキルが必要です。具体的には下記のような知識が必要となります。
・運動生理学
・ストレッチング学
・栄養学
・エクササイズテクニック
・プログラムデザイン
・ボディメイク
上記に挙げた知識以外にも、顧客としっかりとコミュニケーションをとることやコーチングスキル、インストラクションスキルやトレーニング理論など必要な知識やスキルはさまざまです。
学ぶべきことはたくさんありますが、健康や運動に興味がある方や、人と接する仕事が好きな方には向いている仕事と言えそうです。近年、高齢化社会に伴い健康意識の高まりや、美容のためにフィットネスクラブやスポーツジムに通う方が増えているため、フィットネスクラブは身近なものとなってきています。柔道整復師の学習も合わせて、しっかりとした知識やスキルを身に付けることができれば、活躍の場はさらに広がっていくことでしょう。
【監修者】
本校柔道整復学科 専任教員 住吉泰之
柔道整復師(2010年取得)
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