柔道整復師を目指すと決めたなら、スキルアップの方法についても知っておきたいですよね。
スキルアップをするには柔道整復師の資格以外でも取っておくと役立つ資格がいくつかあります。ここでは柔道整復師のスキルアップに役立つ資格4つを紹介していきます。
柔道整復師のスキルアップに役立つ資格とは
柔道整復師を目指すと決めたなら、スキルアップの方法についても知っておきたいですよね。
スキルアップをするには柔道整復師の資格以外でも取っておくと役立つ資格がいくつかあります。ここでは柔道整復師のスキルアップに役立つ資格4つを紹介していきます。
鍼灸師の仕事は「はり」や「きゅう」を使って、健康回復や治療をおこなったりする職種です。東洋医学を基本としている鍼灸治療では、体の経穴(ツボ)を鍼で刺激を与えたり、灸で温めたりして、人間の自然治癒力を引き出して患部を改善させたり免疫力を高めたりしていきます。
柔道整復師とあわせて鍼灸師の医療系国家資格を取得することでスキルアップにつながるでしょう。
柔道整復師と鍼灸師の2つの資格(W資格)を取得すると7つのメリットがあります。
このように柔道整復師と鍼灸師の2つの医療系国家資格を併せ持つことで西洋医学と東洋医学のアプローチができるため、患者様に合わせた施術が可能になります。
理学療法士は、Physical Therapist(PT)とも呼ばれており、ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送られるように支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
理学療法士は、日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指す専門家です。そのため、ケガの専門家とも言える柔道整復師とは非常に親和性が高い国家資格と言えるでしょう。
理学療法士も主に、病院、クリニック、介護保険関連施設などで勤務するほか、スポーツトレーナーとしても活躍している人もいます。
活躍の場が柔道整復師と重なことも多く、2つの資格の知識とスキルを併せ持つことで施術の深さが増し、患者様やスポーツ選手にアプローチすることができるのではないでしょうか。
アスレティックトレーナーは、スポーツ選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように、健康管理やスポーツ障害、外傷の予防、応急処置、リハビリテーション、体力トレーニング、コンディショニングなどを行い、多様な面からスポーツ選手を支える仕事です。
アスレティックトレーナーは民間資格のため、柔道整復師の国家資格と併せ持つことでケガへの応急処置ができる治療家として、スポーツ選手からより信頼されます。
将来、スポーツトレーナーとして活躍したい柔道整復師の方にはアスレティックトレーナーのW取得はスキルアップになるでしょう。
介護福祉士とは、数ある介護の資格の中で唯一の国家資格です。介護福祉士の資格試験を受験して合格して登録を行うことで国から認められた介護のプロとして活躍できます。介護福祉士の国家資格は一度取得すると、全国どこでも通用して、更新もないため一生ものの資格と言えるでしょう。
近年では、高齢化社会における運動指導の必要性などによって、柔道整復師が介護施設で「機能訓練指導員」として活躍する場が増えているため、柔道整復師の資格を持ちつつ、介護福祉士の国家資格を取得することで、この業界で活躍の幅は拡がります。
また、介護福祉士の国家資格取得には自治体などが様々な支援金を補助しているケースが多いため、豊富な学費サポートを受けながら資格取得することができる国家資格です。
以上、柔道整復師としてスキルアップに役立つ資格4つを紹介してきました。どれもスキルアップに役立つ資格です。柔道整復師と同じく国家資格であったり民間資格であったり、スキルアップの方法はさまざまあります。
ただし、1つ注意しなくてはならないことがあります。それは、資格を取ることがゴールではないということです。資格や手技を勉強していく中で得た知識や技術を活かして、実際に患者様に対面したときに質の高いサポートができることが大切です。柔道整復師として、目の前で痛みや不調に悩んでいる患者様やスポーツ選手に信頼していただける医療人として、活躍できることを念頭に置いて資格取得を目指していきましょう。
本校柔道整復学科 専任教員 伊藤恵里
柔道整復師(2004年取得)